第12話 社員を働かせれば会社は儲かると思っていた。
借金をして事務所を借り、従業員まで雇った健太。
念願だった社長としての生活が始まったものの、商品は完成せず、返済期限だけが近づいていた。
そんな中、ようやく舞い込んだ大口注文。
しかし、売上が増えることと、会社が儲かることは同じではなかった。
異世界生活、125日目。
「……よし、これでいこう!」
田中健太は、作業場の机に図面を広げた。
『多機能四輪荷車』
前輪が方向転換できる。
荷台の高さを変えられる。
さらに、側面の板を取り外せば、大きな荷物にも対応できる。
健太が考えた新商品だった。
「……これ、売れると思わない?」
目の前には、ノルンとフィルが立っていた。
ノルンは木工職人の見習い。
フィルは魔導機械を学んでいる青年だ。
「……面白いと思います」
ノルンが答えた。
「ただ、前輪の構造が少し難しいですね」
「……何が?」
「荷物を載せた状態で方向転換すると、軸に大きな力がかかります」
「……ふーん」
健太は図面を見つめた。
「だったら、太い木材を使えばいいんじゃない?」
「それだと、今度は重くなります」
「……じゃあ、金属で補強すれば?」
「金属加工を依頼する必要があります」
健太は眉をひそめた。
「……ガレスさんに頼めばいいじゃん」
ノルンは少し困った顔をした。
「……費用がかかります」
「費用、費用って」
健太はため息をついた。
「売れれば回収できるだろ?」
フィルが慎重に口を開いた。
「……田中代表」
「何?」
「荷台の高さを変える仕組みも、最初は簡単な構造で試した方がいいと思います」
「……なんで?」
「荷物を載せた状態で固定が外れると、危険なので」
健太は黙った。
そして、図面を指さした。
「……じゃあ、そこは2人で考えてよ」
「……はい」
「俺は社長なんだから、細かい設計まで全部やってられないんだよ」
ノルンとフィルは顔を見合わせた。
健太は満足そうに頷いた。
社長が方針を決める。
従業員が実行する。
それが会社というものだ。
「……頼んだぞ!」
健太は笑った。
2人は小さく頭を下げ、作業へ戻っていった。
* * *
同じ日の午後。
「……田中代表、少しよろしいでしょうか」
セシルが事務室へ入ってきた。
「……何?」
「現在の資金繰りについてです」
健太は顔をしかめた。
「……また?」
「はい」
セシルは帳簿を広げた。
「現在、手元資金は銀貨17枚です」
「……うん」
「今後、従業員3人分の給与として、銀貨9枚が必要になります」
「……はい」
「さらに、事務所の家賃や材料費もあります」
健太は椅子にもたれかかった。
「……それで?」
「借入金の返済予定額は銀貨60枚です」
「……知ってるよ」
「返済期限までに、必要な資金を確保する見込みがありません」
健太は黙った。
セシルは続けた。
「今の段階で、新商品の開発費用を抑える必要があります」
「……でも、商品を作らないと売上が出ないだろ?」
「それは、そのとおりです」
セシルは頷いた。
「ですが、注文が入っていない商品を大量に作るのは危険です」
「……」
「まずは試作品を完成させて、購入希望者を探す方がよいと思います」
健太は少し考えた。
確かに、それなら材料費を抑えられる。
「……なるほど」
セシルは続けた。
「それから、注文を受ける場合は、納期と製造費用を確認してください」
「……わかった」
健太は頷いた。
セシルは少し安心した表情を浮かべた。
「ありがとうございます」
だが、健太の頭の中では、すでに別の計算が始まっていた。
試作品を見せる。
注文を取る。
そして、前金をもらう。
「……そうか」
健太は呟いた。
「前金をもらえば、材料費も払えるじゃん」
セシルが顔を上げた。
「……前金ですか?」
「うん」
健太は笑った。
「商品を作る前に金をもらえばいいんだよ」
