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新生デオンの暇仕事  作者: kazfel
ハプスブルクの黄昏
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ケーニヒグレーツの戦い

 ザクセン軍を加えて17万のオーストリア軍は、やる気のないベネデク将軍の元、3万からの敵軍に追われて、エルベ川西岸のケーニヒグレーツに集結していた。

 37万のプロイセン軍は鉄道網を延ばして、兵士や軍需物資の運搬を容易にした。

 さらに電信技術と諜報網を駆使した情報戦にも先んじていた。


 7月2日。デオンはボヘミアの高地にオーストリア軍の野営地を見つけたが、また雨に降られていた。

「明日晴れることを祈ろう」

 デオンはずぶ濡れの中、野営地から離れた木々で隠れるようにテントを張った。

 3日の朝には雨があがった。デオンは麒麟で上空から戦場を眺めた。

 オーストリア軍左翼に配置されたザクセン軍の大砲により、プロイセン軍右翼のエルベ軍14万人を足止めした。

 膠着状態が続いたが、プロイセン軍の1師団が森の中に侵入してきた。

 そこで両軍が衝突した。

 プロイセン軍の銃は旧式のオーストリアのよりも、速く発射してきた。弾を受けたオーストリア兵はすぐに倒れた。

「すげーライフルだぜぃ」

 デオン頭上のサラマンダーマシロがつぶやいた。

「強そうな銃だなぁ」

 デオンはのんびり観察していると12万のプロイセンの援軍が到着した。オーストリア軍右翼が崩れてきた。

 ベネデク将軍は騎兵隊を投入して、高地を残った歩兵と奪還しようとした。

 だが、オーストリア兵士が直立したまま行進したせいか、プロイセンのボルトアクションライフルでハチの巣にされた。

 プロイセン軍は高地に口径の小さな大砲を置いた。後方から砲弾を装填して退却するオーストリア軍を攻めた。さらに騎兵と歩兵による追撃を仕掛けた。

 オーストリア軍はエルベ川ほとりに追い詰められた。

 砲兵200問と騎兵師団1万が盾になってプロイセン軍と抵抗し、残りの兵の退却を助けた。

 盾の彼らもドライゼン銃の弾を浴びせられて、数人ずつ束になって倒れた。

 オーストリア軍の死者は4万4千に及び総兵力の20%が失われた。

「こんなに大負けするとは思わなかった」

 高性能な大砲とプロイセンの装備の質が桁違いでライフルの威力に恐怖を感じた。

 帰り支度したデオンはエルトリアへ向かった。

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