第五話ーーテテテテーテーテーテッテレー♪ アザミが仲間になりました
異動型ボスがいたのでとりあえずぶっ殺した後、美人さんの安否を確認しようと近づいたら息をしてないじゃないですか!マズイマズイッ助けに来たのに死んでしまいましたじゃ救えないよ!後美人さんに上まで運んでいってもらおうと思っていた俺としては今の状況は好ましくないよー!?
どうするどうする、このままだと俺も美人さんも死んでしまう…。なんとかできるのはできるのは俺だけだ、だが俺は自分の装備すら着込んで浮かび上がることができないんだ、その上美人さんを担ぐとなると絶対浮かないだろう。何か、何かなかったか?さっきまでで何かヒントとなるようなことはなかったのか!?先ほどまでは美人さんを助けることで頭がいっぱいで考えずに行動していたので、あまりこれといった行動を覚えていないがそんなことを言っても始まらないので記憶を搾り出す。
確か異動型ボスが美人さんの目の前に迫っているのをマップで知って、助けるためにジャンプしたはずだ。その後の戦闘もいつも通りステップでボスとの距離を計算しながら……ってあれ?どうしてジャンプやステップができたのだろう、いつも通りと言ったが今いるのは海中で、いつもは陸上なのに。もしかしてステップやジャンプなどは少しの抵抗があれば足場とみなすのだろうか。確かめてみる価値はある気がするので確かめてみよう。
そう決心するや即座に試験する。流動的で掴みにくい足場だが、それを多数の面があらゆる角度で重なっているとイメージし、たった一枚の足の裏にちょうど平行な面を踏むイメージをする。と同時に一気に足腰に力を入れて…ジャンプ!が足がイメージした足場を通り抜けてしまったので、変に上に行こうとする力と下に蹴り出した力とが引っ張り合いをしてしまいガクンッと身体に妙な感覚が襲ってきただけで終わった。
むむぅ…やはり無理なのだろうか、いや今のは少し上への力が働いていたのでしっかりとイメージの足場を蹴れればいける気がする。もう一度挑戦する。集中集中、流動的な水のその流れの筋を面に例えて…足で掴み……蹴る!今度は上手くいったようで美人さんを左に抱えながら装備を一つも脱がずにーー最終奥義として俺は重装備を全てメニューのアイテムストレージに収納しようと考えていた。だがそれは最終奥義であった理由があり、その理由とは美人さんも今だ裸なので俺も裸になって肌を密着させていると俺の暴君な息子が大人になろうと憧れてリーゼントをおっ立ててしまう可能性があり、その姿と光景をはたから見た第三者的立場の方々から勘違いをされてしまう可能性があったからだーー浮上することができた。
しかし所詮はジャンプ。重力に逆らい続けることはできず、段々と浮上の速度が落ちていく。ならばもう一度とまた水中ジャンプをしようとすると失敗した。次に成功したのはチャレンジ3回が失敗に終わり、心が折れそうになっていた中頑張ってやった4回目だった。その後も似たような感じで失敗に継ぐ失敗、時々成功を繰り返して海面を目指す。海面に辿り着くまでにかかった時間は案外短く、ほんの40秒ほどだった。
美人さんを抱えながらマングローブの根を片腕で掴み離水する。もう季節は夏が過ぎて秋が来ようとしている。緑で埋め尽くされていた内海の木々も紅葉しだしているのが見える。どうりで少し凍えるわけだ。
さて、美人さんの呼吸の確認を取らないと。傍らに抱えているムッチリバディの美人さんの身体の温もりが鎧越しにも伝わってきて少し名残惜しかったが致し方ないのでマングローブの根の上に仰向けに寝転がす。呼吸の確認をとった後に冷えてはいけないので、という大義の下布装備ーー所謂、普段着や私服と呼ばれる状態ーーで裸の美人さんを抱きしめ続ければ良しということで手打ちとしよう。
仰向けになったことで巨きな双丘が重力によって形を変えているが、上下に動いている様子はない。確か男が腹呼吸、女が胸呼吸という呼吸法をとっていたはずだ。つまり今美人さんは息をしていないことになる、だが浅い知識なので本当に合っているのかどうかが分からない。やはり呼吸をしているかどうか知るには耳を呼吸器である口や鼻に近づける他ないだろう。
口…に。美人さんのあの小さめで薄い紅色の唇に近づくしか、ないのだ。想像してドキドキするチェリーな俺。もう本当役得ですありがとうございます。ドキドキしながら耳を唇に近づけるピュアな俺。