セシルは慎重に答えた。
「予約販売という方法はあります」
「……でしょ?」
「ただし、前受金は商品を納めるまで、自由に使える利益ではありません」
健太は首を傾げた。
「……でも、金は入ってくるんだろ?」
「はい。ですが、納品できなければ返金が必要になります」
「……大丈夫だって」
健太は笑った。
「今回は絶対に完成させるから」
セシルは、それ以上何も言わなかった。
ただ、帳簿に新しい項目を作った。
『予約注文前受金』
そして、念のため、返金に必要な資金を確保するよう書き添えた。
* * *
異世界生活、130日目。
「……できた!」
ノルンが声を上げた。
作業場の中央には、小さな荷車が置かれていた。
正確には、実物より小さな試作模型だった。
前輪は左右に動く。
側面の板も取り外せる。
荷台の高さを変える仕組みは、まだ仮の構造だった。
「……おお!」
健太は目を輝かせた。
「すげえじゃん!」
ノルンは少し照れくさそうに笑った。
「ありがとうございます」
フィルも頷いた。
「ただし、まだ確認が必要です」
「……何?」
「実物大にした場合、荷重が増えるので」
フィルは前輪を指さした。
「この構造のままでは、強度が足りない可能性があります」
健太は模型を動かした。
滑らかに方向転換する。
見た目も悪くない。
「……でも、ちゃんと動いてるじゃん」
「模型では、です」
ノルンが答えた。
「実際の荷物を載せて試験する必要があります」
健太は少し考えた。
だが、そのとき。
ある考えが浮かんだ。
「……これ、もう売り込めるんじゃね?」
ノルンが顔を上げた。
「……え?」
「だって、形になってるだろ?」
健太は笑った。
「これを商人に見せれば、絶対欲しがるって!」
フィルが慌てて口を開いた。
「……ですが、まだ完成品では」
「わかってるよ」
健太は頷いた。
「予約注文を取るだけだから」
そして、模型を丁寧に箱へ入れた。
「……よし。営業行ってくる!」
ノルンとフィルは、何も言えなかった。
* * *
王都商業地区。
健太は、複数の商店を訪ね歩いていた。
「……新しい荷車のご提案です!」
最初の店では断られた。
「今の荷車で十分だよ」
2件目も駄目だった。
「完成してから持ってきてくれ」
3件目では、価格を聞かれた。
「……銀貨10枚です!」
健太が答えると、店主は首を傾げた。
「少し高いな」
結局、注文にはならなかった。
「……なんだよ」
健太はため息をついた。
せっかく良い商品なのに、誰も理解してくれない。
だが、4件目の商店で、状況が変わった。
「……ほう」
店主のオルバンは、模型を興味深そうに眺めた。
「前輪が動くのか」
「はい!」
健太は笑った。
「狭い場所でも方向転換しやすいんです」
オルバンは模型を動かした。
「……なるほど」
そして、荷台を確認した。
「側面の板も外せるんだな」
「そうです!」
健太は頷いた。
「大きな荷物にも対応できます!」
オルバンは少し考えた。
「……実物はあるのか?」
「今、製作中です」
「完成まで、どれくらいかかる?」
健太の心臓が跳ねた。
注文が取れるかもしれない。
「……2週間です!」
思わず答えた。
オルバンは頷いた。
「なら、5台欲しい」
「…………」
健太は固まった。
「……5台?」
「ああ」
オルバンは答えた。
「うちの倉庫で使いたいんだ」
健太の目が輝いた。
「……ありがとうございます!」
「価格は、1台銀貨10枚でいいんだな?」
「はい!」
「それなら、合計50枚か」
健太は頷いた。
銀貨50枚。
借金と同じ金額の売上。
これなら、返済も何とかなるかもしれない。
「……ただし」
オルバンが続けた。
「予定どおり納められることが条件だ」
「もちろんです!」
健太は勢いよく答えた。
「……では、前金を半分いただけますか?」
