違法奴隷商人
よろしくお願いします。
時刻午前9時。
貧困街には、多くの人が集まっている。
リール達3人、ドグラ達大工30人、昨日雇った労働者84人、サンクとゾロダロン商会の魔法が使える職員5人の合計123人だ。
「それでは、家の解体と道の整備、家の建築をしていきます!」
リールは皆に指示を出す。細かい事はドグラ達大工に任せていく。
リール達3人は、家の解体を始めていく。
犯罪者や浮浪者が家の中に住んでおり、働きたい人は全て雇っていく。犯罪者は衛兵に報告するため、麻痺毒で動けなくしてまとめていく。
【ロンダール南東地区】と昨日壊した家の土地に見えるように木の看板を作り、リールの土地を区別していく。
「いやー、こんなにいろんな人が集まってくるとは、思いもしませんでしたね。」
サンクは驚きながら作業を見ている。
「そうですね。仕事が無い人がこれだけいるとは、思いもしませんでした。」
リールは答える。
作業をしていると、新たな浮浪者達が集まって働きたいと訴えてきた。
昨日雇った浮浪者達と知り合いらしく、身なりも良くなって生き生きと仕事をしているのを見て、自分も変わりたいと思って来たらしい。
リールは全ての浮浪者達を雇い、大工達の手伝いをしてもらう。食事と身だしなみを整えてから働いている。
食事とシャワーはミランダレ商会に頼んでいる。
昨日よりも早く解体作業を終わらせていく。
「テルクさんの家だな。」
リールは周りの家より立派な家の前に着いた。
「テルクさん!いるか!リールだ!」
リールは家のドアを叩いて話す。
ガチャ。家のドアが開く。
「久しぶりだな。」
元傭兵の男性2人が顔を出す。
「貧困街を建て替えている。テルクさんはいるか?」
「入ってくれ。」
リールは家の中に入る。
「久しぶりです。テルクさん。」
リールは頭を下げる。
「久しぶり。外が騒がしいから、始まったのは知ってるよ。ここも壊すのかい?」
テルクが話す。
「はい。壊しますが、後でも大丈夫ですよ。」
「そうだね。出来たら住む家が出来たらがありがたいね。住む場所が無くなってしまうだろ?」
テルクは笑っている。
「そうですね。周りの家を壊してからでも大丈夫なので、家も建てながら作業してます。」
「そうかい、貧困街に住んでいた犯罪者や浮浪者は、どうしたんだい?」
「犯罪者は全員捕まえて衛兵に引きとってもらいました。浮浪者は雇って労働してもらってます。」
「そうかい。仕事が無くてしょうがなくここに住んでいる奴もいたからね。働く場所があるならありがたいだろうさ。奴隷商人の所は行ったかい?」
「いえ、どこにあるんですか?」
「あの大きなホテルの少し先に小さいホテルがあってね。そこに奴隷商人がいると思うよ。」
ギラン一味がいたホテルより先にあるらしい。
正式に登録されていない奴隷商人は違法となる。サンクが登録されている奴隷商人を全て知っている。
「そうですか。いずれ行きます。」
「出来たら早めに行ってやりな。奴隷にされているのは一般市民や他所の街の人達だからね。」
「そうですね。話を聞いたら直ぐに行かないと気になりますね。」
「人手は足りるかい?あんた達手伝ってやりな。」
テルクは元傭兵の2人に言う。
「リール。俺たちが奴隷商人の所まで案内してやる。奴隷なんて好かないことをやってる奴は、潰したほうがこの街のためだ。」
男達は熱を込めて話している。
「分かりました。奴隷商人はさっさと潰して来ましょう。それでは行ってきます。」
リールは男達を連れてテルクの家を出る。
リールはテルクを皆に紹介して安全を確保する。
リールと元傭兵の2人と一緒に奴隷商人の所へ向かって歩く。
ユリカ達は作業してもらっている。
「そう言えば名前って何て言うんだ?」
リールは2人に聞く。
「俺はスピロだ。」
黒髪の男は言う。
「俺がジョルジだ。」
金髪の男は言う。
「そうか。名前も知らなかったからな。」
「いや気にするな。それより、奴隷商人はどんな作戦で潰すんだ?」
ジョルジが言う。
「もちろん正面突破だ。護衛がいる奴隷商人は基本違法らしいからな。普通場所の登録もしているみたいだ。」
リールをサンクに聞いていた。
「そうか。黒幕が誰かは聞いた方が良いぞ。後で面倒な事になるからな。」
「ああ、わかった。」
リール達は歩くこと10分で小さなホテルに着いた。
「ここにいるらしい。」
ジョルジがホテルの前を見て言う。3人は隠れて見ている。
ホテルの入口には4人の武装した男性がいる。
「弱そうだな」
リールは呟く。
「そうだな。レベル20くらいだろうな。中にはもっと強い奴がいると思うぞ。」
「面倒だからさっさといくぞ。」
リールは正面からホテルへ向かっていく。
「なんだお前達は!客じゃ無いな!」
目の前の男が騒いでいる。
「奴隷達はいるのか?」
リールは聞く。
男達の10メートル手前で話す。
「お前に関係ないだろうが!」
男が騒いでいる。
「バカみたいに騒が無くても聞こえいる。耳が悪いのか?」
「ふざけた奴だ。おい!こいつらも商品にしてしまえ!」
男達はロングソードを構える。
「やかましいな。ウィンド!」
リールを右手を男達に向け風を吹かす。
「は!こんな風で俺たちに聞くか!」
バタバタン!
