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第四話ーー私と彼との突飛な出会い

読み直しせずに投稿しているので誤字脱字があるかもしれませんので、あったら教えてください。

ーー何だろうーー


ーーどうして身体が動かないんだろうーー


ーー分からないーー


ーー脳がしっかり動いていないのだろうかーー


ーーそれも分からないーー


ーー 一つだけーー


ーーたった一つだけ分かることーー


ーーいやーー


ーー覚えてることがあるーー


ーー私は女の子だと思っていた彼ーー


ーー鼻血を垂らしながら私のことを舐めまわすように見てきた彼ーー


ーー彼には何も悪気があった訳では無いと分かっていたーー


ーーただ だからこそ恥ずかしさから逃げだしたことを覚えてるーー


ーーそこからの記憶がないのはどうしてだろう?ーー


その私の疑問は次の瞬間解決した。


「…ガボボッ」


洪水のように私の口の中に入ってきたしょっぱい液体、海水が私の意識を覚醒させる。と同時に後頭部に走る鈍痛。たぶん私は足を滑らせでもしたのだろう、右足の裏がヒリヒリと擦った痛みを伝えてくる。


つまり一部始終はこういうことだろう。生まれて初めて異性に裸体を見られ、しかも胸の中に顔を突っ込まれたことで取り乱した私は慌ててマングローブの上を走って内海へと向かった。だが濡れた身体はまだ乾いておらず、マングローブの上も水浸しだったので足をとられた私は見事に後頭部から着地を果たし、そこで脳を揺さぶられ気を失い、それと同時に隙間が目立つマングローブの根のそれにスッポリと入ってしまい入水。そして気を失っているので水を飲まずにすんだものの浮上することはできず、段々と沈んでいったのだろう。


さて、そういう推測を測ったところで今の現状確認をしていないことを思い出した。推測が正しければーーまあ、外れる理由もないかーーここは内海の海中のはずだ。内海は四ヶ月前に住み始めたので、たぶん地元住民ーーこの場合ゲームの中なので地元プレイヤーだろうか?いや、NPCもいるだろうしココは便宜上このままで良しとしようかーー達が知っている程度の範囲でなら知っているだろう。


もしかしたら私以上に泳ぎアビリティカードのレベルを上げている人がいるかも知れないが、私も今までずっと泳いでいただけあってレベルには多少自信がある、何故なら海底洞窟を渡ってこちらまで来ているのだ。内海の海底なら本気を出せば潜水くらい容易くできるので、先程言ったようなプレイヤーがいたとしても内海においては知れる範囲は同じなのでやはり同程度の知識くらいなら私も持っているだろう。


そんな私にとってここが内海のどの辺りなのかくらい何となく想像がつく。マングローブから真っ直ぐ落ちてきたはずなので此処は内海でも更に浅瀬、だいたい深さ250メートルくらいのところだろう。本当に深いところだと1500メートルで、少し耳が痛くなるのを覚えている。ここは何の負荷も感じないし予想はあっているだろう、なら直ぐに浮上できる。ろくに息を吸い込まずに沈水してしまっているので少しだけ息苦しいので、私は頭を海面であろう光のさす方向に向けて一気に足に力を加えて前進した。


「……aaaABBOOOoooooooOOOOOOOOOOOOOOOOouuuuU」


光源が声帯を震わせて水を振動させる。


「!?く…、私はまだ頭がしっかりと動いていなかったようだな。まさかモンスター共の獲物を惹きつける光疑似餌に釣られるとは…」


揺れ動く光源という奇妙なそれは内海の魔力を吸って独自進化したモンスターだった。確かこいつは外海ではオルカという名前だったはずだ、見た目はシャチそのものだったオルカが独自進化して3対の眼と身体にある斑をアンコウのように光らせる。常は海底で獲物が来るのを待っているので身体中に海洋植物がくっつき自然性の迷彩となっており、獲物が近づくと周りにいた仲間を特殊な臭いで呼び集め囲みながら逃げ場をなくすけっこうイヤらしい奴らだ。名前はカメレオルカ、内海で会うと厄介なモンスターの一種だ。