あ…マジで美人さん息をしてらっしゃらない、これは普通にヤバイです誰か助けてください。と大陸の真ん中で愛を叫ぶ俺。ただいくら愛を叫ぼうとこの辺の地域は内海の魔女の噂でプレイヤー全然来ないので助けなど来ようはずもなく、現実世界で漫画やゲームで得た知識を総動員させてどうするべきか考える。
考えた結果人工呼吸と心臓マッサージという初歩的な物が脳裏をかける。普通ならば人命救助というとても重いイメージのあるそれらの行動だが、今の状況においては最上級のご褒美でしかない。なんせ美人さんのベーゼに俺のベーゼを重ねて舌を使って舌を絡ませーー正確には喉を塞いでいる舌を退かす行為ーー唾液の交換をし、あまつさえ俺の吸って吐いた空気を美人さんの体に入れて血液を循環させ内部から侵し、心臓をマッサージする大義の下ついでに美人さんのバストな物を触り放題なのだ。想像しただけで息子のリーゼントが燃え尽きたぜ真っ白にな状態になりそうである。あ…鼻血が……。
「び…美人さん、その、いただきます」
両手を合掌してこのようなラッキーイベントを授けてくれた神に祈りを捧げる。嗚呼、素晴らしきかなこの世界。母さん初めて思うよ、僕を産んでくれてありがとう!
祈りを捧げ終わったので俺は美人さんのディープをまず最初に犯そうとタコ口を近づける。胸の昂まりが治まらない、顔の紅潮が冷めやらない。ああ、俺はシアワセモノだ〜〜。
後もう少しで触れる、という時に俺の口の進路を阻害する物が現れて口を覆う。どう考えても美人さんのプルンとした唇の感触ではないので訝しく思い閉じていた瞼を開ける。先ず視界に入ってきたのは綺麗な少し茶色い黒目、俺と目が合ったのでもしかしたら美人さんと俺は相性が良いのかもしれないね!そう思うと無意識にニヤけてしまう。俺と同じようにだんだん赤くなっていく顔、そんな俺に似せようとしなくても良いのに、照れるじゃないか。うる目がとても愛らしい美人さんの唇と俺の唇との間にある阻害物が何かを確認するために視線を下げる。そこにあったのは見たことがある指の細長い綺麗な手だった、最近見た物で一番近しいのを挙げるなら美人さんの手だろう。それはどうやら正解していたようで、手首から伸びる細い腕は肩へと繋がり巨峰を俺の視界に入れる。美人さんの手でどうやら阻まれているようだ。そうされてしまっては無理強いできないので、今だに触れている綺麗な掌を舐めといた。
「うわわわっ、な…何をするんだい!?」
俺に掌を舐められたのがそんなに嬉しかったのか慌てて腰で拭う美人さん、その行為は誘っていると受けとって良いのだろうか。
「何をするって、人工呼吸をしようとしていただけだ。何も下心はあった」
「……?えぇ…と、普通そういう時は下心はなかったと言うべきでは?」
何をするって聞いてきたから事実の全てを語ったというのに何か不満があったらしい。なんだろう?どこか不備でもあっただろうか?分からない。ただ顔がどんどん紅潮していく様はとても可愛かったので良しとしよう。
「まあまあ、とりあえず人工呼吸しようか」
おぉーっと、ここでヒャクヤ選手の奥義『微笑み殺し』が炸裂だーー!ヒャクヤ選手の微笑み殺しは高校受験の時、隣で受験していた女の子の消しゴムを拾い渡してあげる時に無意識に使用されてしまい、受験者数を減らしてしまったという武勇伝持ちだーー!!胸がキュンとし過ぎてしまい泡を吹いて気絶した山中さん、君の人生をかけた大切な受験を狂わせてしまってごめんなさい!本当に申し訳なかったと思うので郵便ポストに毎朝死ねなんてダイレクトアタックラブレターを置いていくのはやめてください、ガチで胃に穴が空いてしまいます……。
「え、普通に嫌だよ」
おぉっとイマイチ効果はないようだ!凄い整った綺麗な真顔で拒絶されました。ちょっと傷ついたので美人さんの胸にいる二匹のスライムくんを見て癒されようと思います。敢えて何がとは言わないが沈んでいないトコロがマジスライムみたいです。
「……?何を見て………」
あ、暴露てしまった。美人さんが顔中真っ赤にして飛び起き内海へと走って行こうとする。また滑るよ、という考えが浮かぶよりも早くまたギャグ漫画みたいな滑り方をした美人さんが俺の方にその巨きな二物から突っ込んで……って、えマジで?
