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新生デオンの暇仕事  作者: kazfel
ハプスブルクの黄昏
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竜に追われる者

 6月初旬。妖精界でのコーヒー豆と小麦、砂糖、チョコレートの回収をデオンとルカが行った。

「騎士様、あっちの山の赤竜やっつけてまた財宝を分けていただけませんかねぇ」

 横柄なホブゴブリン長は下手にでた。

「赤竜って何か悪さをしているのか?」

「他の地域へ遠征して宝を集めている悪党ですぜ」

 ネズミ顔のホブゴブリンはデオンの帯剣を指差した。

「竜の宝剣で刺して……」

「だめ! 赤竜3体なんて多いし、無理だからね」

 デオンは当てにしていたルカに叱られた。

「どうしてここの妖精は強欲なんだよ!」

 デオンは仕方なく麒麟で山のふもとまで行った。巨人の集落があり、巨人と目が合った。

 棍棒や斧を振り回して威嚇された。デオンは素直に頂上まで逃げた。

 大きな洞窟の奥は金銀財宝に囲まれた赤竜がいた。

 デオンがポケットに宝飾品と宝石や金貨を詰め込むと竜が長い炎を吐いた。

 デオンは頭部を焼かれても再生が早く済んだ。

「熱いじゃねぇか!」

 デオンはたまらず逃亡し、赤竜はすごい形相で追って来る!

「歯ぎしりって噛むの? 墺麒、速く!」

 振り向くとデオンは半身を噛み砕かれたが、再生が追いついてふもとまで逃れられた。

 デオンは痛みでしばらく気を失っていた。


 麒麟が巨人の股をくぐると、赤竜と巨人か争った。巨人たちが竜と戦っている間、デオンは目が覚めてホブゴブリン長に金貨を投げた。

「行け!」

「あざーす! さぁ、野郎ども頂上へ行くぞー!」

「ホブゴブリン共、また行きやがった。我らも続けー!」

 トロールの集団も山の頂上を目指して駆けた。

「デオン、半身の服どうしたの?」

「赤竜に噛まれた……。どうやら自然は何人かの個人を、世にも奇妙な出来事に従属させたがる」

 デオンはポケットから金の指輪を出した。

「結婚指輪を死守してくれたの?」

 ルカは尾が逆毛になっていた。

 デオンは思いっきり抱きつかれ、疲れが遅れて来て倒れた。

「ちよっと、何寝てるのよぉ!」

 ルカに体を振られても起きなかった。

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