今の私に残された空気量からして、五分と持たないだろう。そして私のアビリティカード"漁師の心得"のパッシブスキル"水棲の人魚"の効果によって見える光届かぬ闇水の先には、もう私に暴露たことを悟って隠れることをやめたカメレオルカ、ざっと見たところ総数20体前後。心もとないな。


「…ふ、千凪(せんなぎ) (あざみ)ともあろう者が弱気だな…。」


本当に自分が自分で情けなく感じてしまうよ。泳ぎアビリティを取ってからいったいどれほどの長い時間をこの世界で過ごしたと思っているんだ、ここは…ここだけは私の世界なんだ。誰にも負けやしないし、誰にも阻害されたりしないのだから臆することなど無いのだ。大丈夫だ私、いつも通り腹に力を込めて前だけを見て立てば良い!


自分に言い聞かすように心の中で叫ぶと、私はいつも通りへそ辺りを中心に腹に力を込めて内海の水を凝縮するイメージをする。それと同時にできあがる身体を覆うような流動的な無数の氷の粒による衣と9本の氷の刀剣。そのうちの一本を掴み取り、私を喰らわんと急接近してきて一匹飛び出したカメレオルカを一刀の下に斬り伏せる。


「フー……来い!私はお前達を越えて生き残る!!」


軽く息を吐き出したのでゴポポと空泡ができ、その空泡が浮力で浮き上がるのなど意にも介さず私はカメレオルカに向かって一気に泳いだした。



◇◇◇◇◇



私の背面に常に作り続けてストックとして置いている4対の氷刀を飛ばして左右から挟み撃ちで喰らいつこうとしてきたカメレオルカ、右一頭左二頭の計三頭を脳天を貫く。75センチメートルはある氷刀の半身も突き刺さった、がその程度は死なないことなど承知なので氷刀の付加能力を使用する。刺さった綺麗な形をした氷刀が段々と大きく無骨で雑な氷の槍となっていく。いや、それは見た目だけでその実は氷刀に触れているものが凍りついていっているのだ。ただ突き刺さっただけでは生きているカメレオルカも中身を凍らされてはたまったもんじゃなかったようで、頭を振り回して突き刺さった見る影のない氷刀を抜こうとする。だがこのゲームはリアリティを追求したと謳っていただけあって、中身と凍ることで一体となった氷刀は抜けず、無駄に体力を使っただけでHPの残りを全て吸いつくされて氷のオブジェとなった後に霧散した。仲間が容易く死んだと言うのに怯む様子のないカメレオルカが次から次へと襲ってくる。それらを捌きながら斬り伏せていく。


「はぁはぁ……オカシイ、何でさっきから何体も殺してるのに減らないんだ…。というか増えてやしないかい…?さ…さすがに…、もう息が苦しい……」


持って後一分あるかないかってところだろう。そして目の前には今だに20体前後もいるカメレオルカの群れ。MPもHPもまだまだあるけど息が足りないからそれらは意味をなさない。


昔ずっと海の中にいれば泳ぎアビリティのレベルも上がるし楽しいし一石二鳥だなんて考えた時があって、それを海のセーフティエリアで行った時があった。息が続かなくなって気絶したのを今でも覚えてる。確か気絶は一時間で終わり、必要最低限の空気が入ってきた。警告の文字が浮かび上がり、もう一度気絶すると死ぬと出ていたのを覚えてる。


「あの時はバカなことをしたもんだ…」


自分で自分の行動を思い出して苦笑する。どこか第三者的な目線で思い返せたのが理由な気がする。もしかしたらコレが走馬灯なのかもしれない、どうやら私の脳は死を覚悟したようだ。また息がなくなって気絶したら死ぬし、もし気絶しても死ななかったとしても目の前にいるカメレオルカたちに八つ裂きにされてどちらせよ死ぬだろう。


