『はなさかじいさん』
枯れた木もこの人に任せれば万事解決、はなさかじいさんをアレンジしてソバット!まさかのあの人が異世界に転生しちゃうお話。
むかし、むかし、あるところに優しいボディビルダーが住んでいました。
優しいボディビルダーはポチというボディビルダーを飼っていました。
ある日、優しいボディビルダーはポチと山の麓にあるトレーニングジムに出掛けた所、突然ポチが叫び出しました。
「ここ掘れマッソー、ここ掘れマッソー!」
「どうしたんだい、ポチ。こ、これは・・・!?」
ポチに言われた所を掘ってみると、そこから大量のプロテインバナナ味が出てきました。
優しいボディビルダーとポチは小躍りしながら喜び、そのプロテインを摂取してジムへ向かいました。
この事を聞いた隣に住むカットの甘いいじわるボディビルダーは無理矢理ポチを連れて行くと、どこを掘ればいいか問い詰めます。
ポチはリラックスの体制から、仕方ないとばかりにボソボソと呟きました。
「・・・ここ掘れマッソー、ここ掘れマッソー」
いじわるボディビルダーがポチの呟いた場所を掘ると、中からケーキやクッキー、チョコレート、プリンにマフィンにシュークリーム。
大量の糖質が出てきました。
怒ったいじわるボディビルダーはポチを殴り殺してしまいました。
優しいボディビルダーはポチがかわいそうになり、庭にお墓を建ててあげました。
すると、お墓から大きな木が生えてきましたが、その形は全裸のポチでした。
局部まで妙にリアルです。
「おお・・・気持ち悪い」
優しいボディビルダーはその木を躊躇なく切り倒して、臼を作りました。
その臼でお餅をつくと、なんと餅がプロテインいちご味に変わったのです。
この事を聞いた糖質を摂り過ぎて小太りになってしまったいじわるボディビルダーは夜な夜な臼を盗み出し、お餅をつきました。
しかし、お餅はプロテインにならず、大量のガムシロップになりました。
怒ったいじわるボディビルダーは臼を燃やしてしまいました。
優しいボディビルダーはポチの形見の臼が燃やされてしまった事に悲しみながら、その灰を持ち帰りました。
そして何をトチ狂ったのか、枯れた桜の木に登り、手にしていた灰を枝に向けて全力投合。
「枯れ木に花を咲かせマッソー、枯れ木に花を咲かせマッソー」
すると、それまで枯れていた桜の花が一斉に咲き乱れました。
しかし、それだけでは終わりません。
桜の花一つ一つから小さなボディビルダー、ポチがアリのように這い出てきました。
「「「桜の花からマッソーマッソー、呼ばれて飛び出てマッソーマッソー」」」
小さなポチは大合唱しながら、わらわらと降りてきます。
「「「あなたに送ろうマッソーマッソー、筋肉の素をマッソーマッソー」」」
一人一人が抱えているのはプロテインバニラ味が入った小瓶です。
小さなポチたちはその小瓶をやさしいボディビルダーの周りに置くと、ポージングを取り始めます。
「「「みんなで一緒にマッソーマッソー、わたしとあなたでマッソーマッソー」」」
優しいボディビルダーは笑いながら一緒にポージングを取ります。
満開の桜の木の下で突如開催されたボディビル選手権。
偶々通り掛かったお殿様も自らの服を剥ぎ取り、飛び入り参加。
みんなでプロテインを摂取しながらポージングの雨あられ。
深夜まで続いた選手権は、優しいボディビルダーの優勝で幕を閉じました。
この事を聞いた、ガムシロップを飲み過ぎて、体調を崩しに崩した、いじわるボディビルダーは残った灰を盗み、桜の木に登りましたが、途中で滑って落ちて死にました。
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数年後、異世界に転生したいじわるボディビルダーは、筋肉教の布教に失敗して、田舎でひっそりと暮らしマッソー。
おしまい
あまりのくだらなさに軽く自己嫌悪。
この作品は「ここ掘れマッソー」が書きたかっただけなんです。
今日もごめんなさい。




