表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
20/42

18.なんてことないのがなんてことあったりする

 優飛は中学校に行くので途中で別れ、3人で学校に向かう。


「ねーねー累ー。」

「ん?」

「私いつもと違う感じしないー?」

「家出たの一緒だろうが。」


 髪切った時とかに言うやつだろそれ。


「お前まさか俺の家でセルフカットを……?」

「そんなわけないじゃ〜ん!」

「だよな。」

「ねえねえ答えてよ〜!」

「ん〜…寝癖?」

「え、正解。」

「すごいね、累。」

「なんかそんな気がしたんだよな。」

「累ってば私の事観察しすぎ〜!」

「そんなに眼中に無いぞ。」

「!?!?」



「おはよう〜。」

「おや、風花さん、大井さん、おはよう。」

「おはよう八木くん。」

「おい、おはよう八木。」

「あれ、重くんいたんだ。おはよう。」

「人の事蔑ろにした癖にいい笑顔じゃねえか。」

「風花さんと大井さんは少し寝不足かな?お肌に良くないよ?風花さんったら寝癖までできちゃってるじゃないか。」

「なんか細かいことに気づかれすぎて嫌なんだけど〜!」

「なんで天パの寝癖が分かるんだよ…!」

「これがストーカーパワー……。」

「女の子の体調管理は全部僕に任せていいよ。」

「キッショ。」

「キモ。」

「キッツ。」

「あっはっはっは!!」


 爆弾投下してきて高笑いしてどっか行って……なにあいつ。


「もっかい荒井に処されちまえ。」

「多分ほっといてもそうなるよ。」

「別にそうしなくても評判悪いよ。」

「それもそうか。」


 そう考えると八木の後ろ姿に哀愁を感じてきた。


「あ、みんなおはよう。」

「おはよう、橘くん。」

「お、橘定規、おはよう。」

「橘勇気だよ!」

「おは橘〜!」

「挨拶としてまとめた!?」

「すげえだろ、コイツ勉強から逃げたくせに元気だぜ。」

「それについては後で話させて欲しいよね。」

「ひええん!」

「全面的にお前が悪いからな?」

「まあいいけどさ。それでみんな今日の昼、空いてる?」

「ん?勉強回か?」

「そうそう。」

「じゃあ俺は邪魔しないようにするから3人で楽しんでくれ。」

「累〜!!!!」

「何?飛跳、袖をつままれても困るんだが。」

「まあまあ、累。拗ねてないで今日は一緒に勉強しようよ。」

「お前が邪魔って言うからであって拗ねてはねえよ。」

「僕からもお願い。正直累くんに頼りたくてさ。」

「勉強で?」

「勉強で。」



昼休み。


「ということで僕の生徒になって欲しい!!」

「こういうのって普通教わる側が頼むもんじゃねえの?」

「私からもお願いしていいかな。」

「どういう風の吹き回し?」

「橘くんって教えるのにまだ慣れてないでしょ?」

「まあだいぶ低めのハードルでコケてるよな。」

「まあ、そうだね……。」

「で、なんで俺に?」

「やっぱさ、飛跳ってレベル高いと思うんだよね。」

「レベル?」

「そう、教えるハードルとも言う。」

「あ〜。それはたしかにな。」

「ということで、いきなりハイレベルなことしようとしたら上手くいくわけないじゃん?」

「うん。」

「だから低レベルな累で学んでいこうということで。」

「俺の事スライムかなんかだと思ってる?」


 序盤の経験値モンスターみたいな扱いしやがって。地味に腹立つのが飛跳がハイレベルって言われて俺が低レベルって言われたこと。


「ということでいい?」

「まあいいけど。」

「私は飛跳に教えるからさ。任せて、私も成長したんだよ。飴と鞭というものを見せてあげよう。」

「おう。」

「飛跳、分からないとこある?」

「全部!」

「脳みそないの?ゆっくりと噛み締めるように情報を見つめて整理して。それくらいできるよね?」

「ひぃん。」

「ねえ、簡単な計算もミスするんじゃ何もできないよ。勉強ってさ、塔を建てることと一緒なんだよ。土台がしっかりしてないと高くならないでしょ?ね?わかるよね?……ねえさっきも同じミスしてたよね。何?私の言葉聞こえてないの?おーい、聞こえてる?」

「(高速で頭を縦に振る)」


 なんか部屋の空気が急にすごく冷えてきた。おかしいな、体が震える。


「あれ?聞こえてるならなんで間違えたのかな?おかしいよね?じゃあ最初から考え直そうか。」

「……うん。」

「ねえ、計算違うんだけど?……その公式じゃないよね?公式を使う条件わかる?そう、その公式。……解けた?うん、正解。じゃあ可愛い消しゴム1個あげるよ。偉い偉い。」

「……ありがとうございます。」

「微糖すぎる!!!!飴と鞭ミスりすぎだろ!!!!鞭強い!!!!飴弱い!!!!」

「累〜!!!!」

「お〜よしよし。怖かったねえ。」

「ちょっと累!飛跳を甘やかさないで!」

「お前が厳しすぎるんだろ!!!!飴と鞭見つめ直せ!!!!独裁国家でもこんな酷くねえわ!!!!」

「え、違った?」

「キョトンとすんな!法律を知らなくても罪は罪!!お前は一生懸命飛跳を傷つけただけ!!謝りなさい!」

「……ごめんなさい。」

「……許す。」

「よし!!なんかグダグダだけど橘、俺に勉強を教えてみろ。」

「すっごく雑な振り!!やりにくいよ!」

「でもそのために俺来たから。」

「……それもそっか。じゃあ何からやる?」

「化学。」

「んー、じゃあこの辺かな?」

「ここの計算ってどうなってるんだ?」

「累ってモル濃度っていうのをそもそもわかってる?」

「んー、まあギリ?」

「まあモルって言うのは偉い人がバシって決めた数だと思っていいよ。」

「おん。」

「それでその数になった時の重さってのが決まってるんだよね。まあそれがドオッてなってバチャバチャしたらどれくらいかな?って話だね。」

「多分大事なところが分からん。」

「えーとどこからだろ。バシッてなってそれをバチャバチャしたらって話なんだけど。」

「おいほんとにコイツ成長してんのか?」

「一応は。」

「まあ確かにマシにはなってるか。マシには。」


 これは一体誰の勉強会なんだろう……。

そういえば設定のミスというかど忘れがあったので第1話を修正しました、、、すみません

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