「ふふ…。終わりを目前にしてしまえば呆気ないものだな」


まあ、これも私の人生だ。最後は嫌いな人生を振り返ってありきたりに『悪くなかったな』とでも言って締めくくろう。

その最後の時を安らかに見守ろうとしていた時だった。助けなどフレンドのいない私には無いものだと最初のうちから可能性さえ考慮していなかったのに、目の前にいる口を開けて私を喰おうとしているカメレオルカが何かとても長い物で一発で切り裂かれた。


「ガボボガボ、ゴボボボガボゴボ!(美人さん、助けに来ました!)」


何か上の方でガボガボと自然物ではない音が聞こえ、仰ぎ見るとそこには女みたいなピンクの四つ葉のクローバーを胸部につけた私をこのような状況に追い込んだーーまあ、勝手に私が勘違いして取り乱しただけなのだがーー元凶である彼がいた。


彼はトンデモナイ速さで潜ってくる。その速さは私ですら出すのは困難であろう反則的な速さだ。先ほどまで豆粒ほどだったのにもう拳ほどの大きさになっている。凄い、彼はいったいどれほどの間水と接していたのだろう、その速さは驚嘆に値するよ!だからもう少し速度を緩めてくれないか?私の方にその速さで突っ込んでくるのは危険を感じるのだが。まあそれほどの速さを出せるプレイヤーだ、他のとこに曲がって避けてくれるとは分かっているのだがどうも本能的に恐怖してしまう。


「ガボボ〜〜〜!!(止めて〜〜〜!!)」


嫌な予感が的中する気がしたので全力で横に移動する。と同時に先ほどまで私がいた所を彼がとんでもない速さで潜っていった。そう、潜っていってしまった…。ええと、助けに来てくれたわけではなかったのだろうか?少しだけ期待してしまったじゃないか、バカ者……。しかし、少し今ので変な考えが腫れた気がするよ。さっきまで死を受け入れようとしていた私が恥ずかしく思えてしかたない。死ぬまで何があるか分からないものだ、諦めるのは死んだ時にすれば良いのである。


そう決めるや最大出力で氷の刀剣を作成する。1本、2本3本4本5本………まだ、まだまだいける…!12…16……23…………45………………………100!これでもうMPは出し切った、もう氷の弾丸すら作れない。だからどうした、私はまだ生きている…!


「さっき言った言葉をもう一度繰り返そう。私はお前達を越えて生き残る!…死ね!!」


もう氷刀を操ることすらできないので、自動(オート)で追跡させてここにいるカメレオルカ達を全部倒す。自動追跡モードで視界に映る総数40はいそうなカメレオルカ達に向かって直線的に走っていく氷刀。速さはあっても単調なのでカメレオルカ達には一発目は簡単に避けられる、だが二発目三発目とやってきた氷刀はその図体のデカさから避けることに失敗して突き刺さる。突き刺さった奴らからどんどん氷のオブジェとなって消えていく。数秒もしないうちに周りにいたカメレオルカは一匹もいなくなっていた。


「ふ…ふふ、ふっはははははははははっ」


気づいたら私は笑っていた。死を垣間見て諦めたままだと死んでいた、なのに死を覚悟して戦ったら私は生きている。そのことがどうにもオカシクて笑いが止まらなかった。残り息が待つ時間は30秒あるかないかといったところか、事足りる。覚悟するきっかけをくれたーーまあ、狙ってやったことではないのだろうけどーー彼にお礼を言う時間さえあるくらいだ。なのですぐ近くの、ほんの10メートル程下にある海底にいるであろう彼にお礼を言いに行くことにした。彼からしたら何のことか分からないだろうが、まあそこは私個人の自己満足なので良しとしよう。


そういうことで潜って彼を探していると、嫌な気配が背中を伝った。勘弁してほしい、私はもう頼みの綱であるMPを使い切っている。今は最初に張っといた衣しかないのだ、この感じはどう考えてもボス級だろう。そうかそれでいつまでたってもカメレオルカが減らなかったのか、これは本当に死んだかもしれない。どうしよう?