オルバンは少し考えた。
「……銀貨25枚か」
「はい!」
「契約書を作るなら構わん」
健太は笑った。
そして、契約書を作成した。
『多機能四輪荷車』
『数量:5台』
『単価:銀貨10枚』
『合計:銀貨50枚』
『前受金:銀貨25枚』
『納期:契約日から14日後』
さらに、注文品の仕様についても記載した。
前輪方向転換機構。
荷台側面の着脱機構。
積載重量。
納品時の動作確認。
オルバンが確認し、署名した。
健太も署名した。
そして、銀貨25枚を受け取った。
「……ありがとうございます!」
健太は深く頭を下げた。
商店を出る。
その瞬間。
「……よっしゃあああ!」
健太は拳を握った。
銀貨50枚の注文。
しかも、すでに25枚を受け取った。
「……これで勝った!」
健太は笑った。
ようやく、大きな売上が立つ。
従業員を雇ってよかった。
事務所を借りてよかった。
借金をしてよかった。
「……やっぱ、俺には経営者の才能があるんだよ!」
健太は、満足そうに笑った。
* * *
異世界生活、131日目。
「……銀貨25枚?」
セシルは、健太が持ち帰った袋を見つめていた。
「そう!」
健太は胸を張った。
「5台で銀貨50枚の注文!」
ノルンとフィルも驚いた。
「……本当ですか?」
「すごいですね!」
健太は笑った。
「だろ?」
そして、袋を机に置いた。
「これで材料費も払えるし、借金も返せる!」
だが、セシルは笑わなかった。
「……田中代表」
「何?」
「納期は、いつでしょうか?」
「2週間後」
セシルは固まった。
「……2週間?」
「うん」
「実物大の試作品は、完成していますか?」
「まだ」
「強度試験は?」
「これから」
「製造費用の見積もりは?」
「……まだだけど」
セシルは、ゆっくりと息を吐いた。
「……田中代表」
「……何?」
「この契約は、非常に危険です」
健太は眉をひそめた。
「……なんで?」
「製造可能かどうか確認できていない商品を、納期付きで販売しています」
「……でも、作ればいいだけだろ?」
「2週間で5台完成できるという根拠はありますか?」
健太は黙った。
「……ノルンとフィルが頑張れば」
セシルは首を振った。
「努力だけで解決できるとは限りません」
ノルンも口を開いた。
「……田中代表」
「何?」
「現状では、実物大の試作に数日必要です」
「……うん」
「その後、積載試験と改良が必要になります」
「……」
「5台の製造を14日で終えるのは、かなり厳しいです」
健太は少し焦った。
だが、すぐに考え直した。
前金がある。
材料は買える。
必要なら、外部の工房に頼めばいい。
「……大丈夫だって」
健太は笑った。
「金はあるんだから」
セシルが静かに答えた。
「その銀貨25枚は、まだ利益ではありません」
「……また、それ?」
「はい」
セシルは頷いた。
「商品を納められなければ、返金が必要になります」
健太はため息をついた。
「……わかってるよ」
そして、ノルンとフィルへ向き直った。
「とにかく、急いで作って!」
2人は顔を見合わせた。
「……わかりました」
「できる限り進めます」
健太は頷いた。
そして、少しだけ安心した。
社員が頑張れば、何とかなる。
自分は社長なのだから、全体を見ていればいい。
そう思っていた。
* * *
異世界生活、135日目。
「……駄目です」
ノルンが、疲れた声で言った。
作業場には、実物大の荷車が置かれていた。
だが、前輪の部分が大きく傾いている。
「……何が?」
健太が尋ねた。
「荷物を載せると、前輪の軸が歪みます」
「……は?」
ノルンは、試験結果を見せた。
積載重量を増やすと、方向転換が重くなる。
さらに負荷をかけると、軸の取り付け部分に亀裂が入った。
「……なんで?」
健太は眉をひそめた。
「模型では、ちゃんと動いてただろ?」
