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冒険したくない冒険者〜生涯賃金を稼いだら冒険者辞めてもいいよね?〜  作者: 茄子の皮
第2章 王都編 ②新たな出会い
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今後の目的

可愛い子供っていいよね。

 ミランダレ商会直営の食事処。


 ザンバードとホワイトペガサスの7人が席につき、テーブルに並んで食事を食べている。



「それでリールさん達は、今後どうするのですか?」


「今は、ユキさんの実家の魔道具店ココラーンで注文したから、5日は王都にいるぞ」


「そうですか。その後はのんびり過ごすのにですか?」


「そうだな。アストロに帰るか、レベルはあげたいよな。魔族が攻めてきたら、守れるくらいは強くなりたいしな。」


「それなら魔王領近くに、いきませんか?」


「魔王領?」


「はい。魔王領まで入らなくても、近くの森でさえAランクの魔物がいっぱいいます。素材が沢山手に入りますよ」


「そうか。お金は十分だが、装備はまだまだだからな。」


「一緒にいきませんか?」


「そうだな。悪くないな。」


「でしょ?」


「なら魔道具が出来たら向かうか。」


「わかりました。一緒にいきましょう。」


「ああ、後は貧困街の犯罪者退治だな」


「犯罪者退治?」


「ああ、ユキさんの店が狙われているらしい。ゾロダロン商会が絡んでいる」


「そんな事するんですか?」


「ああ、貧困街に家を建てる」


「あそこの家に住むんですか?」


「いや土地を買って全部建て替えだ」


「全部!金貨1000枚はかかりますよ!国がやる事業ですよ」


「金貨1000枚か余裕だろ?」


「そうですね。忘れてました。リールさん金貨1万枚以上稼いだんですよね」


「そうだ。せっかくなら住みやすい場所に作り変えよう。」


「はあー規模が違いますね。制御出来るんですか?」


「もちろん。契約魔法だ。」


「奴隷にでもする気ですか?」


「ふざけるなよ?そんな事するわけないだろ?」


「すみません。」


「契約は1つ犯罪行為をしないだけで良い。」


「それだけで?」


「ああ、家も、最低限の生活を保証して良い人だけを集める。」


「契約破ったら死刑ですか?」


「いいや、その区間に入ると痺れて動けないだけだ。」


「出来るのですか?」


「ああ、魔力5万ほど使ってユキさんに契約魔法をしてもらう。一撃で5万魔力以上の魔法じゃないと、破れない契約魔法にする。」


「全く凄い人だ。貧困街全部ですか?」


「徐々に始める。まず街の手前側から買い占める。」


「面白そうですね」


「だから犯罪者退治手伝ってくれ」


「俺が?リールさん一人で余裕じゃ無いんですか?」


「面倒だろ?」


「そうですね。そう言う人でしたね。報酬くださいよ。」


「ああ、家をやろう。ホワイトペガサスの拠点にでもすればいい。」


「家を!規模が桁違いですね。わかりました。喜んで受けます!」


「それじゃ、食べたら行くか。」


「はい。喜んで!」



 リール達は食事を終えて店を出る。



 時刻午後1時30分。



「リール君どこに行くの?」ユキが聞いてくる。


「貧困街だ」


「犯罪者退治に行くの?」


「いや土地を買いに行く。」


「そう。私必要?」


「いや大丈夫だ。実家にいても良いぞ。」


「わかった。ココラーンにいるから。」


 ユキは帰って行った。



「リールさんのパーティーは、自由ですね。」


「そうか?普通だろ?」


「いいえ。普通はパーティーで仕事をするなら一緒に行きますよね?」


「そうだな。でも今は休暇日だぞ?」


「休み!王様に会うのが休みですか?」


「ん?そうだな。しょうがないから行っただけだ。」