そうチョットばかり現実逃避をしそうになっていると目の前に完全にボスボスとしたボスの中のボスって感じがヒシリシと伝わってくる怪魚がいた。その姿はカメレオルカに似ており、背中にちょっとしたサンゴ礁をせよっている。ここにこんなエリアボスはいなかったはずなので異動型ボスだろう、HPが普通のモンスターより多く全体的にステータスが高い。本当、勘弁してほしいのだが…。


「ガボボガボン…ガボゴボァァァァア!!(美人さんに…触るなぁぁぁぁあ!!)」


私の真下から見たことがある長物が目の前にいる異動型ボスの頭を打ち、横へと反らせる。え…?異動型ボスはエリアボスより弱いとは言えボス級モンスターで、そんな簡単に頭部の方向を変えることなんてできないはず……。


私がそんなことを思っている間に彼はボスの特化した巨大な胸ビレーーというか最早、翼?ーーの直ぐ近くまで浮上しており、胸を反らして右手に持った少し大きめでギザギザとカッターの刃のように筋が入った片手直剣に左手まで添えて一気に振り下ろした。すると変なデザインの片手直剣だと思っていた武器が振り下ろすスピードについてこれなかったのか、剣が鞭のようにしなった。筋だと思っていたものはどうやら節だったようで、刃と刃の間にある何かゴムのようなものが伸びてどんどん長大になる。そして切っ先が他の刃に連動してボスに当たるほんの少し前、彼が振り下ろした時以上に速く振り上げた。それは分かり易く例えるならタオルで小さな子供達が遊びでやる簡易鞭の動作。最終的に相手に当たるタオルの先は普通に当てた時よりも何倍も痛くなるアレと同じ原理だろう。轟音が内海中に響き渡った。


反射的に耳を塞ぐ、塞がないと鼓膜が破れてしまっていたのではないかと思う程の轟音。あの奇怪な片手直剣らしき武器が異動型ボスを捉えた音だと分かった。ボスのHPがいったいどれほどあるのかは私には分からないのだが、大幅に削っただろう。


「ーーー!?」


轟音がまたした、しかもさっき以上に大きかった。雷が落ちたような腹に響く音が連続で聞こえた。あんな重い一撃を打てるスキルが連続使用できるはずがないのに……。もしや元から2発セットになっていたのだろうか、もしそれが本当ならとんでもないことになるのだが……、とても気になる。ボスのことより彼への興味が私の中で大きくなっていく。


続く轟音がまた響く。今度は間隔がさっきより短い。また轟音が響いた、だんだん間隔が短くなっていく。轟音、轟音また轟音。凄い…花火を間近で見ている時以上に凄い!腹に響く轟音のおかげで何だが頭がクラクラしてきたが関係ない。私はこの闘いを見届けねばならない、いや見届けたい。


海中にも関わらず火花が散るとんでもない闘いはその後も幾度か轟音を響かせて終わった。終わったのを確認すると私は息が続かなくなったようで、気絶した。気絶したら死ぬとかそんなことは、その時一度も脳裏を過ぎらなかった。薄れる感覚の中、何かとても落ちついた感覚を味わった。絶対的強者に護られている、少しこしょばゆい感覚だった。なんとなく父という感じがした。私はそれを知らないのに。

異動型ボスの名前とHP公開(・ω・)ノ


名前、サンゴタウンオルカマザー

総HP、99,800


後カメレオルカが異常発生した理由はオルカマザーが背に背負っているサンゴ礁の中でカメレオルカの稚魚を無理矢理急成長させていたからです。オルカマザー自体はさほど攻撃力は無かったのですが、カメレオルカが多かったのが今回千凪が遅れをとった理由です。

総HPが廃塔の最上階手前のモブと桁違いだったのは仮にもボスモブであったからです。

次はカメレオルカくんのHP公開(・ω・)ノ


総HP1850


基本的にオルカ種はHP高め設定です。

何故かって?確かオルカって深海に棲んでる魔魚の名前だったはずなので、魔魚が魔力を吸いまくったら強いだろう。という安直な考えですw


他にも何か疑問がございましたら感想で質問してください。

その時また適当に設定を追加しm(((殴

決まってる設定を公開しますwww


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