『したきりすずめ』
欲張りさんはいけないよ、したきりすずめをアレンジしてスパーキング!おじいさんとおばあさんが仲良く異世界に転生しちゃうお話。
むかし、むかし、やさしいおじいさんといじわるなおばあさんが住んでおりました。
おじいさんは雀が大好きで軒先に来る雀たちに餌を与えては大量の雀に群がられていました。
残り少ない髪の毛を抜かれたり、耳たぶを突かれたり、下唇を思いっきり引っ張られたりしても笑顔を浮かべながら雀を愛でていました。
一方、おばあさんは雀が大嫌いでした。
ピーチクパーチクうるさいと怒鳴りつけるだけでは飽き足らず、偶に雀を数匹捌いては夕食の席に出したりしていました。
ちなみにおじいさんは大好きな雀を自ら食している事について、とんと気が付いておりません。
ある日、おばあさんが洗濯をしていると一羽の雀がやってきて、洗濯のりを食べてしまいました。
おばあさん激怒。
雀をふん捕まえると、舌を切り落として、振り回して、ジャグリングして、壁に叩きつけました。
雀は痛さと悲しさで泣きながら山へ逃げ帰っていきました。
その事を聞いたおじいさんは雀が大層可哀想になり、おばあさんの顎に一撃入れて脳をシェイクすると、雀を探して謝ろうと山に向かいました。
やっとの事で雀のお宿を見つけると、舌を切られた雀に会えました。
「申し訳ない事をしてしもうた。許しておくれ」
「いいよ」
雀はあまり気にしていませんでした。
せっかく来てくれたおじいさんに雀たちは夕飯をご馳走して、お土産を持たせる事にしました。
「お土産に大きなつづらと小さなつづらを用意しました。どちらがいいでしょうか?」
おじいさんは何故に選ばせるんだと、心の中で疑問に思いながらも、小さいつづらを受け取りました。
「酷い事をしたのにお土産までもらってしまって。ありがとうよ」
おじいさんは小さい箱を持って帰るとその箱をおばあさんに叩きつけました。
おばあさんは、なんでっ!?って思いました。
おじいさんが小さい箱を開けてみると、中には細長い棒のようなものが何本か束になっており、そこから色とりどりのケーブルが中央に置かれた時計に繋がっています。
「これ、ダイナマイ
爆死しました。
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数年後、異世界に転生したおじいさんとおばあさんは怪鳥ビルバルと共に平和に暮らしました。
おしまい
☆怪鳥バルビル・・・オウムとフクロウとニワトリとサソリとタガメをミキサーに入れて味噌と甜麵醬で味付けして油でカラッと揚げたような鳥。ようは謎生物。辛うじて鳥とだけ分かる程度。
この作品は「小さな葛からダイナマイト」を書きたかっただけです。
ごめんなさい。




