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新生デオンの暇仕事  作者: kazfel
喜びに満ちた調べに共に声をあわせよう
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シュヴァリエ・デオン伝 告白

 辣腕(らつわん)外交官として活躍し、人に恐れられ憎まれるデオンには、フランスは安住の地ではなかった。

 デオンを憎み続けている国家官僚たちがいる。プラスランはデオンをバスティーユへぶち込む勢いだ。

 政府機密を知り過ぎたデオンは政治犯になる可能性が高かった。

 1770年、42歳のデオンの秘密外交官の仕事が終焉(しゅうえん)した。フランスの実権は寵姫デュ・バリ夫人が握っていた。

 デオンはもう軍人としての活躍の場もない。

 自己顕示欲と名声欲が強く、目立ちたがり屋の彼はある一計を案じていた。

 1772年初頭、国王の秘密通信員のドルーエがデオンの家に訪れた。二人は雑談を交わしていた。

「騎士が女だったら戦場とかどう生活してたのですかね。色々難儀でしょうに」

 デオンはドルーエを見つめて告白した。

「実は私は女性なのです。私が生まれたとき両親は、男女の区別がつかない外観にだまされたほどです。しかしあらゆる貴族の家柄がそうであるように、男の世継ぎをとりわけ望んでいた両親は、私に自然から受けたものとは別の性を課したのです」

 デオンの告白は直ちにブロリーに報告され国王の耳に届いた。

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