61.騒然とした街
「じゃあ細かい話はまだ聞いてないのかい」
「えぇ私は何も」
アウトバーナーへ向かう馬車の中でシルの両親が話していた。
「確認するが貴様らがシルの両親、ガルとシンステリアに相違ないな」
「あぁ相違ない」
衛兵から尋ねられガルが答えた。
「もういいでしょう。一体うちの娘が何したってんです?」
ガルが衛兵に聞いた。
「それは屋敷についてから説明するから今はおとなしくしとけ!」
衛兵は何度目かになる答えを言った。
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「ミー」
「もうすぐ着くの?」
「ミー!」
セルアータはミサイル艇に乗ってリーウェンの港まで来ていた。
サトウに頼まれた情報収集をするためである。
「じゃあ行ってくるから勝手にどっか行っちゃダメだよ?」
「ミー!」
使い魔たちはセルアータに敬礼した。
セルアータの腰にはサトウから預かった無線機がついていた。
無線機の使い方は船の無線機経由でサトウに教えてもらっていた。
「こちらセルアータ。着いた」
「作戦情報室了解した。気を付けて調査してくれ。あと何かわかったらすぐに連絡を頼む。以上」
無線機から聞こえるサトウの声を聞き終わるとセルアータは歩き出す。
「まずは、ギルドの方」
誰に言うでもなくセルアータは呟きギルドの方へ足を向けるのだった。
セルアータがギルドの前に到着するとそこは騒然としていた。
「なにが。あったの?」
セルアータは何も知らない人を装って街の男に話しかける。
「なんだあんた知らないのかい!ここでアウトバーナーの衛兵の捕り物があったのさ!捕まったのはなんつったけな。カイロだかケイレだかそんな感じ名前奴らの女三人組だったな!いやー死人は出なかったみたいだがそれはもう壮絶な戦いだったぞ!」
「ありがとう」
セルアータは他の人にも話しかけた。
「ここで誰か捕まったの?」
「ん?あぁ旅の人かい?えらい美人さんで、盗賊には気をつけろよ。そうだなここで捕り物があったみたいだ。俺は途中からしか見てないから知らないがそこにギルドの関係者がいるから聞いてみたらどうだい」
「そう。ありがとう」
「そんなことよりこの後食事でもどうだい?おごるよ」
「だめ。今は忙しいから」
セルアータはそれだけ言うと男の返答を待たずして男の言っていたギルド関係者をさがす。
するとギルドの建物にもたれかかるようにして座っている女の人を見つけた。
女は下を向いていて表情までは読み取れなかった。
「大丈夫?」
「うぐっ!ずびっ!あ、あなだは?グスッ」
女がセルアータの顔を見る。
女の顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃだった。
「私はセルアータ。あなたは?」
「わだしはグスッ、ズイレーナっでいいまず」
「ズイレーナ。一旦落ち着こう?」
「スイレーナです。ヒグッ」
「スイレーナ。一旦落ち着こう?」
セルアータはそれだけ言うとスイレーナの手を引き立ち上がらせる。
「さっきベンチ見つけたから行こう」
「グスッはい」
セルアータとスイレーナは街の中心にある噴水の前のベンチに腰かけた。