身体が軽く、顔に当たったのが柔らかな部位であったため然程痛くはなかったが、絵面的に俺は二物の下敷きになった状態になってしまった。や…柔らかい……。想像することは容易く、柔らかいということは兜をつけた状態で顔を突っ込んだ時から分かっていたがまさか生で味わえるとは。想像以上の柔らかさと温もりで俺の顔を包み込む美人さん、内海の水が少し冷たくて気持ちいい。悲しいことにこれはゲームでの出来事なのでプレイヤーの匂いまでは、プレイヤー自身がコロンなどを使わない限り嗅げない。だが逆に言えばゲームでこれなのだから現実世界ではどうなるのかという妄想魂を掻き立てるには良いアクセントとなったりもした。
「うぅ…一度ならず二度までも胸に顔を突っ込まれ、身体の隅から隅まで見尽くされてしまった……。しかも今…股の辺りに硬い物が押しつけられているし………。もうお嫁にいけないじゃないかぁ〜〜〜」
うわぁぁぁぁあん、とそのまま胸を俺の顔に押し当てながら泣き出す美人さん。第一印象は俺より年上な感じだったのだが、今のこの泣いている姿を見ていると同い年かそれ以下な気がしてくる。なんだろう、ギャップ萌えという奴だろうか。花の匂いに引き寄せられてしまう虫のように、俺は美人さんに惹かれだしている気がする。
「だ…大丈夫だ美人さん、こんなの人生生きてりゃ何回かあるさっ。それにたぶん股に当たってる硬い物ってのは鎧の角だと思うから安心していいぞ!」
美人さんをフォローするが、それでも美人さんはそのままの体位で泣き続ける。ヤバい、この状況は至福なのだが段々と息ができなくて気が遠くなっていく……。これは荒療治だが、もう状況が状況なので仕方ないな…。秘技…『矯正パフパフ』!
「わ…ちょっ、何をしているんだ君…んっ」
俺が胸の中でただ静かにいただけなので何も気にせず泣けていた美人さんが、暴れる俺にビックリして起き上がる。
「……プハッ、し…死ぬかと思った………」
「ハァハァ…人が泣いているのに君はよくもまあエッチィことができるね」
「いや、まあ俺だって美人にこんなこと…。だがそれも死が関わったら言ってられないだろ」
さりげにしたくないとは言ってない。まあ後半部分は本当の気持ちなので嘘は言ってないだろう。俺の言葉を聞いて先ほどのことを思い出し確かに、と納得の言葉を口にする美人さん。うんうん、自分の非を認めれる人間は好きだよ。まあ今さっきのは俺としても気持ちよかったので水に流そうじゃないか、うん。
「それにほら、泣く暇があったら服を着たほうが良くないか?」
「ぁ…」
指を指して言われて初めてそこに気づいたのか、小さな声を漏らして赤かった顔を更に赤くする美人さん。慌ててメニュー欄を開きアイテムストレージから服を取り出す。取り出された服は上下白の簡易な服で、袖が短いというよりサイズ自体が小さいようでヘソ出しファッションになってしまっている。そのせいでただでさえ短いズボンの丈が更に短くなっており、健康的な四肢の張りによってパッツンパッツンだ。
その服の名前は簡単、初期装備。大抵の装備が"魔力感応"の魔結晶によって着た本人の姿形に合わせてサイズなどの変動をするのに、そのスフィアを融合させてない稀有な装備の代表格で、敢えて個人専用にするためにスフィアを融合させない装備などがある中で、唯一全プレイヤー装備可でサイズ均一、融合できない破損不可な神(紙)装備だ。まさか三年も時が経っているのに今だその装備を愛用する縛りプレイを美人さんがしていたとは…。俺も南にある始まりの街セーフティのすぐ近くにある始まりの森のエリアボスを遊びでギルメンたちと誰が一番早く初期装備で狩れるか、という賭けをしたことくらいならあるが愛用は流石にできない。
