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冒険したくない冒険者〜生涯賃金を稼いだら冒険者辞めてもいいよね?〜  作者: 茄子の皮
第3章ロンダール南東地区の日常
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甘味処トルト

 ミルスを魔物園に紹介してから、一週間がたった。


 魔物園には、ミルス一家が住める2階建ての家が完成している。ミルスは、街での暮らしにも慣れて来ており、街の護衛隊で戦闘訓練の先生として、参加することもあるのだ。


 人間としての動きにも、ぎこちなさもなくなり、ミスリルドラゴンの戦闘力が人型でも発揮できるようになった。


 ミルスの仕事は、魔物園の護衛と手伝いの予定だが、今はまったく仕事がないため、ロンダール南東地区で護衛隊の戦闘訓練の先生として、収入を得ている。


 街での生活に慣れたため、魔物園に集める魔物をミルスは捕まようとする。

 トルトが魔物園に欲しい魔物をミルスに話すと、ミルス一人では集める事が出来ないみたいだ。理由は、ミスリルドラゴンが接近してくると、大抵の魔物は逃げてしまうからだ。


 そこで、トルトはリールに相談をすると、リールとユリカがトルトを連れて魔物を捕まえに行く事になった。


「いる場所は、分かっているので」

 とトルトが言うので、リールはトルトを連れて捕まえに行く。ミルスは、プラチナバードと共にお留守番だ。プラチナバードも初めは、ミルスを怖がっていたが、最近は一緒に昼寝できる程に仲良くなっている。


 リールの風魔法を使った移動方法なら、1日で一種類を集めてこれる。


 移動中に、魔物に襲われるが、リールとユリカには、相手にならなかった。

 トルトの案内で、魔物を捕まえにいくと、トルトに魔物が群がってきたが、どの魔物もトルトに甘える様に鳴いていた。むしろリールから逃がす様に、トルトを押していたのが面白い。野性の勘で、リールは危険人物だと思ったのだろうか。



 集める事、2週間でトルトが欲しい魔物が集まった。


 魔物園には、小屋が大量に作られ、それぞれの魔物が暮らしている。


 様々な色の馬の魔物達や、高級な牛乳として有名な、ホワイトカウ。金塊の卵を産むゴールドバードなどなど、食材としてや、鉱石として価値のある魔物がトルトになついている。


 肉を食材にするために、トルトは集めていないので、食肉は一切ない。


 この食材を売れば、魔物園としてお金の心配は、無くなるだろう。

 触れて楽しむ為に、サンダーコンドルや、ファイアバイソンがいる。もともとは、サンダーコンドルとファイアバイソンに襲われたが、リールとユリカが仕留めようとしたら、全力でトルトに甘えて来たので連れてきたのだ。

 サンダーコンドルは、雷魔法を使う3メートルはある鳥で、ファイアバイソンは、火魔法が使える牛だ。魔物園では、他の魔物達を守る役目を与えている。

 サンダーコンドルとファイアバイソンは、Aランクの魔物なので暴れると大変と、トルトは心配したが、ミルスに合うと、地面に震えながら這いつくばったから大丈夫だろう。


 全部で200匹程の魔物が、魔物園トルトに集まってしまった。


「リールさん。こんな魔物が暴れたら、王都が大変な事になりますよ。」

 とマルコス・ユートリアにねちねち言われたけどリールは、気にしていない。もしもの責任は、マルコスに行くので大丈夫だろう。


 従業員を30人ほど雇い、魔物園トルトのオープンに向けて準備をして、ついにオープン当日になった。



 魔物園トルト 午前9時〜午後5時営業。


 午前8時から、子供連れの家族から、魔物博士と思われる魔法学校の教師など、幅広い客層で賑わった。


 一番人気は、魔物園内にある食堂だ。プラチナバードやゴールドバードの卵を使ったオムライスや、ホワイトカウの牛乳を使ったホワイトシチューなどなど、様々な料理がある。

 お土産のゴールドプリンとプラチナプリンは、在庫が無くなる程の反響があった。



「思ったのと違うけれど、この子達が楽しそうに暮らしてくれて良かった。」

 トルトも満足したようだ。



 この魔物園トルトによって、ロンダール南東地区では、プリンやチーズ等の乳製品が莫大な利益を産む事になった。



「今日はゴールドにする?プラチナにする?」

 この言葉が魔物園いや、甘味処トルトとして有名になっていくのだ。




 

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