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冒険したくない冒険者〜生涯賃金を稼いだら冒険者辞めてもいいよね?〜  作者: 茄子の皮
第2章 王都編 ②新たな出会い
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ミウロの出会い

短い話。

時刻午後5時30分


「そろそろホテルに着くな」


「うん!面白い店がいっぱいだね。」


「そうだな。アストロに帰る前にお土産でも買いにいこう。」


「そうだね。」



「ちょっと!そこの白髪のお兄さん!」



「ん?」


リールは後ろを振りかえる。


「これ落としたよ!」


ミウロは、小金貨1枚を見せている。



リールはズボンのポケットに手を入れる。


「ああ、ありがとう。どこにあったんだ?」


「え!ほらぶつかったの覚えてる?」


「ああ、あのときか。そのときの子か?」


「うん。」ミウロは冷や汗をかき始める。



ミウロはリールに金貨を手渡す。



「そうか、わざわざありがとう。お礼に上げるよ。多分気付かなかったら無くしてただろうから。」


「いやいや、俺見たいなのが金貨を使ったら捕まってしまうから。」


「そうなのか?」


「俺は貧困街に住んでいるんだ。身なりだって綺麗じゃ無いからな。」


よく見ると服は破れ汚れている。


「なるほど。貧困街に詳しいのか?偉い人や、土地を売ってくれる人を知っているか?」


「え?偉い人は、分かるけど。土地はわからない。」


「そうか、一人で生活してるのか?」


「いや、捨てられた獣人の子供達8人で生活している。まだ小さい子どももいる。」


「そうか、また逢えるか?」


「いいのか?俺はミウロ。犬の獣人だ。」


「俺はリール。こっちがユリカだ。冒険者ギルドにくれば、リールの知り合いって言えば大丈夫だろう。ミランダレ商会でも良いぞ。」


「ミランダレ商会みたいな大きい店なかなかいけないよ。こんな見た目だし。」


「そうか、ならお礼をしないとな。」


リールはマジックバックから小銀貨50枚を小さな袋に入れてミウロに渡す。


「いやいや。良いって。」


「いや、ダメだ。そのお金で身なりを整えて、俺に逢いにこい。他の子供達も身なりを整えろ。あと美味い食べ物を食え。わかったな?」


「良いのか?」


「約束するか?」


「うん。約束する。また逢えるよう匂いを辿ってくる。」


「そうか、匂いが分かるのか。恥かしいな。」


「大丈夫。加齢臭はしないよ?」ミウロは笑っている。


「そうか。良かったまだ20歳だからな。」


「20歳!若いんだね。俺は12歳だ。今後もよろしくリールさん。」


「ああ、よろしく。どこでとは、約束出来ないが、探してくれ」


「わかった。俺は帰るよ。子供達が待ってるからな。」


「そうか。犯罪者達がいるみたいだから気を付けろよ。」


「うん。いっぱいいる。新しく変な奴らも来たから気を付けるよ!じゃあね!」


ミウロは帰っていった。



「新しい変な奴らってゾロダロン商会か?」


「多分そうなんじゃない?」ユリカは言う。


「良い出逢いになったな。」


「あの子にとってね」


「そうだな。金貨を落とすなんて気を付けないとな。」


「本気で言ってるの?」


「ん?何がだ?」


「そうね。気を付けなさい。」


「ああ、気を付ける」


2人はミランダレ商会のホテルへと帰っていく。







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