男達は床に倒れこむ。2人は倒れた拍子にロングソードが刺さって出血している。
「風魔法だよな?何をしたんだ?」
スピロが聞く。
「ん?風魔法の中に毒魔法を混ぜて体を麻痺させただけだ。」
「普通に2重魔法使うんだな。初めて見たら絶対食らうだろうな。
」
「それよりさっさと行こうか。」
リールは壁に手を当てて魔力を込める。
ホテルの壁はサラサラと砂にゆっくりと変わっていく。
「え!行くって言っておいて壁を分解するのか!」
入口があった壁一面は全て砂に変わり、雨ざらしになっている。
「楽だろ?」
リールはホテルの中に入って行く。
「「いや、何が楽かわからない」」
2人は思う。
中に入ると3人の男達がいた。
黒いスーツと武装した2本剣の2人だ。
「なんだお前達は?」
黒いスーツを着た茶髪の40代くらいの男性が言う。
「奴隷達はいるのか?」
リールが聞く。
「いるぞ買いたいのか?」
「いや、違法だから捕まえに来ただけだ。」
「そうか。なら生かして帰す訳にはいかないな。」
黒スーツの男性は他の2人に促す。武装した2人は前に走りだす。
2人はロングソード2本を構え、リール達に斬りかかる。
スピロとジョルジがソード1本で迎え撃つ。
ギン!ギギン!
上下左右から両手剣で攻撃されている。
スピロとジョルジは2本のロングソードを1本で捌いている。
「ファイアーアロー」
黒スーツの男が魔法を唱える。
炎の矢4本がリールへ向かってくる。
「ファイアーアーマー」
リールは無言で唱える。体の周りに炎の膜を張る。服が燃えない様に、風魔法を内側に張り炎を調整している。
透明の炎の膜が出来あがった。
炎の矢がリールの体に直撃する。
体に炎が広がるがダメージは無く炎の矢は消える。
「ファイアーアロー!ファイアーアロー!」
スーツの男性は何度も唱える。
リールに直撃するがダメージはない。
「応用が出来るな。」
リールは呟く。
2本剣の二人とジョルジとスピロはまだ斬りあっている。
長いな。
リールは斬りあっている4人の中に歩いていく。
炎の膜と身体強化の魔法を使っている。
「おらぁ!」
ジョルジと斬りあっていた男がリールに斬りかかる。
ドン!
リールに2本のロングソードがぶつかり、後ろに5歩ほど飛ばされる。
2本のロングソードは熔けて鉄の棒になった。
リールはダメージない。
ズバン!ザシュ!
ジョルジが男を斬り伏せた。
「リールさん大丈夫ですか?」
ジョルジが聞いてくる。
「ああ、大丈夫だ。打撃は無理だったな。剣が一瞬で熔けると思ったが熔ける前に斬られてしまったな。」
リールの思っていたのと結果が違った。
「また変な事を。」
ジョルジは呆れている。
「スピロ下がれ。」
リールはスピロの前の男に近づいていく。
男は2本のロングソードでリールに斬りかかる。
リールは2本剣を両手で受ける。
リールは毒の風を吹かせる。
男は倒れて動かなくなった。
「終わりだな。」
リールは黒スーツの男を見る。
黒スーツの男は床に這いつくばっている。ジョルジとスピロが捕まえていた。
「くそ!お前らは何なんだ!」
黒スーツの男が叫ぶ。
「うるさい。騒ぐな。それより奴隷達はどこだ?」
「誰が言うか!」
「絶対言わ無いのか?」
「・・・・」
男は無言だ。
「面倒なのは嫌いなんだぞ?」
「・・・・・」
無言だ。
「実験するか。離れてくれ」
ジョルジとスピロが離れる。
「洗脳と拷問どっちが良い?」
「・・・・・」
男は無言だ。
「まずは拷問だな。サイレント。」
リールは風魔法で男の声を聞こえなくする。
「止めて欲しい時は言えよ。アイスロック」
リールは男の手首と足首を氷で固め、床に大の字で仰向けに固める。
「アイスアロー」
氷の矢を10本作りだす。
「いくぞ。それ。」
氷の矢を男の上に投げる。氷の矢が男に落下する。
グサッ!
男の右太腿に突きさる。
男は苦悩の表情を見せ大口を開いている。
リールは刺さった氷の矢溶かす。床に血が流れ出す。
「次いくぞ。」
氷の矢2本を上に投げる。
グサッ!グサッ!
男の腹と右肩に突き刺さる。
男は汗を流して大口を開けバタバタと動いている。
「大丈夫か?まだ止めて欲しく無いのか。元気だな。」
男は大口を開けて訴えているがサイレントの魔法で全くの無言だ。
「飽きたな。」
リールは4本の矢を投げる。
男の両手足に突き刺さる。
男が苦悩の表情で叫ぶ動作を見せている。
氷の矢を溶かし、床一面に血が広がる。
男は涙を流し動かない。
「生きてはいるな。」
リールはサイレントの魔法を解除する。
「奴隷達はどこにいる。」
「・・・」
男は無言だ。
「生きているだろ?聞こえるから話せ。」
「お願いします。もう止めてください。」
「どこにいる。」
「地下です。」
「案内しろ。ヒール」
リールは手首足首の氷を溶かし、出血を止める。
男は立ち上がりフラフラと歩きだす。
リール達は後ろに付いていく。
後ろで見ていたジョルジとスピロは心の中で誓う。
『絶対この人を裏切りません!』
リールは地下へ向かっていく。
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