「しょうがないって。冒険者なら憧れる場所なのに。」


「ユリカはどうする?」


「一緒にいくよ?」リールと手を繋ぎながら答える。


「そうか。ホワイトペガサスは全員行くのか?」


「もちろんです。家がもらえる依頼なら喜んで!」


 ホワイトペガサスの3人も頷く。


「よし貧困街に行くか。」



 リール達は、貧困街に向かって歩きだす。



 貧困街近く。


「空気が違うな。」


「そうですね。薄暗い雰囲気です。」ケインが答える。


 貧困街から身綺麗な一人の少年が走ってきた。


「リールさん!」


 ミウロだ。


「おお!綺麗になったな。服も新しくなったな。」


「はい。昨日のお金で買いました。まだ全員分の服は買えてませんが。水で体も洗いました。」


「そうか。危なくないのか?」


「はい。危ないけどしょうがないのです。街に住むお金がないので。このお金が奪われたら終わりです。」

ミウロは銀貨の入った袋を見せる。


「リールさん。この子供は?」ケインが聞く。


「ああ。昨日金貨を拾ってくれたミウロだ。貧困街を案内してもらう。」


「拾ってもらったね。」


「ん?そうだぞ。親切な奴だ。お礼に銀貨50枚渡して服と食べ物を買う様に言ったんだ。」


「はい!」ミウロは汗を垂らす。


「そうか。良い奴なんだな。ミウロ、リールさんに感謝しろよ。」


「はい!もちろんです!」


「最初にミウロ達が住んでいる場所に案内してくれ」


「わかりました。こっちです。」ミウロは走りだす。


「いやゆっくりで良い。走るな歩け。」


「はい。」ミウロはリール達の前を歩き案内する。


 広い道を歩いていく。


 昔は繁栄していただろう、商店やホテルなどの窓は壊れ、廃墟になった建物が並ぶ。


「視線が凄いな。」


「ああ。狙われてますね。」ケインは答える。


「誘き寄せるか?」


「出来ますか?」


「おっと報酬のお金を貰うのを忘れていた。」リールは大声でケインに言う。


「おお!そうだった大金貨だったな!ほらこれだ」とケインは大金貨1枚を上に見せる様に挙げ、リールへ渡す。


「ありがとう!」



「ちょっと待ちな!」「お前ら待ちやがれ」


 リール達の前後から声がかかる。


 前に10人、後ろに12人いる。


「俺達は」「俺達は」


「ちょっと一人づつしゃべりなさい。お前から」前にいる男達に言う。


「俺達はビヨンジョ盗賊団だ!お前ら…」


「はい。後ろのは」


「話をきけ!」


 無視。


「俺達はササガキ盗賊団だ!お前ら命が」


「わかった。これが欲しいのか。」大金貨を見せる。



「「そうだ!命が」」


「最近きた犯罪集団を知っているか?」


「「話しを聞けや!」」


「どうなんだ?」


「うるせぇ!お前邪魔するなよ!俺達の獲物だ!」ビヨンジョ盗賊団のリーダーが叫ぶ。


「お前こそ邪魔すんなよ!」ササガキ盗賊団のリーダーが叫ぶ。


「うるさいな。ポイズンウォール」


 リールは前後に毒の壁を広げ盗賊団全員を閉じ込める。


 ドサドサドサドサ。


 盗賊団全員が床に倒れる。


「な!動けない!」

「おい!何をした!」


 リーダー2人が騒ぐ。


「殺したと思いましたよ。」ケインは慌てる。


「殺したら、情報が取れないだろ?」


「リーダー意外まとめてくれ。」


 毒の壁を解除する、


 ホワイトペガサスのメンバーがリーダー2人以外をまとめる。他の盗賊団は騒いでいる。


「眠らせてくれ」


「わかった。スリープ」魔法使いのジュリアが眠りの魔法を使いリーダー意外を眠らせる。


「よし。なら話しをしようか。」


「けっ!話す事なんて無いぞ。」


「そうか。ウィンド」


 リールは風を送る。リーダー2人の呼吸を出来なくする。


「はっそんな、かっ」


「ん?どうした?聞こえないぞ?」リールは笑顔で聞く。


「はい5秒!5、4、3、2、1、0」

リールは魔法を解く。


