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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
†フェアリー・ディファレント†
86/32119

『85』 巨大な植物群

 次の階層に転移してみると、さっきまでの洞窟のような景色とは丸っきり変わっていた。


 自分達の周りが有り得ないくらいの大きさの植物に囲まれていた。大きな木かと思ったら、上の方には花が咲いていた。私の後ろには、自分の体の何倍もの大きさのあるシイタケみたいなキノコもあった。

 

 私、シイタケ嫌いなんだよなぁ………大きさがシイタケとは程遠いんだけど、それ以外の見た目がガッツリシイタケなんですよね。

 試しに触ってみる。うへぇ~、意外と好きなポヨンポヨンな触り心地だった。


 皆が、この不思議な景色に言葉が出なくなっていた。

 皆とは言っても、例外はいるもので………その例外が、皆様ご存じのあの2人ってわけです。



「ラーク、このマツタケみたいなのに抱き着いてくれ。ちょっと写真撮りたい」


「もうやってるぜ!!」


「仕事早くて素晴らしすぃぃぃ!!!!」


(アホ………本当にアホ………)


「何であんなにテンション高いんだ?あの2人」


「アホなだけだろ」



 全くその通りでございます。一緒に暮らしている人として恥ずかしい限りです。


 2人のアホワールドに染まりそうになっているところを、私が何とか割って入って、そこまで染まることなく2人のアホを止めることが出来た。

 

 ほんと、こんなことをしている場合じゃないってば。次の階層に繋がる入り口を探さないと。さっきの場所みたいに簡単には見つかりそうにもないよ。

 色々な物が生えすぎて大変だよ………さて、どこからどう探していけばいいものかな。それが全く分かりませんのよ。適当に探すっていうのも疲れるからね。行く場所をしっかりと決めておきたいよね。

 


「ねぇ、これからどうするの?」


「そうだね………これだけ広いと、次の階層に行くまでには時間が掛かりそうだ」


「しかも、何が出てきたっておかしくない所だからな。そういう奴が出てきたときの対応をしっかりしねぇとな」


「まぁ、そうなってもアヤテトが何とかしてくれるだろ」


「サボったら切り刻むから。本気で切り刻むから」



 またサボる気か。この2人、何でこんなにもサボりたがるのかな?後、急にそういうことを私に振らないでくれない?変な期待されるんだよ。

 ここ来て時間経ってないのに、私の知名度が割と高まってきているから、いざ戦うってなったら、間違いなく私メインで戦うはめになる。それは勘弁してほしいんだよ。

 

 だって、こんな感じの場所で出てくる生き物と言えば………虫でしょ?流石にドラゴンとかは場違い過ぎるでしょ。だから、もう虫しか出てくる気がしないんだよ。

 特に虫が嫌いって訳じゃないんだけど………かと言って、好きでも無いから。それと、全部の虫が平気って訳じゃないから。

 足がいっぱいあるヤツは絶対に無理。ダンゴムシなら大丈夫だけど、ゲジゲジとかムカデとか………そこら辺は化け物だと思っているから。


 キモいし、早いし、毒あるヤツもいるし。こればっかりはどうしようも出来ないくらいに嫌いだよ。見ただけで全身が痒くなってきそうだもん。


 あぁ……考えただけでゾワゾワってしてくるな。うんうん、とにかく足いっぱいあるのは無理。出てきたら、何も考えずに倒そう。そして、何も無かったことにしちゃおう。


 それが1番平和です。



「しっかし………馬鹿ひっろいなぁ~、本当に城の中なのか?」


「多分、城全体に特殊な力が働いているんだと思う。それの影響で、城の敷地面積よりも広い空間が城内に完成しているっていう可能性もある。空間が歪んでいるのかもね」


「ありゃま?こりゃ天変地異の始まりか?世界が終わっちまうのか?おぉ~!!怖いなぁ~!!怖いなぁ~!!………なぁぁんつってみたり~」


(ラークさん、それマジなんだよ)


「さぁて!!やるぞぉ、やるぞぉ、やるぞぉぉぉおおお!!」


「『はぁるかみぃらぁいめぇざぁすためのぉはねがあることぉぉぉぉ~!!!!』」


(歌ってる………すこぶる音程外れまくってるし)

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