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悪役令息の従者に転職しました  作者:   *  ゆるゆ


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あなたのそばに




「記憶がないで、済まされない。すまなかった」


 ミィとユィルに、暗殺人形にされた皆に、胸に手をあてた王は深く膝を折った。

 心からの、謝罪だ。


 暗殺者を向けられるユィルを守ろうとせず放置し、内気で引っこみ思策なミィにも帝太子として、ふさわしくないと当たり散らしていたらしい。その記憶が、ほとんどないと。


 暗殺人形が孤児から養成されていたことさえ知らなかったという。


 千年の昔に栄えた魔法帝国の技術の粋を集めた秘術は、王でなく宰相に代々受け継がれ、政敵や他国からの侵略を退けるために使われ続けてきたらしい。


 目が覚めた宰相がお漏らししながら自白したところによると、千年も帝宮の地下で起動し続けた巨大魔道具の管理を行う宰相家が増長、暗殺人形の私物化により政敵を殲滅、帝家さえも洗脳し自滅させ、自分が帝王になろうとしたそうだ。


『どき☆ワク☆イケメンパラダイス♡』の世界じゃなくなりすぎて、BLゲームマスターとしても、どうしていいかわからない。


「千万回殴りたい」


 透夜と皆の拳が、ぷるぷるしてる。




 復讐したい。

 ざまぁって嗤いたい。

 

 強盗した輩は、暴行されて身ぐるみ、はがされろ。

 いじめた輩は、いじめられて万倍の痛みを受けて消えればいい。

 戦をはじめた輩は、微塵に切り刻まれ殺した数の万倍殺されろ。


 復讐は、いつも、された以上を求めるから。


『目には目を、歯には歯を』は、目を潰されたら、目も歯も潰したくなるけど、目だけで我慢しなさいという、過剰な報復を防ぐための、やさしい法だった。



 いにしえから、わかっていたんだ。


 復讐は、残忍に。

 連鎖して、止まらない。


 どんどん、怨みと憎しみが降り積もり

 どんどん、真っ暗な底へ落ちてゆく



 でも、闇の果てにも、いつもやさしい光があって



「とーや」


 ロロァが、透夜の拳をにぎってくれるから。



「トゥヤ」


 人間に戻った大切な仲間たちが、ふるえる手をにぎってくれるから。


 あんなのが血を吐いて、たんこぶが千万個できたって、息絶えた仲間はひとりだって帰ってきてくれないことを、ほんとうに理解したから。


 確かに生きていた皆を、命が消えても忘れない。


 冥福を、来世があるなら、とびきりのさいわいを、祈りつづける。


 思えるのは、皆が、あなたが、いてくれたから。




「ロロァさま」


 拳をほどいて、あなたを、抱きしめる。



「この命、尽きるまで、あなたのお傍に、おいてください」


 膝をついて、微笑んだ。



「あなただけが、私の、あるじです」









 悪役令息の従者に転職しました。


 どんどんBLゲームからかけ離れて、悪役令息どころか天使なあるじを守るため、情けなくても、みっともなくても、間違っても、それでもずっと、ずっと



 あなたのお傍にいたいです











 最後まで読んでくださって、ありがとうございました!


 ブックマークやリアクションしてくださった方、評価してくださった方、読んでくださった、あなたさまのおかげで、楽しんでくださっているのかなと、とても励まされました。


 心から、ありがとうございます!

 



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