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16.パジャマでガチで邪魔

「飛跳と優飛が寂しそうにしてるって言ってたから来たよ。」


 飛跳と優飛が二階に行ってしばらくしたら今度は揺衣がやってきた。


「煽りに来たってことでOK?」

「正解。」

「このやろ。」

「あははは(笑)」

「それで一人でなにやってんの?」

「偉いから勉強してんだよ。」

「そんなの見たらわかるよ。」

「何だこいつ。」

「累はテスト勉強どうなの?」

「まあぼちぼちだな。」

「なんかそれしか言ってなくない?」

「マジでほかに言うことがねえんだよな。」

「じゃあ何割くらいなの?」

「まあ6〜7割くらい?」

「ぼちぼちだね。」

「だから言っただろ。」

「で、アイス食べる?」

「それは何の『で』なの?アイスか…もう結構菓子食ったからな……。」

「まあまあ、アイスってゆっくり言ってみ?」


 急に何だ?まあやんなかったらしつこそうだから従っておくか。


「……ア〜…んぐ!?」

「ははは!隙あり!ってことで」


 冷た!!!!口の中にアイスを突っ込まれた。


「んぐぐ……これガリガリさんか。」

「大正解!」

「……お前なんか食ったろ。」


 テンションが高すぎる。


「別になんも食べてないけど?」

「そうなのか?」

「なんとなくアイスをあげたくなっただけだよ。」

「なんとなく?」

「なんとなく。」

「……まあいいや、サンキュ。てことではよ風呂入れ。」

「うわ冷た〜。私アイスあげたんだけどな〜?」

「じゃあお互い様じゃねえか。」

「それどんな理屈?(笑)じゃあ、お風呂いただきます。」

「はいよ。」



「お風呂いただきました。」

「はいはい。」


 風呂に入ってた揺衣が戻ってきた。


「なんか懐かしいことばっかりだね。」

「確かにそうだな……。」

「ていうかベッドの下の箱は何?」

「……お前見たのか。」

「いやあ、累もいいお年頃ってわけでさ?面白いものでもあるかと思って。」

「……人の部屋で何やってんの?」

「ごめんね?」

「まあいいけどさ……。」

「で、あの箱なに?」

「言わなきゃダメなやつ?」

「すっごくダメなやつ。」

「……はあ。」


 あんま答えたくねえなあ。


「逃げるなよ?」

「急に何?」

「累っぽいかと思って。」

「……いや、違うな。俺なら『お前都合が悪いからって逃げようとしてんじゃねえぞ』っていうわ。」

「お前都合が悪いからって逃げようとしてんじゃねえぞ。」

「まったく。……あれはおもろかったことを取ってあんだよ。」

「ふうん?」

「……飛跳が側溝に流されてんのおもろくね?」

「累の顔の方がおもろいよ。」

「こいつ!!」

「おお怖い怖い。」

「……。」

「……。」

「「はははははは!!」」


 睨み合ってはみたもののダメだな。全然お互い気ぃ抜けてる。なんならおもしろくなってきた。


「じゃ、おやすみ。また明日ね。」

「おう、また明日。」


 逃げたのもお互い様だな。



「パジャマパーティー開催!!!!」


 うおおおおお!!!!!ドンドンパフパフ!!!!……これ全部飛跳が1人でやってる。部屋に戻った途端にこれだ。いつも通りではあるけど。


「累が言ってた通り明日学校なんだけど。」

「うん。」

「関係ないね!!!!夜、パジャマ、布団、これで集まったらもうこれはパジャマパーティーだから!!!!」

「暴論だ……。」

「揺衣ねえ……諦めよう。」


 ……遅くまで起きることには賛成できないけど、止められる気がしないのは確かだ。それに正直面白そうだからいいか。


「で、なにかやることあるの?」

「人生ゲームとか〜?」

「さすがに寝る気がなさすぎるよ……。」

「じゃあ恋バナ〜!」

「妥当。優飛なにかあった?」

「なんで私に!?」

