11.勉強からは逃げられない
今日20時に詫びおまけ回を投稿します。
「で、なにやってんのお前。」
「助けて!!累〜!!!!」
こいつ勉強会参加してたはずだよな……。
「なんでうちに来てんの?」
「もう勉強いやだ〜!!!!」
「それでなんで俺はこいつを家にあげてんの?」
ほんとなんでなんだろうね。
「ゲームしようよ〜!!!!ね?やろうよ〜!!!!」
「お前それ言ったらどうにかなると思うなよ?」
「こないだは一緒にしてくれたじゃん!!!!」
「それはお前が勉強したからだろ。」
「今日だって勉強したじゃん!!」
「じゃあどうぞ。」
コントローラーを飛跳に渡す。
「やった!!!!ゲーム!ゲーム!」
「電源はつかないけどね。」
「!?!?!?!?」
勉強中だから電源コードはすでに抜いてある。
「なんで!!!!」
「まだあなたの勉強時間は足りませーん。」
「じゃあ後何分?」
「そんな短いわけねえだろ」
「うわぁぁぁああ!!!!」
「ちょっとリビング行ってくるから勉強してろ。」
「はーい。」
やけに聞き分けがいい飛跳を横目にゲームの電源コードを手に取る。
「え」
どうせ俺がリビングに行ってる間に電源つけてゲームしようとか思ってたんだろ。
「ハッハッハッハ!!(大魔王の笑み)」
「累〜!!!!!!!」
「ただいま。勉強してる?」
部屋に戻ったらテーブルに突っ伏した飛跳が恨めしそうな顔でこちらを見ていた。
「今やろうと思ってたのにな〜?累がそんなこと言うからやる気なくなっちゃったな〜!!」
「じゃあお前が手をつけるのが遅いせいだな。」
「うわ!そういうこと言うんだ!!!!」
「まあそんな飛跳のために提案がある。」
「提案?なに?」
ドンと音を立ててパンパンのレジ袋をテーブルの上に置いた。
「オレンジジュースとお菓子を用意した。お前の勉強が進む程に豪華になるパーティーを勉強後に開催してやろう。」
「パーティー!?」
「そうだ。」
「勉強後っていつまで勉強すればいいの?」
「21時だ。すでにお前の家には連絡してある。お前次第では最悪うちに泊まらせてやろう。」
「……!」
「どうだ?」
「やりますやらせてください」
俺と飛跳は固い握手をした。運動部の握力に俺の右手は死んだ。
カリカリというペンの音が部屋に響く。俺は作戦の成功を確信しピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
「うるさ!!!!」
「累めっちゃピンポン鳴ってるよ?」
「犯人はピンと来てるけど行ってくる。」
「来ちゃった。」
「まあだろうな。」
揺衣が来た。
「うわぁぁぁああ!!!!」
「おい逃げんな。」
「やっぱりここにいたんだ。」
「鬼!悪魔!!結婚詐欺師!!」
「あんま並べるもんじゃねえだろそれ」
「累って結婚詐欺師なんだ、へえ〜。」
「なわけねえだろうが!!」
「累!!あの時の言葉は嘘だったって言うの!?」
「そもそも愛を囁いた記憶がねえんだよな。」
「累最低〜。」
「お前今脳みそ入ってる?」
「やっぱ飛跳に甘くない?」
飛跳の勉強計画を揺衣に話したら開口一番でそう言われた。馬鹿な。ありえない。
「ゲーム封印してるだろ?」
「いや甘いでしょ。」
「厳しくしてるだろ。」
「なに?パーティーって。」
「そうでもしなきゃモチベーションわかねえじゃん。」
「勉強はやらなきゃいけないんだからモチベも何もないでしょ。」
「そういうもん?」
「そういうもん。」
「……じゃあパーティー参加しない?」
「……する。」
「じゃあ今回はそういうことでさ。」
「……仕方ない。」
「な?」
「でも累勉強教えられるの?」
「……黙秘で。」
「私だったら教えられるんだけどなあ〜。」
「お願いします!パーティーに参加してください!!!!」
「よろしい。私も今日泊まるから布団よろしく。」
「なにこいつ。」
「ん?なあに?累。」
「なんでもないです。」
勉強会、リスタート!
「とりあえず英単語からな?」
「う〜……。」
「ちょうどいいや、こないだ勉強した範囲の単語テストしてやるよ。」
「わかった。」
「まあまあ合ってんじゃん。」
「……へっへっへ!!!私は天才だからね!!」
「でも微妙なミスが多いから復習し直しとけよ?それができたら別科目な。」
「わかった!」
「できた!!」
「ナイス!じゃあクッキーを追加してやろう。」
「クッキー!!やっぱ人生クッキーだよね〜、クッキーさえあれば戦争は無くなるよ。」
「じゃあ無くしてみろよ。」
「皆さん、ポケットの中には」
「それビスケット、はよ次の科目やれ」
「NEXT!化学〜!!」
「俺教えんの無理だわ。揺衣頼む。」
「わかった、どこまでやってある?」
「ここ!」
「全然じゃん。」
「悪かったな!!俺にはそれが限界なんだよ!」
「しょうがない、揺衣さんが教えてあげようじゃない。というか累も苦手なんでしょ?カモン。」
「たしかに!教えて揺衣先生!」
「……なんか懐かしいね。」
揺衣がぽつりと呟いた。
「何が?」
「なんかこうやって3人で勉強するのさ、結構久々じゃない?」
「確かにな。飛跳も揺衣も友達と勉強してたしな。……というかなんで飛跳は友達と勉強してないの?見捨てられた?」
「うわ!累酷〜い!!!!なんてこというの〜!!」
「じゃあなんでなんだよ。」
「ふっ……私に着いて来れなかったのさ。」
「見捨てられてんじゃねえか。」
それで俺に泣きついてきたのか。
「私しってるよ!!!!見捨てられたらスキルが覚醒するんだよ!!!!」
「ネットの情報量鵜呑みにしすぎだろ。」
「そしたら累なんかコペンハーゲンだからね!!」
「コテンパンっていいたいの?」




