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第七話

 ある日のことです。在日のチョン君が浜辺を歩いていると、小さな瓶が足に当たりました。ビンはころころと転がると、栓が外れて、中から魔神が出てきました。


「我は魔神である。ビンから出してくれたお前に、三つの願いを叶えてやろう」


 魔神が言いました。チョン君は初めは驚きましたが、周りに誰もいないことを確認すると、にわかに信じてみようという気になりました。


「本当に何でも叶えてくれるのか」

「ああ、もちろんだ」

「それなら、日本人を消してくれ」

「どういうことだ?」

「僕たちは、日本でとてつもない差別を受けている。日本から日本人さえいなくなれば、日本はとてもいい国になるだろう」

「わかった。それなら、日本人を全て在日朝鮮人にしてやろう」


 魔神が目を閉じて、ある呪文を唱えると、日本人がいなくなって、代わりに在日朝鮮人が増えました。

 自分と同じ民族が増えて、チョン君は最初は満足していました。しかしすぐに、日本はそれまでの日本とは全く違うものになりました。犯罪が増え、差別は横行し、世界中から非難される国になったのです。

 チョン君は、魔神のところへ戻って来ました。


「どうだ、日本は良い国になっただろう」

「もちろんだ、魔神よ。しかし、この世界には差別があふれている。在日朝鮮人が優秀な民族でありすぎるために、日本は、世界中から差別される国になってしまった」

「なるほど、それではどうしたいのだ」

「世界中の人間を、全て在日朝鮮人にしてほしい。それで、本当に豊かな世界になるだろう」

「わかったぞ。ふはははは」


 魔神がまた呪文を唱えました。そして、世界の人々が全て在日朝鮮人になりました。

 世界中で、戦争や紛争が多発しました。強い国が弱い国に侵略を繰り返し、たくさんの人間が奴隷になりました。そして内戦が起こり、多くの人が死にました。

 チョン君は、また魔神のところへやって来ました。


「どうだ、世界は良くなったろう」

「もちろんだ。魔神よ。しかし、優秀な民族は差別される運命にあるらしい」

「どういうことだ」

「地球が、在日朝鮮人に差別しているのだ。私たちが地球を支配してから、今まで起こらなかったようなことが立て続けに起こった。きっと神が、在日朝鮮人を脅威に思ったのだろう。まさに、バベルの塔だ」

「なるほど。ではどうする、在日よ。残っている願い事はあと一つだ」

「そうだな。世界のため、神のために私たちが犠牲になろう。全てを元に戻してくれ」


 こうして、世界は元に戻りました。

 日本人よ、お前たちはまた日本でのうのうと暮らせているが、全て在日朝鮮人の犠牲の上に成り立っているのだ。そうチョン君は心の中でつぶやきました。


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