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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
☩ BIRTH ☩

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〘☩〖90〗☩〙

「あの……刹那さん………」


「ん?どうしたの?未琴ちゃん」


「なんで、綾音とのコンタクトを取ろうと思ったんですか?綾音よりも総督府のトップである美紅先輩と話した方が何かと有意義なのでは?って考えてしまうんですけども……」


「まぁ、それについては色々と理由があるんだよ。未琴ちゃんも夏奈ちゃんも知ってるはずの、例のクババの件についても関わってくるわけだから」


「クババについては、今までも私達の方では色々と調査の方は進めております。綾音達の協力を得て、今は”平和を駆ける者”の組織の跡地にて色々な情報を掻き集めているところです」


「みたいだね。それについては私達は邪魔をすることはしないし。総督府の上層部からすれば、私達の存在はあくまで敵として認識になっているんだろうけど、私達に対しての迎撃の指令が出ないのは、美紅が上層部の連中に圧力を掛けまくって大人しくさせているっていうのがあるから。私達に敵意が無いことを理解していて、敵意は無いけど何かしら怪しい行動をしているだけ………っていうのは美紅は誰よりも早く気付いて、その上で行動しているから。私達の組織と総督府が争うのはお互いが世界の真実に辿り着くためには要らない弊害を成りうるわけだし、それこそ新世界秩序……ニューワールドオーダーという概念をこの世に定着させて、世界の全てを自分の手の平の中に収めようとするクババのシナリオ通りの結果になる」


「その、新世界秩序とかニューワールドオーダーっていうのは単語では聞いたことあるんですけど………実際にはどういうものなんですか?」


「ニューワールドオーダーは、クババが全ての世界線……綾音や美紅達が住んでいる世界線、私達の組織が活動している世界線……その世界線を支えるための世界線といった、この世に存在する全ての世界線、概念、理を支配するための計画」


「そ、そんな壮大な計画は……クババは計画しているんですか?」


「そこまでの計画を実行しようとして、それを阻止しようとするならば、本人を見つけ出して直接叩くことが一番ベストなんじゃないんでしょうか?」


「実は、クババっていうのは概念や意志の集合体といった……私達の目では見ることの出来ない、不可視の存在。遙か高次元かつ高度文明の存在の神になっているわけ。その計画を今から本格的にスタートさせるっていう時以外には絶対に私達の前に姿を現すことはない。表すことになっても、「誰かの肉体を借りての転生」ということになるかもね。自分の計画を効率よく、合理的に進めるのならば、人間の体を借りるのは一番手っ取り早いだろうから」


「そ、そうなんですね………」


(クババは………概念と意志の集合体で、私達の目には見ることの出来ない………私達とは全ての意味で住んでいる世界が違う存在っていうことか)



誰かの体を借りて転生するって言っていたな。その、然るべき時が来たら…………どのタイミングで、誰に転生するつもりなんだろうね?


それすらも操れるんだろうから、マジで予想が付かないよな………

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