神殺し
テーイム、テーイム、テーイム、テーイム、強い魔物♪
テーイム、テーイム、テーイム、テーイム、可愛い魔物♪
ウンジャラハンジャラスイスイモリモリ、キンキラギンギンフンフンフン……
マイムマイムに合わせて舞の手を取り元気に歌う。 森には俺の歌声が響き、ムーニンが人差し指を口に当て「シッ!」とした。
俺は今、ムーニンと舞を連れて村の近くの森に従魔狩りに来ている。
スライムを見限った俺は、新たな従魔をテイムしに来たのだ。仲間になる魔物との相性も考えて舞も連れて来ている。
以前はテイマーという言葉に抵抗があったが以降魔物つかいの事をテイマーと呼ぶ事にした。
テイマーと呼ぶほうが楽で合理的だからだ。センタリングもクロスの時代である。スパゲッティもパスタなのだ。
というかテイムという言葉が便利なのだ。
話を戻そう。俺は流行りのフェンリルをテイムしたかったのだが、レベルが違いすぎるから無理だという。
そもそもフェンリルはウサギ君と同じ括りでテイムは出来ないらしい。
レベルに見合った魔物にしてくれという事だったのでプチロックゴーレムという魔物にした。
可愛らしくて舞が乗っても壊れない事が決め手となった。育てれば大きくなるらしい。
魔法が使える魔物も欲しいという事でもう一匹はフェアリーバタフライ。
風魔法が得意で回復もできるすごいやつだ。
フェアリーバタフライは舞の手の届かないところを飛んでもらおうか。
「とりあえず力で屈服させただけだからこれから信頼関係を築かないといけないよ」
「そうか……それじゃあまず名前を付けなきゃな、ミニロックゴーレムはガンちゃん、フェアリーバタフライはお蝶、これで決定だな」
俺は名前を付けるのが苦手だ。真剣に考えると何時間もかかってしまうからな。
2匹の可愛い従魔を手にした俺は村に戻った。
暫くはテイマーとしての鍛練だ。
……一応ステータスもみてみるか……
名前 :天田耕作
LV :1
種族 :真入
職業 :刺身泥棒の父親、テイマー気取り、無能
HP :0/140
MP :13/27
STR:98
VIT:176
AGI:61+30
DEX:131+30
INT:0(笑)
MND:173
LUK:21
スキル:<身体能力強化>
……まあいい。突っ込むとこの手の輩は調子にのるからな、無視だ、無視。
こいつの腹が立つところは相手をみてちょっかいを出すところだ。
嫁さんのステータスは普通の表記なのだ。何かを察知して弄らないのだ。
魔王はイタズラや嫌がらせが好きだという。
ひょっとしてこいつ、神と魔王の一人二役やってるんじゃないだろうな――
<(ギクッ)>
……スキル欄で遊び出したか
「おい、神様よ、何とか言えやコラ、お前は魔王か?」
<(笑)>
なにわろてんねん、しばくぞ
神(半)殺しの剣を探す目標もできたのだった――




