▩ historia♯ 佰捌拾壱局 ▩ 〈HEAVEN's blessing of earth〉
「てか、これからどうするよ?もはや動くことすらしてないよ?」
「そうですね。ベンチ座って雑談してますからね」
「てか、私なんてこっち来てからずっと音楽聞いてるし」
「えっ、音楽聴きながら戦ってたんですか?」
「うん」
「飽きてくるだもん」
「一応は仕事なんですけどね」
「がなてぃが!!ていくみーてくみーはいやー!!」
「TAKE ME HIGHER聞いてるんですか?」
「違う。硝子の少年」
「KinKi Kids聴きながらV6歌うって器用なことしますね………」
「踊ったなー。どっちも」
「兄様の趣味で楓デビューした時は、YouTubeにジャニーズのカバーばかりでしたもんね」
「動画のコメント見たら、私のダンスはクネクネしててタコみたいなとか言われてた。キレッキレのタコって言われた」
「確かにキレッキレのタコでしたね」
「TAKE ME HIGHERの時とか、やたらと姉様だけ動きが激しかったですもんね」
「デビューばっかのジャニーズのダンスって動き激しいじゃん」
「姉様はやりすぎですよ。ターンの時とか首飛ぶんじゃないのかというくらいにグルーンって回ってましたし」
「そんなこと無いと思って昔の見ると、本当に首とれそうになってるのビックリ。思ったよりもタコだった」
「兄様と硝子の少年デュエットした時は余計に酷かったですよ。兄様は忠実に踊ってたのに、隣で変な動きしてるんですもん」
「自分で見て思った。思ってる以上に変だった」
「もはや違うダンスですよ」
「怒ってんのかなって思うくらいです」
「今は綺麗でしょ?」
「型にハマって美しくなったというか………」
「今でもやろうと思えばできるけど」
「流石に腰とか膝とかやりそうですけど」
「そんな体オバサンじゃないと思う」
「腰と膝は昔から悪かったですもんね」
「遺伝なのかな。兄さんも膝と腰悪いもん」
「姉様抱っこしようとして腰やばかったって言ってましたもんね」
「高校生でぎっくり腰になりたくないって拒否られたもん」
「ぎっくり腰………ふふっ」
「筋トレしなよって言ってるんだけどね」
「まぁ、妹に腕相撲負けてるような筋力ですもんね」
「ホントだよ。いくら私が鍛えてるからって女に腕相撲負けちゃ駄目でしょ」
「身体能力は高い方だとは思うんですけどね。筋力無いせいで運動音痴に見えるっていう」
《綾音ぇ~》
「なんだよ。希世姉」
「またうるさいの来ましたね」
今度はなんなんだ。
揃いも揃って暇しやがって。なんで私に絡んでくるんだ。
シカトしてやろうかな。
《美紅のLINEの既読が付かない》
「そりゃ一応は仕事中だからね」
《電話掛けても不在着信になっちゃう。通話中って》
「電話してんだから当たり前だろ」
《誰と?》
「知らんがな。柊さんあたりなんじゃないの?」
《なんで?》
「うるせぇ。自分で考えろ」
《口が悪いな。末っ子次女ちゃんは》
兄さんが電話してようが別に良いわ。
柊さんと早く帰れるように交渉か何かしてるんでしょ?てか、電話の最中に無線飛ばすなよ。このやり取りだって兄さん聞いてるんだから。
多分、無線切ってるかもしれないけど。ちょいちょい兄さん無線切ってるから。うるさいっ言って。




