▩ historia♯ 佰玖拾捌局 ▩ 〈焼肉、食べ放題、最初飛ばしすぎて後半死ぬ〉
てか、兄さん………明らかに生焼けだよね?っていうヤツを食べてるような気がするんだけど。てか、どんどん新しいのが増えていくわ。
それだけ頼んだのが消えていってるんですけどね。主に兄さんが凄い食べてる。どんだけ腹減っていたんだよっていうくらいに食べてる。
私達のを焼いてくれるのは有り難いんだけどね。
兄さんだから別に直箸で焼いてても気にはならないし。
「あっ、んまっ」
「白米頼む?」
「あっ、うん。おねがい」
「ビビンバとか炒飯あるよ?」
「炒飯ってどんなんある?」
兄さんと2人でタッチパネルを見る。
顔が近くてちょっとドキドキしてる。後、意外と頭から良い匂いがしてる。シャンプーの香りだな。千明さんと同じシャンプー使ってるからね。
千明さんも頭の匂い良い香りするんだよね。タバコ臭いはずなのに、頭だけは良い香りがするんですよね。なぜか。
後、歯が真っ白で綺麗になってる。ホワイトニングを定期的に自分でやってるらしい。幻魔術って便利だなって思う。
兄さんはそんな気にしてないから少し黄ばんでる。私も言うて黄ばんでるけどね。兄さんも幻魔術使えるなら、それでホワイトニングすればいいのに。
千明さん、マジで真っ白で気持ち悪いくらいだもん。
てか………本当に髪の毛良い香りするな。なんでこんな女の子っぽい匂いするんだろっていうくらいに。
「綾音……美紅の頭嗅ぎすぎ。気持ち悪い」
「えっ?あぁ、千明と同じシャンプー使ってるから香りはいいからね」
「それはそうだとしても気持ち悪いわ」
「炒飯にするか。ビビンバ熱いから」
「炒飯も熱いとは思うけど」
「ビビンバって石焼でしょ?入れ物からして熱いから嫌だ」
「美味しいじゃん。ビビンバ」
「炒飯あるなら炒飯食べる。炒飯の方が好き」
「そっか」
多分、別の日に行けばビビンバ食べたくなっているんだろうなって思う。気分によって食べたいものが変わるからね。
基本的に行ったことある店行ったら同じものを頼む人間ですが。初回でも本当に初回なのかっていうくらいに選ぶスピードが早すぎる。
もはやメニューを自分で見ないで決めちゃってるという………松岡修造もビックリの速さ。
「………あれ?ライターどっか行った」
「間に落ちてた。俺と綾音の間に」
「あっ、ホントだ。ありがとー」
拾ってくれてたわ。早いわ。
私がポケットを叩いているところからライター探してるんだなって思って見つけてくれたんだろうな。そういうのも早い。
本当に千明さんが羨ましいわ………色々とズルいわ。
「綾音、吸いすぎじゃない?」
「なんかこういうところだと吸っちゃう」
「喫煙者だとスゲェ分かるなぁ…………タバコ吸える飯屋は本当に本数いっちゃうからね~。別にストレスとかっていうわけでもないんだよ」
「心配になってくるわ………」
「あのニコチンタールが入っていないのは吸わないの?」
「メンソールみたいなのだから、焼肉食いながらだと口の中が凄いことになっちゃうから」
「焼肉メンソールになっちゃう」
「それは知らんけど」