「模型と実物では、かかる力が違います」
ノルンは答えた。
「木材だけでは、強度が足りません」
フィルも頷いた。
「金属製の軸受けと補強が必要だと思います」
「……じゃあ、付ければいいじゃん」
健太は言った。
ノルンは俯いた。
「……費用がかかります」
「……いくら?」
「少なくとも、1台あたり銀貨2枚ほど追加で必要です」
「……2枚?」
健太は固まった。
5台なら、銀貨10枚。
すでに購入した材料費とは別に、追加費用が必要になる。
「……高すぎだろ」
健太は呟いた。
ノルンは答えた。
「ですが、このままでは安全に使えません」
「……」
「それに、金属加工を外部工房へ依頼する必要があります」
健太は黙った。
納期まで、残り10日。
まだ、完成品は1台もない。
「……どうすんだよ」
健太は頭を抱えた。
そのとき、セシルが作業場へ入ってきた。
「……田中代表」
「……何?」
「資金繰りについて、至急ご確認いただきたいことがあります」
健太は顔を上げた。
「……今度は何?」
セシルは、帳簿を広げた。
「現在の手元資金は、銀貨29枚です」
「……まだ29枚あるじゃん」
健太は少し安心した。
だが、セシルは続けた。
「今後、給与として銀貨9枚が必要です」
「……うん」
「借入金の返済予定額は、銀貨60枚です」
「……」
「さらに、今回の荷車を完成させるための追加費用が必要です」
健太は黙った。
セシルは、静かに続けた。
「現状では、すべての支払いに対応できません」
「……でも、納品すれば残り25枚が入るだろ?」
「はい」
セシルは頷いた。
「ですが、それでも返済資金は不足します」
「……」
「しかも、納品できなければ、前受金25枚の返金義務が残ります」
健太は、ゆっくりと椅子に座った。
初めて、数字が怖くなった。
銀貨29枚。
給与9枚。
借金60枚。
追加材料費。
そして、前受金25枚。
どれだけ計算しても、足りない。
「……なんでだよ」
小さく呟いた。
売上は、銀貨50枚もある。
それなのに、金がない。
「……売上があるのに、なんで金が足りないんだよ」
セシルは静かに答えた。
「売上と、手元に残るお金は違うからです」
健太は黙った。
その言葉は、以前も聞いたことがあった。
だが、今になって初めて、その意味がわかった気がした。
* * *
異世界生活、138日目。
夜の作業場。
ノルンとフィルは、まだ荷車の試作を続けていた。
前輪の軸受けを改良し、荷台の補強を確認する。
だが、思うように進まない。
「……もう少し、ここを削れば」
ノルンが呟いた。
フィルは首を振った。
「それだと、強度が落ちると思う」
「……そうか」
2人は、疲れた表情で図面を見つめた。
そのとき、健太が作業場へ入ってきた。
「……まだ終わらないの?」
ノルンが顔を上げた。
「……すみません」
「納期、もうすぐなんだけど」
「……はい」
フィルが慎重に口を開いた。
「田中代表。外部の工房へ加工を依頼する必要があります」
「……また金かかるの?」
「はい」
「……何とかならない?」
ノルンが答えた。
「この構造のままでは、安全性を確保できません」
健太はため息をついた。
「……じゃあ、徹夜でやれば?」
2人は固まった。
「……え?」
「時間が足りないなら、作業時間を増やすしかないだろ」
健太は言った。
「会社が潰れそうなんだから、みんなで頑張らないと」
ノルンは俯いた。
フィルも、何も言わなかった。
そのとき。
「……田中代表」
背後から、静かな声がした。
セシルだった。
「従業員に、無償で長時間労働を求めることはできません」
健太は振り返った。
「……今、そんなこと言ってる場合?」
「はい」
セシルは頷いた。
「労働契約に定められた条件を守る必要があります」
「……でも、会社が潰れたら給料払えないんだぞ?」
