51.ロケット打ち上げ
俺はみんなに国連の事務仕事を教え終わった後情報作戦室に向かっていた。
「あ!サトウ様!いやぁエデルは料理の腕がいいですよ」
「スヴェートか。でも俺の執事が俺の食事を作らなくてもいいのか?」
俺は皮肉っぽく聞いた。
「いやぁサトウ様の執事でもあり、国際独立軍の参謀でもありますからね。それに執事の仕事は料理だけではありませんから」
スヴェートはすました顔で答えた。
こいつ、言い訳を考えてやがったな。
まぁ、そこまで怒る気にもなれなかったのでスルーした。
そして作戦情報室に到着した。
「すごいな」
俺は呟く。
アニメや映画などで見る馬鹿でかいモニターに情報がずらりと書かれていたり、レーダー画面があったりと俺からすれば夢のような空間であった。
「そうですね。一気に見れる情報量も増えましたし戦闘などの指揮をしやすくなると思いますよ」
スヴェートが答えた。
「じゃあさらに情報量を増やすためにまずは衛星の打ち上げだな」
俺は言った。
衛星は買ったものの今のところ滑走路に放置である。
衛星は当然だが打ち上げなければ意味がない。
打ち上げ総数は衛星17基つまりロケットも17基打ち上げることになる。
地球では狙った軌道に乗せるため日や時間を計算して打ち上げるが、ここではそこまで計算しなくても衛星が大気圏通過後に調整するらしく打ち上げはいつでもできるみたいだ。
「準備が整い次第すべて打ち上げを行え」
俺は命令を下した。
慌ただしく作戦情報室の使い魔が指示を出し始める。
「一基目。発射準備整いました!」
報告が上がってくる。
「打ち上げ開始!」
俺が言う。
そしてドゴォォという地響きと共に一基目が空に打ちあがっていく。
全部の衛星が打ちあがったのは夜遅くだった。
「衛星すべて打ち上げ完了しました」
「衛星からの情報をモニターに映せ」
「はっ!投影開始します」
大画面モニターに投影されたのはこの星を宇宙から見た映像。
「ん?この大陸の他にも大陸があるぞ?」
それが俺が宇宙から見た時の初めての感想だった。
ーーーーー
話は少し遡る。
「親分。カイラが対象者サトウと交流しています!やはりつながりがあるようです」
「やっぱりか。ボスの言う通りだぜ」
リーウェンの裏路地にて、決して清潔とは言えない服を着て腰に剣を差した男二人がカイラとサトウを監視していた。
「歩き始めました。どこかに移動するようですね」
「つけるぞ」
「はい」
男二人はカイラとサトウを尾行する。
「ん?ここは」
「はい。ジュギャイア奴隷商館ですね」
「さすがに奴隷商館の中まではついて行けん。ジュギャイア奴隷商館と言えば超が付くほどの高級奴隷商館だ。こんな姿では入り口で追い返されるだろうよ」
「そうですね親分。待ちますか」
「そうだな。つながりがあることは確認できたんだ。焦ることはないな」
男二人はカイラ達が出てくるのを待った。
「出てきましたぜ」
「よし。つけるぞ」
「あ!馬車に乗りましたよ親分!」
「なんか奴隷をいっぱい連れていたな。ジュギャイア奴隷商館であんな人数買えるとは、、、金もため込んでるみたいだ」
「えぇそうですね。ボスも金は狙ってんじゃないすか?」
「違ぇねぇ!」
「でももう追えませんよ」
子分らしき男がしょんぼりした様子で言った。
「大丈夫だ。つながりがあることはわかったんだ。目標は達成しただろう」
「そうですね」
男二人はそう話し合うとリーウェンの街に消えていった。