「何をジロジロ見てるんだ。何?鎧装備がドロップして揃っているからって自慢するつもりか?」
「へ?」
「仕方ないじゃないか、どんなにモンスターを狩っても装備が一切ドロップしないんだから!」
ゴメン、チョットナニイッテルノカワカンナイ。え、美人さんマジで今何語喋ってたの?もしかして地方の方言とかかな?俺には装備がドロップするはずなのにドロップしないから初期装備のままなのだと言ってるように聞こえましたが、そんなわけございませんよね?え…マジで?もしかして装備品がドロップするとか思ってたの!?ドロップ装備なんてエリアボスかタワーボスを倒した時、一番最後のトドメを刺した奴が手に入るんだよ?そこら辺のモブ狩っても意味なんかないからね!?異動型ボスと呼ばれているアレですら装備ドロップなんてしませんよ!解放組連中が呼ぶことで広まった異動型ボスという呼び方だけど、アレは正式には異常進化個体って扱いで、同種のモブを引き連れて動き回る群れのボスだから異動型ボスって名付けられただけだ。エリアボスやタワーボスとは違うのだ。
「ん?どうしたんだい、黙り込んで」
「一つ聞いていいかい?」
「む、なんだ?」
「ゲームをする時説明を見たり初めの街を探索したりする?てか今回一回でも何処かの街に入ったりした?」
「? それを答えて何になるんだい?」
「いいから答えて」
「…ん、素直に答えると街に行く必要がないので行ってないな。特に街に何かあるわけでもないし、用事が無いのに人が集まっているところに行こうとは思わないからね」
あらら、これはどうやら当たりのようだ。
美人さんはゲームをするのはコレが初めてらしい。
今の彼女の言葉でそのことが良く分かる。こういうオンラインゲームは特にそうなのだが、普通のゲームでも街には色んな物が溢れており、行く用事が無いことなんてあり得ないはずなのだ。例えば経験値や金、アイテムを手に入れるためにクエストを受けたり、武器や装備を作成してその手入れを行ったり、もっと言えば街の外で寝てるとモンスターやPKに殺されかねないので宿泊したりなど街の活用法なんて幾らでもある。賑わっている町に入れば生産職のプレイヤーが露店を開いてることなどザラだ。なのに彼女はそんな街に行く必要が無いと言った、しかも行ってないとまで言い切ったのだ。異常だ、確かにプレイヤーの中には街に敢えて戻らず外で狩り続けてレベル上げをする者たちもいるにはいるが彼らでさえストックのアイテムが無くなれば死なないために街に帰る。よくもまあ今まで生きていたな、と思わずにはいられない。
凄い、確かに凄いのだが今回はそれが裏目に出たのだろう。初心者はどのゲームでも初めの街で色々と勉強するもんだ、ましてやゲーム初心者となれば設定などを全て網羅しなけりゃオンラインゲームなんてやっていけない。そうでないと今の彼女のように何も分からずなんとなく、こうしたらあーなるだろうの危なっかしいプレイになるのだ。今やっているゲームは一度でも失敗したらそれまで、現実の死へと直結するといのになんと無謀な。
小首傾げてコテンっとしてこちらを見てくる美人さん、いやもう美人ちゃんだな。こんな危なっかしいプレイをしてるんだからさん付けはまだ早い。まったく、コテンじゃないよコテンじゃ!
