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最後の項目で、職業選択せず人間のまま異世界転生してしまった俺、ステータスだけはよかったのであきらめずひたすら周囲に媚びてたらいつの間にか成り上がれた件。  作者: 1010
第一章 「雑用編」

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第3話「優しさに媚びる」

レオン、ミレイと3人でギルド街に到着した翌朝。

宿の食堂で朝食中、ミレイが依頼書を広げる。


「この街に聖女ルナがいるらしい。回復特化の転生者」

「パーティに回復役がいないとキツイからな」

レオンが頷く。


(聖女タイプか。媚びやすそうだな)

優しい人間は、「感謝される」のが好き。

そこを突けば即落ちる。


ギルド前広場で、ルナを見つけた。

薄金髪の少女。白いローブ。20歳前後。

怪我した冒険者を無料で治療中。

周囲に自然と人が集まってる。


「大丈夫ですよ、もう少し安静に…」

柔らかい笑顔。癒し系そのもの。


(完璧なターゲット)

戦闘力ゼロでも、「パーティの精神安定剤」になれる。


治療が一段落した隙に近づく。

「ルナさんですよね?さっきの治療、見事でした」


控えめに称賛。押し付けがましくない距離。


ルナが少し驚いた顔で振り返る。

「え?私のこと知ってるんですか?」


「評判を聞いてて。街の冒険者みんな感謝してますよ」

**「みんな」の名の下に褒める。個人攻撃じゃない。


ルナが照れ笑い。

「そんな大したこと…ただ治してるだけです」


(来た。自己評価低いタイプ)

こういう人間は、「気づかせて」あげれば信頼する。


「でも、さっきの骨折治療。あの速度は普通の僧侶じゃ無理です」

具体的に褒める。技術面を押さえる。


「転生者なんですか?」

ルナが逆に聞いてくる。


「はい。職業選択で時間切れして、人間です」

いつもの弱み出し。


「ええ!?それでよく生き残って…!」

ルナの目が心配そうに。完璧な反応。


「レオンさんとミレイさんが守ってくれてます。

でも回復役がいないんで、いつもヒヤヒヤしてて…」


「守られてる俺」+「不安を共有」。

優しい人間は「助けたい」心理を刺激される。


ルナが少し考えてから言う。

「よかったら、私もお手伝いします!」


即決。

レオンとミレイが後ろでニヤニヤしてる。


「本当ですか!?光栄です!」

深くお辞儀。感謝を大げさに。


ミレイが横から一言。

「ルナは優しすぎるから、ちゃんと見張っててね」


ルナが慌てて手を振る。

「そんな!みんなで助け合えばいいんです!」


その日の依頼はゴブリン中規模討伐。

戦闘中、俺は後方で観察。

レオンの突進、ミレイの範囲魔法、ルナの即時回復。

完璧な連携。


ゴブリン群れが予想外に増えた瞬間、

「ルナさん!レオンさんを優先で!」

的確な指示。ルナが即応。


戦闘終了。初勝利。


夜、宿屋の食堂。

ルナが上機嫌で料理を振る舞う。

「これからもよろしくお願いしますね!」


レオンが酒を飲みながら言う。

「お前がルナ引き込んだおかげだな。戦闘力が段違いだ」


「運が良かっただけですよ」

謙遜しつつ、全員に視線を配る。


(パーティ4人完成)

俺の役割は明確。

戦わない。観察して指示を出す。媚びて繋ぐ。


ルナが笑顔で言う。

「あなた、戦えないのに一番大変そうです…!」


その一言で、確信した。

優しさに媚びれば、必ず味方になる。

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