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新生デオンの暇仕事  作者: kazfel
ハプスブルクの黄昏
62/185

見合い

 8月16日、ザルツブルク近郊のバート・イシュルでヘレーネとフランツ・ヨーゼフのお見合いが始まった。

 ルドヴィッカの連れて来たヘレーネの妹、エリザベートに皇帝は恋に落ちた。

 黒褐色の髪をお下げに編み、痩せた身体に哀愁をおびた栗色の瞳。

 19歳のしとやかなネネより、15歳の美少女シシィに夢中になり、ゾフィーを幻滅させた。

 17日の朝、皇帝は母のもとに来て興奮して話した。

「なんとシシィは愛らしく、殻からこぼれるアーモンドの実のように新鮮で、冠のように編んだ髪がなんともかわいく甘い、いちごのような目と唇でしょうか」

「ヘレーネも思慮深そうなお嬢さんじゃないの。美しくほっそりとした娘さんよ」

「そうですね。ちょっと生真面目で無口だけど、確かに感じが良くてかわいい。けれどシシィ、シシィのあの愛らしい優美さ、あどけないだけでなく魅力あふれる奔放さといったら!」

 従順な皇帝としては珍しくゾフィーの意志に抗っていたのでゾフィーは諦めてエリザベートとの婚姻を認めた。

 ヘレーネは卒倒しそうになった。


 工場建設には金色クマと茶色パンダが手伝い、妖精界のチョコレート工場は生産の軌道に乗って、板チョコはカフェ「テレーゼ」の人気商品になっていた。

 リアもお土産用にチョコレートを販売していた。営業終わりにはおやつとして皆で食べた。

「あの甘いミルク川があったからこんなに甘美な菓子になったのだな。妖精界様々だ」

「僕の土巨人の力でもあるんだよ。チョコは良く練らないと口溶けが良くならないでしょう」

「はいはい、デオンもキリルも凄く良くできました」

 ルカが褒め倒した。外へ出て王宮へ帰ると、上空でキリルが調伏した竜と細い赤竜と寄り添って飛行していた。

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