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ユニークスキル『箱庭ガチャ』でハーレム&スローライフ!〜集まったのはなぜか子供と老人とおっさんでした〜  作者: 砂糖


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新しい娯楽の予感

ラシオンが念話を使えると知った翌日、俺は飼育小屋にいるスレイとプニルに会いに行った。


「ハンス、スレイたちの調子はどうだ?」


「あっ、領主様!いつも通り変わらず元気ですよ!でも、もっと走り回れるところがあった方がいい気がしますね」


 今はハンスが毎日街の中を散歩させてくれてはいるんだが、そりゃあ走りたいよな。

 本来スレイプニルは知能が高くてもモンスターだし。


 かといって何処を走らせるか……いっその事ガチャから競馬場が出てくるのを賭けて引きまくるか?


 いや、そんな賭けは良くないな。

 土地はたくさんあるんだ。柵で安全に囲って走れる場所を作ってもらう方がよっぽどいい。


「ガンナーや橋本さんに頼んでみるよ。それまでもう少し我慢してくれ」


『ブルルルッ』


 話しかけるとこちらの言っていることが分かるのかスレイが頷いた。


「今度背中に乗らせてくれるか」


『フフンッ』


 そうか、ありがとな。顔を擦り寄せて来るなんて可愛いやつめ。

 俺はスレイとプニルにリンゴをあげてガンナーの工房へ向かった。


「あれ、みんな揃っているのか」


 ガンナーの工房には橋本さんも五十嵐くんもいて、3人で何か話し合っている。


「どうしたんじゃ坊主」


「相談があって来たんだけど、忙しかったか?」


「いや、次に何を作るか話し合っていたんだ。昨日新しく増えた住民たちの店を作るか、それとも他に何か必要なものを作るか」


 確かに宝飾店や時計屋とかも必要か。

 スレイたちの遊び場はその後にしてもらうか……?


「坊主は何を作ってほしいんじゃ」


「スレイプニルが走れる場所がないんだ。知能も高いから今は我慢してくれているが、本当はもっと走りたいらしくてな」


「走れる場所……競馬場ってことか?」


 やはり馬が走ると言えば競馬場しか思いつかないのか橋本さんと五十嵐くんは競馬場の設計図を頭で考え始めていた。


「競馬場とは何だ?」


 俺はガンナーにスマホで動画を見せながら楽しみ方を説明する。


「なるほどのう。もっと住民が増えて現実世界からも人が来るようになったら馬を増やして賭けさせる。いい娯楽じゃ!ローレンスも気に入りそうじゃな」


 昼間から大司教様が競馬場に入り浸るところを目撃されるのはそう遠くない未来だろう。


「じゃあ次俺たちが作るのは競馬場ですね!」


「じゃあ俺は代わりに店になりそうな建物をガチャで当てるよ」


「うむ、そうしてくれ」


 俺はみんなの邪魔にならないように端に寄って建築ガチャを回す。



 ・トレーニングジム

 ・空き店舗

 ・職人用工房

 ・コンビニ

 ・オフィスビル



 天運スキルがここでは発揮されたのか割と早い段階で空き店舗や職人用工房が当たり、あと1つ店になりそうなのが欲しいなと思っていたら最後の最後でオフィスビルが当たってしまった。


 それなら最初からオフィスビルが出てくれれば……と思わなくもないが、こればかりは仕方ない。


 さすがにガラスを加工したりするのは工房の方がいいだろうが時計屋と宝飾店はオフィスビルの中ということで決まり、俺はガンナーたちに別れを告げ、建物を設置しに行った。


 設置が終わり、屋敷に帰宅途中ふと街並みを見て思った。


 今このユグドラシルにはシンボルとなる世界樹があるが、それと同じぐらい目立つ時計塔とかかっこいいんじゃないかと。


 彼女が出来てデートの待ち合わせ場所に時計塔とか夢のシチュエーションでは?


 ……世界樹で待ち合わせの方が夢があるなんていう異論は受け付けない。


 異世界人の力も合わさればビッグ・ベンみたいなのが作れるだろうか。

人数は5人ぐらいしかいないという現実だが。




「無理でございます」


「無理ですわね」


「やっぱり?」


 俺は屋敷に帰宅しセバスとマーサにビッグ・ベンの画像を見せながら時計塔の話を相談してみた。


 なんでも出来る異世界人ならちょちょいと大きな建物を作って元時計職人の堀田さんがちょちょいと大きな時計を作ればいけると思ったのだが、どうやらそんなに簡単なものではないらしい。それもそうか。


「少なくとも今は無理でございます。私たちは建築にそこまで詳しいわけではございませんが、必要な素材も全然足りないでしょう」


 仕方ない、今は諦めよう。まだ可愛い彼女がいないからな。


 俺は少し拗ねて設置したばかりのコンビニで買ってきたスイーツを取り出して食べようとしたのだが、なぜかセバスに取り上げられた。


「夕食前なのでおやつは没収でございます」


「俺は子供か!」


 俺が更に拗ねたのは言うまでもない。

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