「だって私何もないから。」


 本当に何もないからなあ。


「いや、揺衣ねえだって昔からモテてんじゃん。」

「ん〜……モテるのと恋バナがあるは別だから。」

「それもそうか……。あんま知らない人に告られても恋バナにはならないよね。」

「そういうこと。で、優飛は何かないの?」

「ないね。」

「告られは?」

「した。」

「OKは?」

「してない。」

「なんだ。」

「してたら?」

「どこの馬の骨なのか顔を見に行くかな。」


 優飛をたぶらかすなんて!それは許されない。


「恋バナは無理だ〜。」

「そりゃそうだ。」

「あきらめよう。」

「じゃあ別の話〜!」

「なに話す?」

「なんだろ。じゃあルーレット〜!」

「名案。」

「お姉ちゃん結構そればっかりだね。」

「楽できるときは楽をする、それが私、飛跳のやり口。」

「やり口……?」

「つまり甘えということだね。」

「揺衣!?それはいっちゃだめだよ〜!!!」


 まあ楽しかったらなんでもいいじゃ〜ん!と言いながら飛跳がルーレットを回す。ワンパターンな気もするけど楽しかったらなんでもいい、というのは共感。


「出ました!」

「なになに?」

「恋人ができたら周りの友達にすぐ言う?」

「また恋愛系?」

「ちゃんと背景ピンクじゃないサイトで回したよ〜?」

「あ、ほんとだ。じゃあお姉ちゃんの引きの問題だ。」

「問題も何もこんなの運だよ〜!!」

「まあいいか、こんなの答えてもノーダメージだし。」

「え、優飛恋バナはダメージあったの?」

「え゛優飛好きな人いたの!?」

「できてない、できてない!言葉の綾だから!」


 危ない、心臓が止まるかと思った……。


「じゃあ優飛は言う〜?」

「……どうかなあ。相手次第ではあるかなあ。でもどっちかと言うと言わない寄りかも。」

「優飛ちゃ〜ん、私には教えてくれるよねぇ!」

「揺衣ねえ、ちょっと怖いよ。逆に言いたくなくなるよ。」

「そんな」

「あはははは!ドンマイ揺衣〜!」

「私の何がいけないというんだ!」

「でもなんか恋人いるって言うと気遣わせそうじゃない?」

「ん〜まあたしかに?」

「男友達とかだと特にありそうだね。」

「じゃあ次お姉ちゃんの番ね。」

「え〜……恋人〜?」

「飛跳と恋愛が遠すぎるな……。」

「分かんない〜!2人はどう思う?」

「なんか隠そうとしそう。」

「でも隠すの下手すぎてバレそう。」

「分かる。」

「お姉ちゃんは絶対そう。」

「私ってそうなの〜!?」

「素直だ。」


 頭を撫でとこう。お〜よしよし。天パがふわふわで結構好き。


「揺衣ねえは?」

「私は友達に言うなあ。すぐって訳じゃないと思うけど。」

「え、なんで?」

「だって彼氏との時間ってちゃんと取りたいじゃん。」

「うん。」

「揺衣も可愛いとこあるじゃ〜ん。」

「意外とロマンチストだよね。」

「……茶化さないの。それで友達との時間が減っちゃうってなると何も言わないと心配とかさせそうだし。」

「あー、付き合い悪いなあって思っちゃうかも。」

「でしょ?だから私は話す派だな。」

「……ということは揺衣ねえに恋人は?」

「いないって。全くもう!」

「へへへ。」


 悪そうに笑う優飛の頭も撫でてやる!さらさらでこれまた気持ちいい。


「じゃあ次のテーマ回そ〜!」

「はいはい。」

「また恋愛ばっかはやめてよ〜?」


 こうして楽しい夜は更けていった。

書きだめてたのが尽きました。しばらく更新できなかったらごめんなさい。ただ80000文字を目標に更新しているので手が止まったりはないと思います。なんというか今は佳境って感じでテスト編が終わったらめっちゃ更新早くなるかもしれませんから。今後もお楽しみください。あと80000文字で完結って訳では無いです。途中の目標ってだけです。

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