「だからこそ、無理な作業を続けるべきではありません」
健太は顔を赤くした。
「……じゃあ、どうしろって言うんだよ!」
セシルは、書類を差し出した。
『緊急経営報告書』
健太は、その文字を見つめた。
「……何これ?」
「現在の資金状況と、今後の対応案をまとめました」
健太は受け取った。
そこには、厳しい現実が記されていた。
『新規注文の受付停止』
『既存注文の納期再協議』
『必要に応じた返金対応』
『金融商会との返済条件交渉』
『従業員給与の確保』
健太は、しばらく黙っていた。
そして、書類を机に置いた。
「……これ、全部やったら会社終わるじゃん」
セシルは静かに答えた。
「何もしなければ、さらに大きな損失が発生する可能性があります」
「……」
「今なら、まだ取引先と交渉できます」
健太は唇を噛んだ。
注文を取った。
社員を雇った。
会社を作った。
それなのに、すべてを止めろと言われている。
「……セシルさん」
「はい」
「そんなに俺のやり方が嫌なら、辞めてもらってもいいよ」
その瞬間。
作業場が静まり返った。
ノルンが顔を上げた。
フィルも動きを止めた。
セシルは、しばらく健太を見つめていた。
そして、静かに頷いた。
「……承知しました」
「……え?」
健太は固まった。
「では、退職の手続きをお願いいたします」
「……いや、ちょっと待って」
「これ以上、経営上の問題を放置することはできません」
セシルは答えた。
「私は、契約に基づく業務を行ってきました」
「……」
「ですが、今の状況では、その責任を果たすことが難しいと判断しました」
健太は何も言えなかった。
セシルは深く頭を下げた。
「短い間でしたが、お世話になりました」
そして、作業場を出ていった。
健太は、しばらく立ち尽くしていた。
「……マジかよ」
小さく呟いた。
会社が危ない。
金もない。
商品も完成していない。
そのうえ、従業員まで辞めてしまった。
ノルンが、恐る恐る口を開いた。
「……田中代表」
「……何?」
「……僕たちの給料は、ちゃんと払ってもらえるんでしょうか」
健太は、答えられなかった。
その言葉が、胸に突き刺さった。
以前、自分は考えていた。
社員を雇えば、会社は勝手に大きくなる。
社員が働けば、商品は完成する。
商品が売れれば、金は入る。
そして、自分は社長として成功する。
だが、現実は違った。
社員は、生活のために働いている。
給与を支払う責任がある。
安全に働ける環境を用意しなければならない。
そして、経営者は、会社が失敗したときにも責任を負わなければならない。
「……ごめん」
健太は、小さく呟いた。
ノルンとフィルは、黙っていた。
異世界生活、138日目。
田中健太、34歳。
ケンタ魔導技術開発商会代表。
従業員、2人。
未完成の商品、5台。
前受金、銀貨25枚。
借入金の返済予定額、銀貨60枚。
そして、返済期限まで残りわずか。
初めての大口注文は、成功への階段ではなかった。
むしろ、自分の会社が抱える問題を、すべて表面化させるきっかけになっていた。
健太は、机の上に置かれた緊急経営報告書を見つめた。
その一番上には、セシルが赤い文字で書き込んだ言葉があった。
『これ以上の損失を防ぐため、至急、経営判断が必要』
健太は、その文字を見つめ続けた。
そして、ようやく理解し始めた。
社長とは、社員に命令する人間ではない。
誰も決めたがらないことを、最後に決めなければならない人間なのだ。
だが、その決断を下す勇気は、今の健太にはまだなかった。
大口注文を獲得した健太でしたが、商品の完成前に資金繰りが悪化してしまいました。
前受金は利益ではなく、納品という約束を果たすためのお金でもあります。
会社を大きくすることに夢中だった健太は、経営者にとって最も重要な責任と向き合うことになりました。




