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オリジナルスキル:Military baseは強すぎる!  作者: 近衛瑞
国際連合編
35/132

35.講和会議1

「それではガジス王国とアルトパキア帝国との間で起こった戦争の講和会議を行います。仲介としては国際独立軍が行います。当方はガジス王国と同盟を結んでおりますが、そのことを理由に贔屓するつもりは一切ございません。両国代表は講和会議での決議に関し異議申し立てを行うことが出来ます。しかし決議後に異議を申し立てることはできません。また国内情勢、国際情勢のいかなる理由においても決議を破棄することはできないとします。そして決議の履行確認は国際独立軍が行います。違反が発覚した場合は国際独立軍が違反した国に対し制裁を行います。ここまでで異議はありませんか?」

俺はその場にいた人々に問いかけた。

人々は頷いた。

ここはガジス王国の王宮の会議室である。

本当は仲介を申し出た俺らの基地で行うのが筋なのだろうが生憎基地にそんな施設はない。

そこでガジス王国の王宮の会議室を借りて講和会議を行うことにした。

出席者は帝国側から皇帝と軍部大臣。

王国側からは国王と俺がガジス王国との同盟を結んだときにいた年老いた大臣だった。正式な役職は作戦大臣とかいう戦争時の作戦を国王に提案する大臣らしい。騎士団の指揮権は持っていないそうだ。

そして国際独立軍からは俺とスヴェートの二人。

「では異議がないようですのでこのまま講和会議を行わせていただきます」

俺は宣言した。

「まず最初に国際独立軍とガジス王国との同盟があった場合帝国側に不利な条件があるかもしれませんので軍事同盟は破棄させていただきたく存じますがいかかでしょうか?」

「は?ふざけるな!一方的な破棄など認めんぞ!」

俺が提案するとガジス王が反対した。

それもそのはずだろう。ガジス王国としては国際独立軍のことを交渉カードに使い帝国から戦後処理で有利な条件を引き出そうとしていたはずである。

今の軍事力は第一位が国際独立軍でその次が帝国。最後がガジス王国である。しかもガジス王国単独で帝国との戦争を行った際は全て完敗しており国際独立軍が援軍に来たからこそ帝国との戦には勝てたようなものなのでその交渉カードをみすみす手放すわけにはいかないだろう。

しかし俺は構わず話をつづけた。

「今ガジス王国とアルトパキア帝国には他国からの侵略に耐えうる戦力はありませんよね?そこで国際連合略して国連の設立を提案します」

「国連とはどのような活動を行うのか聞かせていただきたい」

アルトパキア帝国皇帝が聞いてくる。

「国連は加盟国が非加盟国から侵略された場合、国際独立軍が侵略された国に代わり侵略国との戦争を行う組織です。また加盟国同士の争いごとに関しては武力に頼る解決ではなく話し合いによる解決を目的とし国際的な平和を目指す組織です。これを設立することによりガジス王国とアルトパキア帝国が今他国から侵略されても国際独立軍がそれを防ぐことが出来ます。これはガジス王国との軍事同盟と変わらない条件でしょう」

俺は言った。

「それはいいな。帝国は加盟させてもらおう」

皇帝が言う。

アルトパキア帝国としては今戦えるのは治安維持部隊が主戦力となるのだが、それを他国との戦争に当ててしまえば国内情勢が不安定になる可能性があった。そのため治安維持部隊を動かすわけにはいかないので司令官不在の陸軍を動かすしかないのである。いくら臨時の陸軍司令官が元隊長格であるとしても戦略を十分に立てれるとは皇帝は考えていなかった。

「ガジス王国もその案に乗らせてもらおう」

ガジス王が言う。

ガジス王国はこれを蹴れば自国を守れる騎士団がいないので丸裸になってしまう。

この話に乗るしか生き延びる道はないと考えた国王は国連に賛成した。

これによりこの世界に初めての国家間の枠組みができたのである。

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