▩ historia♯ 佰陸拾玖局 ▩ 〈HEAVEN's little dragons〉
もう、なんでもいいや。
この三兄弟に一般論を求めるのがおかしいんだから。「一般論とかゴミ」とか思ってるような人達に一般論を言っても何にもならない。
なんだろ………普通の人間とは全然違うから。人間じゃない別な何かと言いますか。本当に変わってるんですよ。私が言えたようなことじゃないけど。
人間の姿をした何かだとずっと思ってる。
「千明さん、帰ってもいいっすかね?」
「まだダメでしょ。てか、美紅君よりも先に柊さんに報告しないと」
「それはした。そんなアホじゃないっすよ」
「ならいいけど……」
「帰ってもいいですかね?もう帰りてぇっす」
「そういうのが全然変わってないよね……」
「帰りたいんですもん。本当に眠いっす。睡眠浅くなってきてるのか何なのか知らんすけど、体が意外と思うように動かないっすわ」
「それは老化じゃない?」
「どーなんだろ?よくわかんない」
「まぁ40越えたらちゃんと分かるよ」
「千明さんが言うとリアルなんだよな………」
「いや。ほんとに。目が本当に来るよ」
「老眼ですもんね」
「老害?」
「老害じゃないわ。まだそこまでの年齢じゃないわ」
「老眼来てる時点で予備軍」
「楓始まってすぐにはこうなるとは思わなかったよ。まだ20代だったし」
「気付いたらアラフィフになろうとしている……」
「まぁ中学生の子供居るんなら普通の年齢じゃないですかね?なんなら千明さんくらいなら、普通に小学生の母親でも居ますし」
「そっか、シャゼラも30越えてるんだもんね」
「そうですよ」
「えぇ……年齢とかそんな気にしてなかったけど、なんか年取りたくなくなったきたな………千明さんでも40越えたら終わるんかと」
「終わってはないから!!」
「ふふふっ………」
「結憂もいずれ分かる日が来るよ」
「まだ30年くらい先だから分かんないし……」
「私もたまに高校くらいに戻りたくなるよ。あのときは兄さんにベタベタ出来たし、クエストとかでも何やっても許されてたし」
「許されてはないと思います。姉様、何回サージェス様に呼び出されたと思ってるんですか?」
「数えてないよ、そんなん。会ってもうるせぇジジイくらいにしか思ってなかったし」
「バリバリの思春期」
「思春期っていうかグレてる」
「だから女の子からは凄いモテてたんですかね。クズ男みたいな危ない匂いがしますから」
「男からも女からも告白されるってなかなかよ」
「嫌、昔から男嫌いですから。LINEとか全部断ってた」
「兄貴以外の男が無理で、兄貴だけなら良いみたいなのがイカれてる。普通は逆だよ」
「普通じゃないもん。てか希世姉に言われたくないわ。希世姉なんて葛飾の女ヤンキーみたいだったじゃん」
「あれ?希世乃って葛飾なの?」
「高校の時とか……大学は葛飾っすよ。最寄りお花茶屋っすよね。京成線の」
「元カレの賭け麻雀の話は美紅君は色々なとこで話してるからね。昔は何故か無駄に清楚系ぶってたとか何とか言って話題のネタにされてる」
「ふざけんなよ。マジで」
「清楚系ぶってる………ふははっ!!」
「結憂、笑った?」
「笑ってないです」
清楚系ぶってるっていうパワーワードが面白すぎた。




