犯罪者ギランの最後
ギラン達の話です。
貧困街の奥、10階建てのホテルの最上階。
「おい!ゾロダロン商会から連絡来てるか?」
大きなソファーに一人ギランが座り周りの椅子に座る仲間達に聞く。
「はい。会長さんが来て2日後に店を襲うように言われていますよ」
魔法使いの女性近づき答える。
「ほう?どんな店なんだ?」
「魔道具店みたいよ。腕の職人達が誘いに乗らなかったから、逆恨み見たいなものね。」
「そうか。襲ったら王都を出るぞ。前金で貰っているよな?」
「ええこちらに」
女性は箱に入った小金貨500枚を見せる。
「ゾロダロン商会はずいぶんと稼いでいるみたいだな。伊達に王都一番の商会なだけあるな。」
「そうですね。会長の頭は弱いみたいですが、強引に商売を進めてますね。末端の商人達は力があるので、何とかやってますね。」
「上がバカだと、大変だな。」
「そうですね。私達としては関係ありませんが。そうだ!ギランさんの賞金上がってましたよ。」
ギランは賞金首になっている。
「そうか。簡単な仕事でも賞金が上がって面白いな。」
「そうですね。この貧困街のボスにすぐになりましたし。」
「ここに強い奴がいなかっただけだろ?ゾロダロン商会の息がかかった奴は、すぐに従ってきたし。」
「そうね。ここの土地全てゾロダロン商会が買い占めたって凄いことですね。王都なのに一商会がこれだけの土地を持つのは凄いですよ。」
「そうだな。金を持ってどこかに消えるとも考えないで、金貨500枚を渡すだけはあるな。」
「そうですね。成功報酬の金貨2000枚は欲しいですがどうします?」
「もちろんやるさ。逃げたと思われる方が不快だろ?」
「そうですね。ギラン一味の力を見せつけてやりましょう!」
「そうだな。」
「冒険者が来てもこのホテルの各階に主力のメンバーを配置しているので、失敗はありません。SSランクの冒険者がパーティーで来ないと無理でしょう。」
「そうだな。わかっても喧嘩を売ってくる奴なんていないだろう。いたら顔を見てみたいな。」
「そうですね。この仕事の後はどこに行きますか?」
「そうだな。アジトに戻るか。ここで住むのも悪くないな。」
「お金の使い道でも考えるか」
ギランは箱に入った金貨を手に取る。
「なんだ?」
仲間の男性が声をあげる。壁が凍り始める。
「ファイアウォール」魔法使いの女性がギランに近き魔法を唱える。
「どうした!」
ギランが声をあげる。
「氷魔法です。凄い魔力が込められてます!ファイアストーム」
炎魔法を唱え抵抗する。
氷がだんだんと迫ってくる。
「おい!大丈夫か!」
ギランが声をかけるが周りの仲間は、氷付けになっている。
「これ以上は難しいです!」
「オラァ!」
ギランが斧で氷を殴りつける。表面が削りとれただけで、ひびも入らない。
「あっ!溶けた。」
部屋に水が広がる。仲間達は床に倒れて動かない。
「一体何だこれは!」
「魔法です!攻撃を受けてます!」
「魔法だと!こんな事出来るのか!」
「普通は出来ません!でも出来る人がいるのでしょう!10人はきっといます!」
「直ぐに外に出るぞ!接近戦ならっか!」
バタン!
2人は床に倒れこむ。
ギランと魔法使いの女性は声が出ない。風の魔法で呼吸を止め麻痺毒を流し込まれた。
「おい!どうなっている!」ギランは声が出ない。
「仲間もやられ。こんな手段を取る奴がいるのか。」
壁から氷が迫り、部屋が氷に満たされる。
「無理だな。走馬灯もないな。恐怖しかないな。」
ギランは絶命した。
ホテル10階の氷の塊の中にギラン一味が凍っている。
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