表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

37/42

㊲ハレルヤ!


 「審判を申し渡す」


「はい」


おごそかな気持ちになるものだわ。


お願い神様!


「マリー、わたしが、その神様だよ」


「あっ!ええっーと?」


「まぁいい、習慣だからな、しょうがない。ウッホン。では、気を取り直して、マリー・へスぺリデス、お前は、天使になりなさい」


「えっ?神様!わたしの願いきいてました!?」


「天使に決定!」


「よかったな。喜べよ」


「ちがいます!わたしは」


「マリー、お前のような心根こころねの面白い、いや、清き心根をもつものは、天使になりなさい。人間ではやりづらかろう?」


「そんな!ちがいます!わたしは」


「大丈夫じゃ。オイジュスとエリスは、地獄行き」


「それは……」


「妥当だろう?」


「まぁ……」


「では、終わりだ」


「ちょっと、まってください!!神様!」


「なんだ?」


「わたしは、天使になれません」


「どうしてじゃ?」


「悪魔のしたで修業したり、ご飯食べたり、お花植えたり楽しかったのだろう?」


「それは、はい」


「よかったな」


「そうじゃなくて」


「なんだ?なにか問題か?」


「わたし、悪魔のお嫁さんになりたいの」


「悪魔の?」


「そうです!」


「ルシファーか?」


「ちがいます!」


「悪魔侯爵タロウ・アスタロトの花嫁にです」


「そうか、そうか。わかっているよ」


「だって、天使にって、おっしゃったじゃありませんか!?」


「マリー。天使はなにも、神様のそばにいなくちゃいけないわけでもない。地上にもいるだろ天使。だから、お前はな、アスタロトのそばにいればいい。悪魔をビシビシ指導する天使がいてもいいだろう?」


「それって……」


「マリーよ!お前は、天使となり、その新たな姿のままにアスタアロの元へ戻り、アスタロトを癒してあげなさい」


「神様!!」


「そして、アスタロトが自信満々の高慢ちき悪魔に早く戻れるよう、尻に敷いて、ビシビシ鍛え直してあげなさい」


「神様ありがとうございます!!」


悪魔じゃなくても、アスタロト様のもとに戻れるならそれでいいとしよう。


幸い、アスタロト様は、わたしに天使になるように勧めてくれていたから、彼の面子めんつもたつ気がするから。


一挙両得いっきょりょうとく!!


「ハレルヤ!?」


口の悪い天使は、首をかしげ、やや怪訝けげんそうに宣言した。


どこからか、天使がラッパを吹きならした。


その瞬間、落とし穴方式に床が、ガバット二つにひらいた。


わたしは、底知れぬ場所へ墜ちて行った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