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第八話

 ある晴れた日のこと、日本にあるどこかのキャンプ場に、宇宙から飛んできた謎の物体が着陸しました。その物体はちょうど人のような形をしていて、顔の部分にはカメラのようなものが付いていました。

 そこへ、キャンプ場に遊びに来ていた、ある日本人の家族が通りがかりました。


「お父さん、あれは何だろう。さっき、空から飛んで来るのが見えたんだ」

「お父さんにも分からないな。もしかしたら、宇宙のどこか別の星から飛んで来たのかもしれないね」

「じゃあ、あのカメラのようなもので、地球の人類を観察しているんじゃないかな」

「確かにそうかもしれない。じゃあ我々に、敵意がないことを示さなくちゃ」


 そう言うと、お父さんはカメラに向かってお辞儀をしました。そして笑顔で「ようこそ地球へ」と言いました。男の子は、カメラに向かってダンスしました。お母さんは、余っていた食べ物を謎の物体の前に置きました。物体は何の反応も示しませんでしたが、「きっと、我々と友達になってくれるだろう」と言って、日本人の家族はその場を離れました。

 そしてそのすぐ後に、在日チョン君の家族がやって来ました。


「さっき、この物体が飛んで来るのを見たぞ」

「きっと、宇宙の別の星から飛んで来たに違いない」

「どちらの格が上か、最初に見せつけてやらないと」


 チョン君は、近くにあった棒で謎の物体を殴り始めました。お父さんは、小さな動物を捕まえて来て、カメラの前で殺しました。お母さんは、ズボンとパンツを脱いでしゃがむと、自分の排せつ物をカメラに向かって投げつけました。謎の物体は何の反応も示しませんでしたが、「これで、我々の方が上だということが分かっただろう」と言って、チョン君の家族は去って行きました。


 地球から遠く離れたある惑星で、会議が開かれていました。議題は、このほど探査機を送った、遠い地球と呼ばれる星についてです。


「探査機によって、短時間のうちに地球人の二組の家族の情報を得ることができた。これは幸運だった」

「しかし、その家族の反応が問題だ。二組とも同じような家族でありながら、反応は正反対と言っていい。このような家族が一緒に暮らしている共同体とは、いったいどういうものなのだ?」


 いくら話し合っても、結論は出ませんでした。とにかく、今すぐ探査機を戻して、地球の人類との接触はまだやめておこう、ということになりました。


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