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5話 動き出す歯車

今日は待ちに待った男女混合体育!皆ウキウキ♪

4時間目。給食前の体育はなぜあーもテンションが上がるのか。しかも今日は男女混合の交流ドッヂボール。楽しみじゃない理由が見当たらない。


畦 「絶対勝とな!やるしかないわ」


五十嵐 「上島中学のドッジ四皇の俺らで勝つか」


堂園 「円陣組むぞー!」


クラスのまとめ役的に存在になっている堂園(どうぞの) 翔平(しょうへい)が指揮を執り、畦のいるチーム青の絆が強固となる。


チーム赤 「皆で勝つぞー!オーー!!」


敵チームも負けじと円陣を組み、両チーム気合いが入った状態で試合がスタート。


畦 「中井に気を付けろ!あいつも四皇の1人や!」


堂園 「うわぁーーーー!」


クラスのまとめ役、堂園は開始四秒で女子に当てられ骨折し、棄権となった。


一同 「堂園ーーーー!!!」


堂園の骨折のおかげで一同は落ち着きを取り戻し始めた。

しかしドッヂボールというイベントの難点は、とくに女子に多いのだが端っこに1カ所に固まり当てて下さいと言わんばかりにキャッキャキャッキャ騒ぐことである。


中井 「おらぁーー!!やる気あんのけ!」


無情な中井はそれを見逃すはずもなく、バコバコ女子達を葬っていく。中井の好感度は少し下がったが、普段のクールさとあいまって学年のちょっとした人気者になった。

畦にボールが回ってくる。畦は行事は皆で楽しまないと意味がない、と考えているため、男女分け隔てなく自分がキャッチしたボールでも譲るようにしている。が、今回は女子を無情に当てていく中井に腹を立て、絶対当てる、と意気込んで投球した。

 

中井 「甘い…。」


        ドン!


中田 「中井out~~~!」


一同 「いや当たるんかい」


先程までの黄色い歓声が嘘のように消え、笑いに包まれる。中井は赤面し、外野へ走る。


畦 「よっしゃかてるぞーー!」


畦の青チームは内野にあと4人、畦、松井、石島、高野。赤チームはあと3人。


中田 「ちょっと松井きてくれへん?」


松井 「わかりました…………………!!」


中田のもとへかけよる松井に、外野の中井が呼ばれていることに気付かず思いっきり松井の顔面あたりにボールを投げる。


中井 「あっっやば!松井さん!!!」


松井 「うわ!」


        バン!!!


なんとボールは、畦の腕の中に。やばいかも…と察知した畦が、持ち前の動体視力を発揮しボールをキャッチした。


畦 「あっぶなぁー笑 おい中井、まじ気ー付けろよ」


中井 「すまん」


畦 「松井さんだいじょぶ?」


松井 「あ、うんありがとう…」


ボールを持った畦は、四皇の名に恥じない活躍を見せ、青チームは見事勝利をつかみ取った。この日畦はクラスのヒーローとして扱われ、いつものお調子者の畦も、褒められると逆に萎縮し、縮こまっていた。

今思えば、この頃から恋は始まっていたのかもしれない。


エピソード5、おわり


畦大活躍!逆に委縮しちゃうことって結構あるあるだよね……。笑

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