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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
カルモノヲ・カル・ダヰサンゲン 【multi level projecting [Sphere of center]】《all green’S》

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▩ historia♯ 佰漆拾玖局 ▩ 〈HEAVEN's all honors〉

《うん。だからアイスは良いや》



本当に倒れるからな。この人。



《えー、じゃあウイスキーとかでいいですか?》


《要らないって。そもそもウイスキー嫌いだし》


《わがままっすね》


《おまえが言うな》


《花も羨む中学生は誰でも我が儘ですよ》


《思春期女子は誰も我が儘だからな………ホント、高校の時で終わると思ったのに》



兄さん、ガチで嫌がってるの草。


そして最前線組が呑気に会話してるのも草。


ここ、本当にいつ誰が死んでもおかしくないような場所なのにね。てか、地上にも配置してんだね。地上はどうやら平和らしいが。


酒飲んでる馬鹿居るくらいだから。いくらなんでも酒はアカンだろ。



「ははは………兄様も大変ですね……」


《柊さん、天界には敵の気配は無いですよ。後、瑠々が隼人君に会いたがってるし》


《どいつもこいつもブラコンばっか。しかも、隼人…私の近くに居る》


《兄貴!?》


「にぃにに声聞いてもらいなよ」


《やっ、あっ………死ね!!》


《ありゃ?瑠々はどうしたん?》


「曾孫が曾孫で悩んでるんすよ、ねっ?おばちゃん」


《うるさい。隼人困ってるから》


「隼人ぉ~、だぁいすきな妹ちゃんの迎え来てあげなよ~」


《………………綾音さん、瑠々を泣かせたら許さないですから》



…………隼人の台詞、兄さんも昔言ってくれたな。


本編では無いけど、私がボロボロになった時は必ず側に居てくれたな………そして、私を傷付けた相手を容赦なく殺してたっけ。


残酷で冷酷で非道で、でもそれが私にとっては凄い温かかった。


私をずっと守ってくれた……お兄ちゃん。



「その台詞は私じゃなくて、いつかは本気で誰かに向けて言う時が来るよ」


《今、割と本気で綾音さんに言ってるんすけど。綾音さんが美紅さんを馬鹿にされるくらいに、俺は瑠々を馬鹿にされるのが許せねぇっすから》


「あっ、ごめんごめん……」


《あのさ……兄貴……》


《………………あっ、瑠々》


「あらあら、聞かれちゃったね」


「両想いじゃないですか」


《ちょっ………あっ、すまん。仕事に戻るわ》


《兄貴………》


「多分、おばちゃんから盗ったインカム返したな」


「ですね」


《隼人、無理矢理私から奪わなくても………てか、インカムから漏れてるだけの音量を聞き分けるって……》



あっ、そうなるのか。


隼人さん………化物みたいな聴力してんのな。


よく聞き取れたな。インカムからの声をハッキリ聞き取れなきゃ私と瑠々のやり取りに「許さない」とか言えないはずだからね。


隼人は本当なら内勤に留まってるような実力じゃないのにね。でも、かと言って最前線に入っちゃったら余計に瑠々に心配かけちゃうもんね。


私と兄さんの姿から決めたんだろうね。

兄妹どっちも最前線行って何回もどっちも死にかけてるから。隼人は子供ながらに第三次世界大戦の行方を全て見てきたわけだから。


それでどっちかは戦地には赴かないということだろう。それで適正で瑠々の方が戦地には向いてるから。隼人は優しいからね。


敵に情を持っちゃうから。

そのせいで隼人は瑠々にソックリな彼女を目の前で失ったわけだから。彼女を失ったというよりも、瑠々を失ったっていう錯覚のようなトラウマから戦線を離れたから。


それを瑠々も何となく感じてるからこそ、自分が兄を守るということで戦線に立ってるから。



私と、本当に似ちゃってるよ。

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