「「すうーーー」」リーダー2人は息を吸う。


「で?分かることあるか?」


「てめぇ!何をっ」


 風が吹く。


「次は10秒だ9、8、7、6、5、4、3、2、1、1、1、1、0」リールは笑顔で数える。


 麻痺状態で風魔法を使い空気を吸えなくしている。


「うわぁ。笑顔でえげつないことを」ケインはつぶやく。


「はい0だ。最近きた犯罪者達を知ってるか?」


「ああ。知ってる。」ササガキ盗賊団リーダーが言う。


「そうか。そいつを消してくれ。」


「は?殺せってか?俺には無理だ。かなり強い仲間がいて、この貧困街のボスになりやがった。」


「そうか。どこにいる?」


「奥のでっかいホテルがあるだろ?そこに住みついている。」


 ここから500メートル先に高さ10階ほどのホテルが見える。


「そいつらの仲間もいるのか?」


「そうだ。ボスの名前はギランって言う、大きな斧を持った男だ。」


「そいつらを潰せばこの貧困街を変えることが出来るのか?」


「どう変えるんだ?」


「俺が住みやすい街に造りかえる。」


「はっ!できるのか?ギランはSランク冒険者ほどの力があるぞ?」


「余裕だ。」


「そうか。頑張んな。ところで俺達はどうなるんだ?」


「ん?衛兵につきだして終わりだろ?」


「そうか。犯罪者だからな。犯罪奴隷になってどっかで働かされんのか!くそ!」


「犯罪奴隷?」


「リールさん。犯罪奴隷は、犯罪者が奴隷契約をして反発の無いように、した奴隷達です。労働力として安く雇われる事がありますよ。」ケインが教える。


「そう言う事だ。俺達は貧困街ではそこそこの盗賊団の2つなんだ。」


「犯罪者だろ?」


「そうだけど!」


「この辺の土地が買える場所知ってるか?」


「テルクばーさんか?」


「テルクばーさんって人が管理してるのか?」


「管理って言うか土地屋だな。ゾロダロン商会の下請けだ。権利書を持っている。」


「またゾロダロン商会か。」


「ゾロダロン商会が貧困街の土地を買い占めてるからな。」


「わかった。そのテルクばーさんの所へ行く。ミウロの家に行ってから行くぞ。」


「テルクばーさんってどこにいるんだ?」


「少し行った綺麗な家だ。1つだけ綺麗な家だからすぐ分かるぞ」


「そうか。ならもういいや。眠らせてくれ」



「わかった」ジュリアがリーダー2人を眠らせる。


「ジュウド。こいつらを頼む。」ケインが指示を出す。


「わかった。」ジュウドは衛兵を呼びに行く。





「ミウロの家に案内してくれ。」


「わかった。」



 リール達はミウロの家に向かう。



5分後。



「ここです。」


 壁の壊れた小さな物置小屋だ。


「帰ったぞ」


 ミウロが扉を開け、床下の扉を開ける。


「兄ちゃん!」


 獣人の子供達が7人いる。6歳〜10歳くらいの男の子4人と女の子3人の子供達だ。


「こちらリールさん。昨日食べ物を買ってくれた人だぞ」


「ありがと!」


 子供達がリールの足にくっついている。


「おお!癒されるな。それにしても痩せているな?」


「はい。食べる物が無い日もあるので。」


「そうか。服も汚れや破れていたりするな。」


「はい。子供達が一斉に動くと拐われる危険が多いのです。奴隷商に売られてしまいます。」


「よく無事だったな。」


「獣人なので身体能力が人より高いのです。弱い敵は倒せます。」


「そうか。強い奴がきたら、ダメだな。」


「はい。そうですね。」



「よし!全員ホテルに行こうか!」


リールは座り子供達に聞く。


「ホテル?」

「怖くない?」子供達が聞く。


「ああ、怖くないぞ。ここよりも安全な場所だ。」


「良いんですか?」ミウロが聞く。


「もちろんだ。住人第1号はミウロお前だ!」


「ん?わかりませんが、ありがとうございます。」


「よし!帰るか!」


「おーー!」子供達が手を挙げる。


