表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
銀星狼伝説  作者: 寿和丸


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
21/28

第21話 町長からの依頼

半年が経過した。

ウリューはエドと同じ事務所に所属している。

妻に会いに行きたい気持ちは変わらないが、この無法惑星から飛び出すのがほぼ不可能なのが実情。ここで生活するため、パイロットをしていくのが一番合っていた。その間にこの星の現状を知るようになる。

そして、帝国軍からは重要指名犯として捜索されている事実も分かる。

「どうやって、帝国の眼を盗めるか」それが今の彼の関心事であった。

無法惑星に移れたが、残してきたリサを忘れたことはない。なんとしてでも迎えに行きたいと考えるが、指名手配されている状況では、宇宙港に行くことさえ困難だった。迎える手段は閉ざされていた。


そんなウリューに町長から呼び出しが来る。

理由など知らされないまま、町長室にいくと、そこには隻眼の女性と、義足の男がいた。

「紹介しよう、サメラとアリガントだ。二人とも連合国の軍人だった。」と町長が紹介する。

サメロは長身の痩身の女だった。

左の眼光は鋭く、一目で相手の素性を見抜く様だ。おまけに黒い眼帯なので一層、凄みが増す。

経歴も凄い。まだ30過ぎたばかりなのに、中佐にまで昇進していた。

「よろしく」と挨拶を交わしてもにこりともしない。

もう一人の義足の男アリガントは大柄で年はウリューと同じくらいだ。

こっちは握手しながら無精髭の奥から白い歯を見せてくれる。


「3人に来てもらったのは、自警団を作ろうと思っていて、それに協力してもらいたいからだ。」

「自警団?もうあるじゃないか?」そう言ったのはアリガント。

「そうだ、確かに自警団はある。だが、これは獣から町を守るためだ。今度作ろうとしているのは他所からの侵略を防ぐためだ。」

「他所からの侵略への対抗?それって軍隊じゃないか。」

「そうだ。町は地下資源は豊富にあって、それで賑わっていたが、近年自動車などの生産するようになって、他所よりはるかに豊かになって来た。その為に人口も他所から多く入るようにもなったが、住民同士の揉め事も多くなった。その為に治安を守る必要が出てきた。」

「それなら、警察があるじゃないですか?」アリガントが食い下がる。


「確かに警察はあるが、はっきり言って、実力不足だ。そして都からまた自動車を送れと言って来た。去年20台送ったのにまたもだ。」

その声には怒りが滲んでいる。

「都はこの町に高い税を要求し、税が払えなければ車を寄越せといってきた。」

「なんだ、それ。」

「車を造っている事務所は本質は町でやっているようなものだ。事務所には払えないような税金を課して、払えなければ自動車を寄越せと言って来た。それの受け入れに軍隊を派遣するとも添えられている。」

「それは脅しじゃねぇか!」

「その脅しを、この町は拒めない」

「だから、自警団を造ると言ってるんですね?」初めてサメロが質問する。

「そうだ。建前はあくまで自警団だ。君らは軍隊経験がある。その経験を生かしてくれ、自警団を鍛え上げてくれ。」


「都の軍人は何人ぐらいですか?」

「300人ぐらい。多くても400は越えないはずだ」

「こっちで募集して、100人は集められるな」

「それは問題ない」

「私は町長に協力する。お前たちはどうする?」サメロが問う。

「俺も、いいぜ。この町には世話になっている。軍隊の経験が生かせるなら面白い。あんたはどうする?」アリがウリューに聞く。

「俺も協力しよう。」

「なら、3人で手分けすれば100人を鍛えられる。星都からこの町に大軍を派遣できないからそれで十分だろう。」計算し確認するようにサメロ言った。

「よろしく頼む。町も出来る限りの後押しする。」町長が安堵して言った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