㉞諍女(いさかいめ)
ガっビーン!!
アスタロト様に嫌われた。
こんなにアスタロト様に愛されているのに!
こんなにアスタロト様を愛しているのイに!!
通じないないなんて、絶っっっっっっっっ対、イヤだー!!
そんなの嫌!
幸せになれるのに、相手を思いやるまり、不幸な選択をするなんて、イヤ!
そんなの悪魔のやることじゃない!!
らしくない!
悪魔は、おのれの欲望を満たすことが大前提にあるとアスタロト様の執務室に置いてあった『あなたも今日から悪魔!初心者のためのQ&A』に書いてあったもん!!!
何で、そーなるの?
悪魔なのに!
侯爵の位まであるのに!
四大悪魔はそんなものなの!
わたしなら、天に召された瞬間、速攻、神様に転生をお願いしますよ。
今度こそ、れっきとした悪魔にしてくださいって!
「マリー、お前は天使になりなさい。悪魔に魅入られた人間の魂を神は、簡単に転生させはしない」
はい!!そこ!違うでしょ!!
アスタロト様、呆れちゃうわ。
天使になれとか違うから!
ていうか、神様って強欲だね。
慈悲の心とかないの?
『人間の魂は神のもの、悪魔に魅入られても極上だったら神のもの』
そーゆーことですか?
ずいぶんと欲深いですね、
「唯一神は、自分以外を崇めることを許さない」
ああ、なるほど。
でもそれもアスタロト様のあの蔵書の山から見たんです。
『唯一神VS多神教あなたはどっち!?』わたしなら、バラエティーにとんだ、アフタヌーンティーに出てくる3段トレイに盛られて出てくるティーフーズの数々みたいに色々選べたほうが嬉しいけど。
あっれ~?
まただだわ。
わたしの声は、聞こえないハズなのに、アスタロト様との会話が成立してる?
「マリー、お前は、変な気はおこさず、我のことは忘れて、幸せになるんだぞ」
アスタロト様の満面の笑みを初めて見た。
自然と涙が出た。
悲しすぎるよ、その笑顔。
わたしのために、自己犠牲もりもりの悪魔って……。
なによ、バカ。
イケメンのくせに、女心、ちっともわかってない。
「もう、マリーに置いていかれるのは、辛いんだ。だったら、君を送り出したい」
もう、ばかバカ馬鹿!
「君は、十分強いし自由だ、だから幸せになれるよマリー」
涙、止まらない。
笑うな!
悲しいよ。
……。
うん?
まてよ。
わたし、強いの?
「こんなに強い女は見たことない。千のデスループに耐えた精神力は脱帽ものだ」
せっ千回?すごくない!?
「それに立ちむかい、自由を勝ち取ったんだ、本当にすごいことだ」
自由を自らの手で手に入れたのわたし?
「だから、変なところで、持ち前のユーモラスを発揮するなよ」
はい!
フラグ立ちました!!
変な、さっきもおっしゃいましたよね、変な気をおこすなよって。
「……なんだか、さっきから、不穏な空気が……、マリーいいか、いい子にしていれば神はお前を天使にしてくれるぞ、何だったら天使長にだってなれるんだぞ!!」
そっかぁ。
わたし、強いの?
知ってる、魔王サタンは、もともとルシファーとい名前の天使だった……
それに、読みかけの本に書いてあった。
アスタロト様も堕天使の中に入っていたの。
天使やめてるじゃん!
「……マリー、無性に不安になってきたんだが、まだ、近くにいるのか?」
こんなに不安そうな悪魔侯爵アスタロト様の声を聴いたことがるだろうか、いや、ない!!
ならば、愛するアスタロト様のご期待にそうべくわたし、頑張ります!!




