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第16話

そしてその日の夜


あかる:

こんばんは


NAYUTA:

こんばんはあかるちゃん

久しぶりやな


あかる:

そうだね

ちょっと大変だったからね


NAYUTA:

そうだったんやな

そういえばアボカド納豆チーズ丼どやった?


あかる:

その時それどころじゃなくなってまだやってないんだよね

今度作ってみるね


NAYUTA:

そうか

作ったら感想聞かせてな


あかる:

うん

それより今日、なんか大学の学園祭の動画たまたま見てそこで女子高生がナユタ君の話してるの見たんだよね


NAYUTA:

あかるちゃんも星野王子様の動画見たんか

結構人気なんやな

それでどやった?


あかる:

その女子高生キラキラしてうらやましかった

私もこんな頃があったのかなって思った


NAYUTA:

そうか

俺はちょっと照れくさかったけど嬉しかったな


あかる:

実は今、金沢の実家に帰省してる


NAYUTA:

そうなんか

ゆっくり出来そうか?


あかる:

うん

1週間ちょっとくらいだね


NAYUTA:

一週間か

結構ゆっくり出来るな


あかる:

父親が倒れたって聞いて急いで帰ってきたんだ


NAYUTA:

そうだったんか

大丈夫なん?


あかる:

病室行ったら笑線見て笑ってたよ

心配してたのがバカみたい


NAYUTA:

それは力抜けるな

でも良かったな


あかる:

ちょっと昔の話していい?


NAYUTA:

ええよ

なんでも聞くで


あかる:

父が森の中でカフェをやっててね

小さな店だけど私そこが好きだったんだ


NAYUTA:

森の中か

風情があるな


あかる:

うん

だけどね私が大学行ってた頃に潰れちゃったの


NAYUTA:

そうか

それは残念やな


あかる:

父の昔からの友達に父が投資話持ちかけられて

それが全部詐欺で

お店も何もかもなくなって借金だらけになったの

私は当然大学やめるしかなかった

そして借金を返す為に私は東京に来て風俗で働いた

最初は本当につらかったけどだんだん慣れてきてそれが普通になってきちゃった


NAYUTA:

借金はまだあるんか?


あかる:

借金はもう返したよ


NAYUTA:

だったらもうやめたほうがええ

これ以上自分を傷つけたらあかんわ


あかる:

風俗も続けてるとね

本当に優しいお客さんもいてそこまで嫌な事ばかりでもないんだよ

それにもうちょっとだけお金が必要なの


NAYUTA:

あかるちゃんが大丈夫ならいいけど無理はしたらあかんよ

必要なお金ってどれくらい?

無理に答えなくていいけどな


あかる:

父のカフェを復活させたくてね

その資金が欲しいの


NAYUTA:

そやったらクラウドファンディングとかいくらでも手はあるで


あかる:

そんな簡単にお金集まらないでしょ


NAYUTA:

でもやれるだけやったほうがいい

そのお店の昔からのファンもいるかもしれん


あかる:

その昔からのファンの1人が騙した男だった


NAYUTA:

ごめん

嫌な事思い出させて


あかる:

いいの

その男も父と同じ病院で入院してた


NAYUTA:

そやったんか


あかる:

その男、透析だけで生き延びてる状態でね

憎しみとかもあったけどもうどうでも良くなっちゃった


NAYUTA:

そうか

でもクラウドファンディングは本気で考えてええと思うよ

なんやったらやり方教えるし


あかる:

そうだね

やってみようかな


NAYUTA:

それなら今から徹底的に検索しまくって調べるからちょっと待ってな


その頃、犬もどきは四民乱戦内である男に接触していた。


犬もどき:

コンバッキンガム宮殿


タクト:

何それ


犬もどき:

夜のご挨拶


タクト:

あっそう

こんよろ


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