「あっ。ちょっと待ってくれ。忘れ物した。」




「ケインちょっと良いか?」

リールはケインを手招きする。


「何ですか?リールさん。」


「あのホテルにちょっと行ってくる。10分だけここで待っててくれ。」


「わかりました。一人で大丈夫ですか?」


「ダメかな?」


 リールは笑顔で聞く。


「いや大丈夫てすね。」


「行ってくる」


 リールは一人でギランのいるホテルへ歩いて向かう。



「リールさんが10分待っててだって。ここで待とう。」


 ケイン達は小屋の中で子供達と遊びながら待つ。




 ホテル前。


「おう!お前」


 バタタタン


 入口にいたイカツイ男達4人は倒れた。リールが毒の風で麻痺させる。話すことも出来ずに倒れている。



「4人か」


 リールは入口を、開け4人をホテルの中に投げ入れる。



「魔力10000で試すか。アイスロック!」


 リールはホテルの外から壁を触り、氷魔法を唱える。


 ホテルが氷の塊になった。通路も氷で固めている。


「ん?抵抗されてるな。上か?」


 10階から魔力で抵抗されている感覚になる。


「さらに10000」


 10階だけに魔力を込める。


「まだか。面白いな。なら一回溶かして毒風10000。からの氷で10000」


 壁を触り笑顔で魔力を込める。ホテルが凍って行く。


「抵抗はないな。けどさらに氷で10000」


「10階建ての氷の塊だな。確認は後でいいや。」



 リールはケイン達のいる小屋に戻っていく。




 ケイン達は小屋の外からホテルを見ている。


「綺麗」ユリカが言う。


「綺麗だけどリールさんは、何やってんだか。」

ケインが答える。


「あっ。消えた」


 ホテルの氷が溶けた。


「ん?そうだな。うわ!毒かな?」


灰色の煙が見える。


「あっ!また凍った。」


「あれに抵抗するのは無理だな。毒だけでも無理だけど」




「ジュリアあれ出来る?」ケインが聞く。


「無理」



「だよな」



「どうすれば攻略出来る?」


「炎の魔法を魔力30000以上と風魔法を継続して使えればいけるわよ。」


「多分リールさんは、あれで半分も魔力を使ってないだろうな。」


「そうね。あと3倍の魔力。最低90000があれば抵抗出来るわよ。そこから戦闘になるんだから。レベルが違い過ぎるわよ。」



「なら犯罪者どもはもう。」


「そうね。死んだんじゃない?」


「戦闘にすらならないのか。俺の出番が無い!」


「いいじゃない。楽で。」


「手伝ったら家を貰えるんだぞ!一人で終わらせてしまったじゃないか!」


「あ!大丈夫でしょ。護衛してましたって言えば手伝った事になるわよ。」


「だといいけど。」



「待たせたな。」


 リールが小屋に戻ってきた。


「凄いですね。氷のホテルになりましたよ」ケインが言う。


「そうだな。一回抵抗されたから少し魔力を込めてきた。」


「そうですか。確認はしましたか?」


「いや、魔力反応ないから明日でもいいや。今日は疲れた。」


「そうですか。」



「よし!ミウロ達を連れてホテルに帰るぞ!行くか?」

リールはしゃがみこんで、子供達に聞く。


「うん!」子供達が返事する。



 リール達はミランダレ商会のホテルへと向かう。


 途中盗賊団が衛兵に連れられていた。


「こっちはやっときます。ホテルに集合で良いですね?」ジュウドはケインに聞く。


「よろしく頼む。一人で大丈夫か?」


「大丈夫だ。あとで合流する。」


 ジュウドは衛兵達と立ち去る。



「ホテルに行く前に服を買うぞ」


「私も選ぶ!」女の子と手を繋ぎながらユリカが笑顔で言う。


「ああ、悪くない休日だ。」


 リールは男の子を抱きながら街へ向かう。




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