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第13話

「それではモノガタルのルールを説明します。今からこちらにいる山口芽衣子さんがテーマを発表します。そのテーマに合う物を選んでいただきます。こちらのテーブルにもご用意しておりますが、この会場にある物、ご自身がお持ちの物、何でも構いません。ただし危険物や公序良俗に反する物を出した場合は即失格となります。

その後、順番に箱を開けて1分間、その物がどれだけテーマにふさわしいかをプレゼンしていただきます。

物を選びましたら、森智美さんは赤の箱、星野皇帝さんは青の箱にお入れ下さい。

お互いのプレゼンが終わりましたら、相手の物がテーマにふさわしくないと思う点を15秒間反論していただきます。

そして最後に観覧者の皆さまに判定していただきます。拍手の音が大きかったほうが勝者となります。」

田中がルールを説明すると観覧者は更に集まってきた。

そして田中の進行で智美と皇帝がじゃんけんをして智美が勝って後攻を選択した。

「それでは山口芽衣子さん、テーマを発表して下さい。」

「女優としてもそうですし1人の人間としても1番大事にしてたのは情なんですよね。それでテーマは情のあるものにします。」

「情のあるものでよろしいですか?」

「えっダメかしら。一生懸命考えたんですけど…。」

「いえいえ、テーマが発表されました!情のあるものをお2人は選んで下さい!」

田中の掛け声で会場はザワザワした。

(バッグ置いてきちゃったな。どうしよう。)

智美は考えこんだ。

皇帝も少し考えてから動き出した。

そしてお互いに物を選んで箱に入れた。


「それでは先攻、星野皇帝さんの箱を開けます!」

田中が掛け声とともに青い箱を開けるとそこには『山口芽衣子』と書かれたネームプレートがあった。

「ほう、これは芽衣子さんのネームプレートですね。それでは1分間のプレゼンお願いします!」

田中の掛け声で皇帝のプレゼンが始まった。

「僕がプレゼンするのは山口芽衣子さんです。情があるものと聞いて真っ先に思い浮かびました。僕の世代では先程も話題が上がったんですけどキャットストリートのカレットの声の人なんです。知らない人もいると思うので軽く説明しますがキャットストリートは90年代の裏原宿を舞台にした野良猫の話で黒猫のスラッシュや柴トラのピリオドといった個性的な野良猫が登場します。そして芽衣子さんが演じるのはアメショーのカレット、芽衣子さんのインタビューによると芽衣子さん自身アメショーのオス猫を飼っているらしくて、当然芽衣子さんの演技力も重なってカレットは本当にそこにいるみたいです。芽衣子さんの情が演技に表れていると思うので、僕は情のあるものとして芽衣子さんを選びました。」

皇帝がプレゼンを終えると観覧者は割れんばかりの拍手をした。

「これは凄いですね。とんでもない小学生が現れました!芽衣子さん、どうでしたか?」

「純粋に嬉しいです。本当にカレットの役引き受けて良かったと思いました。」

芽衣子はちょっと目を潤ませていた。

「そうですよね。本当に素晴らしいプレゼンでした。王子様さん、どうでしたか?」

「様さんって、サマンサじゃないんだから。王子様でいいです。」

「すみません、王子様、息子さんのプレゼンどうでしたか?」

「さすが俺の息子って感じです。」

王子様の発言で会場が少しシーンってなった。


「それでは後攻の森智美さんのプレゼンにいきましょう!箱を開けます!」

田中の掛け声とともに赤い箱を開けるとそこにはスマホがあった。

「これはスマートフォンですか?スマートフォンをプレゼンするって事でしょうか?」

田中が智美に聞くと

「いやっスマホじゃなくて、画面を見て下さい。」

「画面ですか?えーっと、NAYUTA?」

田中が言った途端に

「えっ」

会場にいる皇帝、芽衣子、達也、LIVE動画を見てる零菜、秀吾、拓人、スマホから漏れた音を聴いている亜香里が一斉に反応した。


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