『人魚姫』
連続登場アンデルセン童話、人魚姫をアレンジしてスイミング!王子様が異世界に転生しちゃうお話。
むかし、むかし、海の底に人魚のお城があり、そのお城には王様とその娘である人魚姫が住んでいました。
人魚たちは15歳になると海の上の世界に行く事ができるようになります。
人魚姫は海の上の世界をいつも夢見ていました。
どんな素敵な物があるんだろう。
どんな素敵な景色が広がっているんだろう。
「早く15歳になって上の世界にいきたいな」
満月の夜、15歳になった人魚姫は勢いよく海面から飛び出しました。
「やっと来れた。ああなんて素敵なんでしょう、月があんなに近くにあるわ。あら?あれは何かしら」
海の上には灯りを点けた豪華な舟がたくさん浮かんでいました。
それはある王子様の誕生日パーティーを開いている舟でした。
舟からは楽しそうな音楽や美しい歌声、賑やかな笑い声が聞こえてきます。
「楽しそうだなぁ。あの人が王子様かしら?」
そんな中、宴の中心から笑顔で離れる豪華な衣装に身を包んだ美男子がいました。
王子様は舟のヘリまで来ると哀愁のある顔で遠くを見つめました。
そして、その視線を海面へと移した王子様。
「オロロロロロロロロロロ!!」
がっつり船酔いしていました。
ふらりと吐瀉物の浮かぶ海へ向かって落ちてしまった王子様に人魚姫は猛然と泳いでいきます。
「大変!助けないと!!」
王子様の目に飛び込んできたのは美しい遊泳フォルムの人魚姫でした。
半分は人間で半分は魚である海に生きる種族の事は王子様も知っていましたが、会った事はありませんでした。
ああ、本当に人魚っていたんだ・・・
人魚姫は上半身がカジキマグロでした。
人魚姫はすごい勢いで王子様に突撃し、串刺しにされた王子様を満月に掲げました。
「・・・あれ?」
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数年後、異世界に転生した王子様は水神の都と呼ばれる海底都市に行って腹いせに人魚を小突きましたが、衛兵に捕まりました。
おしまい
下半身が魚だと・・・誰が言った!!上半身が魚でも人魚だ!!生臭くても人魚だ!!
この作品は「上半身がカジキマグロ」を書きたかっただけです。
ごめんなさい。




