表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新生デオンの暇仕事  作者: kazfel
ハプスブルクの黄昏
83/185

発展

 産業革命のオーストリアは経済が発展していた。

 ボヘミア、チロル地方の炭田、ズデーテンやベーメンやメーレン、シュタイヤーマルク地方の製鉄、ニーダーエースタライヒ州、グラーツ、ブリュンなどの化学工業、メーレンの武器製造などがオーストリア産業を豊かにした。


 鉄道の延長でベーメン、メーレン、チロル、シュタイヤーマルク地方の工業製品は、農業国エルトリアへ送られ、ドナウ川下流のヴォイヴォディナ地方で生産される穀物や野菜、果実などはウィーンへ、プラハへ、インスブルックへと送られた。


 ウィーンの中世以来の市壁は取り壊しが進み、広く豪華な道路(シュトラーセ)ができた。

 市内をリングのように取り巻くことから、環状道路(リングシュトラーセ)と呼んだ。


 10月にデオンたちが王宮に戻ってきた。

 ゾフィーは夜になってデオンの部屋に来て、サラマンダーマシロを膝にのせて聖書の読み聞かせをしていた。

「これ、毎晩続くのかよ!」

 マシロには不満だが、ゾフィーはエルトリアで過ごしているシシィの文句を言わなくなった。

 しおれた感じでもう覇気がなかった。


 1868年4月22日。ブダから30キロ離れ、森林に囲まれたゲデレー城で、シシィは女児を出産した。


 ウィーンのカフェでは女の子で良かったと客が盛りあがった。

「王子ならエルトリアの王になるし、その子がオーストリアから離れる恐れがあるからな」

「何より女の子で良かった」

「やはりアンドラーシの子かなぁ」

「きっとそうに違いない!」

「こいつらは気楽でいいよな」

 デオンはマシロにささやいた。

「全くのんきな連中だぜぃ」

 マシロはクリームをすくっていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