「美人ちゃん、これからは俺も一緒にプレイするけど良いね?今美人ちゃんのやっているプレイの仕方はとんでもなく危なっかしい物だから俺が近くでサポートするから、分かったな?あ、拒否権はないから」
「え…」
うっわー、何その顔〜。君のことを思って発言したのに、そんなあからさまに嫌そうな顔されると傷つきますよ。まあ、今さっきまでの今日の出来事を振り返ってみれば普通はそういう反応になるか。でも拒否権は認めないから勝手に一緒にプレイするけどな。これは美人ちゃんの胸がまた見たいからとかではなく、一トップギルドのギルドマスターとして似たようなプレイをしていて興味を持ったプレイヤーがまさか危ない橋を無意識に渡っていたからやる救命措置だから。勘違いしないでもらいたい。まあ下心はないのかと聞かれたらあるとしか言いようないがね!
「それじゃあコレからタッグプレイをするんだし、しっかりとした自己紹介しとくか。俺の名前はヒャクヤ、性別はもう分かってるだろうが男、突出才能は戦士だ。知らないだろうけどギルド"独り狩りの猛者達"のギルドマスターをやってる。これから美人ちゃんをしっかりとしたプレイの基本を教えるからよろしく、まあ教わったからと言ってやる必要は無いけどたぶん美人ちゃんは少なからず利用すると思うよ」
「勝手に話を進めるんじゃない。はぁ…って、ん?ソロプレイモンスターズ?似たようなギルドの名前なら知っているが、もしかして真似て名前をつけたのか?」
「ありゃ、そのギルド名どんな名前?」
それはケシカランナ、俺たちのギルド名を真似るとは舐めてやがる。後で締めに行かないと。
「確かソロモンズとかいう名前だった気がする」
ブフォ、それ俺らのギルド名の略称だわ。そうかそうか略称含めたら街に行ったことがないようなプレイヤーにさえ知られているほど有名なのか、なんか照れくさいな。
「そっかそっか、オーケーオーケー。じゃあ次は美人ちゃんの名前と年齢とトップアビリティと身長体重スリーサイズを言っていくか?」
「待て、私はまだタッグプレイすると言ってないし最後の二つは言わない!」
「タッグプレイは強制だから何を言っても意味無いとして、ヒップとウェストは嫌なんだな、分かったバストだけ言ってくれ」
「殴るぞ」
いやん、美人ちゃん怖〜い。じゃあ俺はその殴りにきた拳をかい潜って、またオパーイに突撃しようかな?
「う……む、胸を見るな胸を!はぁ…分かったタッグプレイは認めよう、だが自己紹介で体重とスリーサイズは言わないぞ。後トップアビリティってなんだ」
おいおいマジかよ、スリーサイズ言わないの?そしてトップアビリティも知らないのか…。本当どうやって生きてきたんだ…、ずっと独り狩りで生きてきたのか?もしそうなら俺たちのギルドに入れるくらいのレベルがありそうだな。
「トップアビリティってのは八つメインアビリティカードの中で一番レベルが高いアビリティのことだ」
「ほう、分かった。なら泳ぎアビリティだな。名前はアザミ、歳は19でトップアビリティはさっき言ったとおり泳ぎ、身長168」
あれ?名前を言った途端トーンが落ちたな、何故だろう。まあ良いか、そんな気にすることでは無いだろう。
「そうか、ならこれからアザミと呼ぶからよろしく」
「ああ…」
なんだかトーンが低いけどしっかり手を握ってくれたので、その手を引っ張って抱きしめる。ん〜、俺は今日この柔らかな二物に二度も顔を突っ込んでいたのだと思うと感慨深いものがこみ上げくるな。
「何をする!」
そう言って股を結構な勢いで蹴られました。重鎧が秘部をしっかりガードしてくれているのでさほど痛くはないのですが、心がとても痛みました。今日俺は心を痛める日だったようです。
ピーエス、蹴ってきた時のアザミの顔が怒りだけでなく乙女な恥ずかしさを孕んでいる気がしたのが、痛めつけられた可哀想な俺の息子の良薬となりました。
「……ふん!」
顔が気持ち悪いとまたアザミに蹴られました。今回は唯一装備のつけていなかった顔を回し裏蹴りでやられて心と体が痛かったです。
誤字脱字等々の指摘がありましたら教えてください。
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