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『ヘンゼルとグレーテル』

グリム童話の仲良し兄妹、ヘンゼルとグレーテルをアレンジしてクライング!まさかの魔女が異世界に転生しちゃうお話。

むかし、むかし、ヘンゼルとグレーテルという仲の良い兄妹がいました。

ヘンゼルは将来が楽しみな博識多才な美少年、グレーテルは将来が心配な筋肉巨漢少女でした。


ある日、ヘンゼルとグレーテルはいじわるな継母から森にお使いを頼まれました。

グレーテルの鉄拳による返事をお見舞いしてから、二人はお使いに出掛けました。


「道に迷わないようにこのパンくずを千切って落として行こう。これが道標になるからね」


ヘンゼルはそう言うとポケットからお昼ごはんとして持ってきたパンを取り出しました。

一つ千切りは道に落とし、二つ千切りは道に落としていきます。

ヘンゼルの後ろを歩いていたグレーテルは無言で落としたパンくずを口に運んでいきました。



当たり前のように道に迷った二人は森の奥で奇妙な家を見つけました。

壁は色とりどりのクッキー、屋根は瓦の形のお煎餅、窓は透明な飴細工、扉は大きなチョコレート、庭の噴水からはジュースが噴き出し、石畳としてホットケーキが並べられ、建てられた銅像は麩菓子で出来ています。


「これは・・・お菓子の家だ!グレーテル、お菓子の家だよ。・・・グレーテル?」


グレーテルは猛然とお菓子の家を食べ始めていました。

ヘンゼルはため息をつくと、自分もお腹が減っている事に気付いて、控えめにお菓子の家を食べ始めました。



しばらくお菓子の家を食べ続けていると、中からよぼよぼのおばあさんが出てきました。


「おや、可愛らしい子どもたちだね」


「あっ・・・ご、ごめんなさい」


ヘンゼルは食べていた手を止めて、勝手に家を食べてしまった事を謝りました。

実際はほぼグレーテルが食べており、今ももっしゃもっしゃ食べ続けています。


「いいんだよ、さあ家へお入り。もっと美味しいお菓子があるからね」


おばあさんは特に気にした様子もなく微笑みながら家の中へ招こうとしました。

それもそのはず、このおばあさんは子どもが大好物な魔女だったのです。


「さあ、そっちのお嬢さん?もおいで、中に・・・え?」


話し掛けられたグレーテルはむんずと魔女の頭を掴むと、バリゴリと食べ始めました。


「うぎゃぁぁぁぁぁあああああああ!!」


「は、はわわわわ・・・」


「・・・美味なり」



ーーーーーーーーーー



数年後、異世界に転生した魔女はお菓子の家を作って森の奥で暮らしていましたが、その家はすごい頻度で獣や魔獣に食べられ続けました。


おしまい

『雑食少女グレーテル』って小説書こうかな・・・


この作品は「パンくずを落とした先から食べていくグレーテル」を書きたかっただけです。


ごめんなさい。

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