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オリジナルスキル:Military baseは強すぎる!  作者: 近衛瑞
ギルド動乱編
75/132

75.屋敷侵入

地下牢では地上での爆音はあまり届いていなかった。

しかし屋敷の窓ガラスが割れたのは聞こえたので地下牢に居た四人は上を見上げる。

「上で何かあったのか・・・?」

地下牢の見張り番の衛兵は呟いた。

すると地上階に通ずる階段からバタバタと足音が聞こえてくる。

「おい!街で化け物が暴れてるらしいぞ!行くぞ!」

地下牢の入り口に外から衛兵がやってきて地下牢の見張り番の衛兵に言った。

「本当か!?よし、貴様らは大人しくしておけよ!行くぞ」

見張り番の衛兵は武器を取り地下牢を後にした。

こうしてアウトバーナーの男爵邸から衛兵は姿を消したのである。





C-2はアウトバーナーの上空を飛行していた。

もちろん航空灯火は消して。

星明りがあるとはいえ航空灯火を消灯し高高度を飛行している航空機はなかなか見えるものではない。

そもそもF-22に右往左往しているアウトバーナーの衛兵はそのさらに上の小さい影など気づくはずもなかった。

C-2の後部ハッチが開けられる。

そこから特殊部隊がHALO降下を行う。


※HALO降下とは高高度降下低高度開傘の事で高高度を飛行している航空機からパラシュートを背負った兵士が低高度でパラシュートを開き敵地に潜入すること


特殊部隊が降下したのはF-22が飛び去った方向とは逆に伸びる街道上である。

街道を見張る衛兵はF-22の方向へ向かったので逆側の街道は誰も監視は居なかった。

本来は危険がある逆側に住民等を避難させるのが大切なのだが、誘導する衛兵が皆F-22に釣られたため街の中では住人がどこに避難するかで情報が錯綜していた。

なのでF-22が飛び去った方向と逆側の街道は誰もいなかった。

特殊部隊は誰もいない街道を進む。

そして男爵邸に到着すると館の中に侵入した。

館の中は閑散としていた。

特殊部隊はカイラ達がこの館の中にいるのは知っているがどこにいるまでは把握していない。

部屋を一つ一つ確認してゆく。

作戦は途中まで一切邪魔が入らず順調だった。

しかし館の二階に差し掛かった時に特殊部隊の足が止まる。

廊下に執事の姿を発見したからである。

しかし足を止めたのはほんの数秒で次の瞬間に発砲した。

執事ではなく廊下に置いてあった花瓶に向かって。

特殊部隊の銃にはサプレッサーが装備されている。

発砲音はカシュッとしか聞こえない。

しかも外ではF-22の襲来で大騒ぎになっている。

その音は屋敷の中にも響いており発砲音は一切聞こえなかった。

ガシャーン!

執事から見れば急に花瓶が割れたように見えただろう。

執事はふらふらとした足取りで花瓶の方へ向かう。

その背後から執事を強襲し縛り上げる。

もちろん声を発せないようにして。

こうして特殊部隊はデウグルーブとイコルセンテがいる部屋の扉に向き合った。



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