表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最後の項目で、職業選択せず人間のまま異世界転生してしまった俺、ステータスだけはよかったのであきらめずひたすら周囲に媚びてたらいつの間にか成り上がれた件。  作者: 1010
第一章 「雑用編」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/20

第4話「事務的信頼の積み上げ」

ゴブリン討伐の報酬清算の日。

ギルドの受付カウンターは長蛇の列。

レオンたちが依頼書を提出する中、俺は周囲を観察していた。


カウンターの奥に、眼鏡をかけた女性。

20代後半。茶髪。事務的で無表情。

サラ。この街ギルドの評価管理担当。

冒険者のランクを決める実質No.1権力者。


(地味だけど超重要)

サラの評価が悪ければ、良い依頼が来ない。

パーティの生死を握る存在。


レオンが報酬を受け取る。

「銅貨30枚か。まあ初依頼じゃこんなもんか」


サラが淡々と書類に記入。

「次回はB級以上推奨。連携は良好」


その一言で、レオンの機嫌が良くなる。

(サラの評価=パーティの未来線)


俺の出番だ。


列が途切れた隙に近づく。

「サラさん、いつも正確な評価ありがとうございます」


事務的タイプには**「仕事への敬意」**が効く。

媚びじゃなく、「プロとして認める」。


サラが眼鏡を直しながら見上げる。

「礼はいらないわ。仕事よ」


手厳しい。感情ゼロ。


「でも、さっきのゴブリン討伐の評価。

『連携良好』って具体的に書いてくれて助かります。

他の受付だと『討伐数○体』だけですもん」


「他の人と差別化」+「具体的な感謝」。

事務員は「自分の仕事を認められる」のが好き。


サラの手が一瞬止まる。

「…観察してるのね、あなた」


効いてる。


「職業は?ステータス見せて」

即鑑定。無駄な感情はない。


text

【鑑定結果】

職業:人間レア

知力:40(異常値)

運:50(観測不能)

サラの目がわずかに見開く。

「職業なし…時間切れ?珍しい失敗パターンね」


「はい。戦闘は一切無理です」

正直に弱み出し。


「でも、サラさんの評価のおかげで、

パーティが次の依頼を狙えます。

その分の報酬で、装備を少しずつ良くしていきたいんです」


「長期的な信頼構築」を匂わせる。

事務員は「継続的な良い客」を好む。


サラが小さく頷く。

「なら、次はこれを」


引き出しから一枚の依頼書。

「薬草採取&魔物警戒(B級)」。


「戦闘少なめで報酬良いやつ。

あなたのパーティ構成に合ってるわ」


特別待遇ゲット。


「ありがとうございます!」

深くお辞儀。レオンたちも驚いた顔。


その夜、宿屋。

レオンが感心したように言う。

「サラに気に入られたぞ。あいつ、頑固なんだが」


ミレイが分析。

「評価管理の権限握ってる。あれでパーティランク上がるわ」


ルナが笑う。

「あなたって、誰とでもすぐ仲良くなれますね!」


(当たり前だ)

戦えない分、人間関係が全て。


翌日の薬草採取依頼は大成功。

サラの読み通り、戦闘ほぼゼロで高報酬。

ギルド内での評判も上がる。


サラがカウンターから一言。

「次も期待してるわ、人間さん」


事務的信頼、獲得。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