19.エルフの村
「お母さん!」
ソフィは母親と思われる女性に泣きながら抱き着いていた。
「助けて頂いてありがとうございます」
若い男のエルフが話しかけてくる。
「この方はこの村の村長でリーヴ殿です」
スヴェートが説明を入れてくれた。
救出作戦が終わると俺とソフィはスヴェートが新しく作ったテレポートで村まで来ていた。
「村長殿ですか。私はリーウェンのギルドメンバーでサトウといいます。救出が間に合ってよかったです」
「助けて頂いてありがとうございます。今は何もございませんがゆっくりしていってください」
「いえいえ。依頼をこなすのは当たり前の事ですよ。それにしても村長殿はお若いですね」
「若く見えますか?人間でいうと250歳くらいですけどね」
エルフの村長はそういって笑った。250歳とのことだが見た目は若々しく20代にしか見えない。世の中の女性がエルフにあこがれるわけである。
「サトウさん。助けて頂いてありがとうございました。依頼の達成報酬ですが私の払えるものなら何でも払います。何がいいでしょうか?」
ソフィは家族にあいさつを済ませたようで俺に聞いてくる。
「いや、そこまでは要求しないよ。村も大変な状況だしね」
村は一見被害があるようには見えない。しかしオーガに囲まれていたことで通商は滞っていたため食材などの物資は困窮していた。かといって何も達成報酬をもらわないと依頼の体を為さなくなるのでそれはできない。
俺は悩んだ末、エルフの村の一角の土地をもらうことにした。
「この村の端っこでも構いませんので20m四方の土地もらえませんか?」
「それは私の物ではないので何とも・・・」
ソフィは申し訳なさそうに俺を見た後、村長の方を見る。
「それは全然かまいませんが・・・そんなものでいいんですか?」
村長殿が聞いてきた。
「えぇ。でも多少工事させていただきます」
「それは構いませんよ」
俺は村の端っこの一角をもらい受け、スヴェートにここにF-35Bも着陸できるヘリポートを作るように命じた。
村にはCH-47に積み込んでいた救援物資が搬入され特殊部隊員が乗り込んでいく。
彼らは基地に戻ったあと、ヘリポートを作る資材を持ってきてヘリポートの建設を行うらしい。
スヴェート曰く特殊部隊は敵地での基地建設もできなければと言っていたので、訓練は行っているのであろう。本当に彼らは何と戦っているのだろうか。
CH-47が資材を持ってきて特殊部隊が作業に取り掛かるのを確認してから俺とスヴェートはテレポートで基地に戻ってきた。
「特殊部隊は強いな」
「私が直々に鍛えてますからね」
スヴェートはどや顔で答える。
「そういえばオーガの死体はどうしたんだ?あの村には見当たらなかったが」
「ギルドにでも売ろうかと考えています。なので今は私の収納の中ですね」
「そうか。ギルドに売るのはいいが銃弾とかスキル関係の物の痕跡は残さないようにしてほしい」
「わかりました。海軍所属の船医職の使い魔にやらせますか」
「そうしてくれ」
俺はスヴェートに指示した。
海軍所属のイージス護衛艦には当然船医がいる。といっても使い魔なのでそこまで大げさな外科手術ができるわけではないが。
王宮やギルドに出していた救援依頼はエルフの村が「助かった」と連絡をいれたらしい。
それが元であんな展開になるとは,このときの俺は想像すらしていなかった。
更新回数が著しく減っていて申し訳ないです。
私は元気です。
今月いっぱい忙しいので更新回数が減りますがご了承ください。
さて物語はエルフの村が救われ一安心で今話は終わっています。
ここから物語は慌ただしく動いていく予定です。
次回もお楽しみに!
オリジナルスキル:Military baseは強すぎる!はタイトル名が長いので私はいつも「オリミリ」と呼んでます。
引き続きオリミリをよろしくお願いいたします。
近衛瑞




