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『ブレーメンの音楽隊』

仲良し四人組、ブレーメンの音楽隊をアレンジしてデリシャス!鶏だけ異世界に転生しちゃうお話。

むかし、むかし、肥満度200%のロバがブレーメンという所で音楽家になろうと、道を歩いていました。


しばらく歩いているとぼてっとしたお腹が特徴的な肥満犬と出会いました。


「見事なお腹だね。僕はこれからブレーメンに行って音楽家になるんだ。一緒に音楽をやらないかい?」


「いいよー」


犬は自慢のお腹をぶるんぶるん震わせながらロバの上に乗り、ブレーメンまでついて行く事にしました。

ロバは若干沈み込みました。



またしばらく道を歩いているとでっぷりと太った猫と出会いました。


「君の首はどこにあるんだい?僕たちはこれからブレーメンに行って音楽家になるんだ。一緒に音楽をやらないかい?」


「いいよー」


猫は丸太に手足と尻尾が生えたような体でロバの上に乗った犬の上によじ登り、ブレーメンまでついて行く事にしました。

ロバはさらに沈み込みました。



またまたしばらく道を歩いているとガリッガリに痩せこけた鶏と出会いました。


「まるで鶏ガラじゃないか!?逆に斬新だ!僕たちはこれからブレーメンに行って音楽家になるんだ。一緒に音楽をやらないかい?」


「よかろう」


鷹揚に頷いた鶏は、よろめきながらなんとかロバの上に乗った犬の上に乗った猫の上によじ登り、ブレーメンまでついて行く事にしました。

ロバは沈み込むと思いきや、鶏が軽過ぎて変わりませんでした。



四匹が森についた所でロバが言いました。


「ずっと僕ばかり歩いてたから疲れてしまったよ。誰か場所を代わっておくれ!」


犬と猫と鶏はずっとロバの上に重なっていたのでちっとも歩いておらず、ロバの言い分ももっともです。

しかしながら、誰の目にも明らかなのは体の大きさが違い過ぎる事。

ロバの代わりをするという事は、同時にあの巨体を上に乗せるという事。

肥満犬と丸太猫は顔を見合わせました、冗談じゃないと。


「私が代わってやろう」


気まずい沈黙を破ったのは一番上に乗っていた鶏でした。


「私が皆を乗せてやろう。さあ、乗るが良い」


鶏は華麗に地に降り立つと、三匹を不敵な笑みで眺めます。

その自信に満ち満ちた表情とは裏腹にか細い体はなんとも頼りなさ気です。


「さあ!さあ!」


鶏は尚も三匹を促します、自分の上に乗れと。


ロバは恐る恐る鶏の上に、なんとかバランスをとって乗りました。

鶏はクリップみたいな脚を懸命に踏ん張ってロバを支えます。


次に犬はゆっくりとゆっくりとロバの上に乗りました。

鶏は脚のみならず、体全体をバイブレーションさせながら耐えに耐えます。


最後に猫がびょんと飛び上がると、どしんっと犬の上に乗りました。

鶏は「げぶゅっ!?」なる奇声を発して地面に埋まりました。



ーーーーーーーーーー



数年後、異世界に転生した鶏は鳥獣人の騎士になり、鳥の国を支えていきました。


おしまい

鶏の漢気!しかし、体がついてこないという悲劇!!


この作品は「丸太猫」を書きたかっただけです。


ごめんなさい。

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