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ユニークスキル『箱庭ガチャ』でハーレム&スローライフ!〜集まったのはなぜか子供と老人とおっさんでした〜  作者: 砂糖


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冬休み前最後の授業

クリスマスパーティーの翌日、俺は今年最後の子供たちの授業の見学に来ている。


 このユグドラシルの学校は二学期制にしていて、明日から1ヶ月は冬休みにすると福田さんが言っていた。


 今日は所謂、終業式である。


 そして今から手渡されるものといえば1つしかない。


「今から皆さんには通信簿を配ります」


 子供たちもだがエルやアスも首を傾げている。どうやら異世界には通信簿という制度がないのだろう。


「通信簿とは自分が何の授業が得意で、何が苦手かなどが丸や三角で書かれています。他には皆さんが頑張ったことや私が感じたこと一言などもメッセージに書いていますので、また冬休み明けから一緒に頑張りましょう」


 福田さんは本当に子供たちが好きなんだろう。俺から頼んだ訳ではないのだが、数週間前に通信簿を作ってもいいかと相談を受けた。


 俺に聞かなくても先生は福田さんなのだからお任せしますといえばそれは嬉しそうに作り出した。

 俺なら仕事が増えて面倒だと思いそうだが、どうやら子供たち一人一人を思い出しながら考えて書くのが福田さんにとっては幸せなのだとか…


 ユグドラシルに来てくれて本当によかった。


「それではまずフィンくん。よく頑張りましたね」


 そうやって一人一人に通信簿が手渡されていく。

 俺はどんな風に書かれているのか少しだけ気になり、近くにいたアスの通信簿を見せてもらった。


“無遅刻無欠席で授業態度も真面目でとても素晴らしいアスタリオンさん。思ったことや分からないことは積極的に手をあげ、質問することが出来ます。

 ですがまだ悪魔基準で物事を考えるところがあり、発言が少々天然なところがあります。

 冬休み明けからは他の種族や地球のルールについてもう少し一緒に頑張りましょう”



 福田さん……優しく言ってくれてるが、要は発言がポンコツだということだろう?

 アスやエルは真面目で真剣なのにポンコツで悪気が全くないから余計に大変なんだよな。


 だがそこが2人のいいところでもある。


 優しい福田さんに感謝しつつ終業式が終わり、俺たちはみんな帰宅していった。


 俺は屋敷に帰宅すると掃除道具を取りに行った。年末といえば大掃除だろう?


 普段からマーサが浄化で綺麗にしてくれているから屋敷は全く汚れていないのだが、1年の終わりぐらいこの立派な屋敷に感謝して自分の手で掃除したいと前もってみんなに言っていたのだ。


 するとセバスやマーサ、アルトたちも手伝ってくれるらしい。

 本来なら浄化で済むからみんなからしたら余計な仕事なのだが……


「みんなありがとう」


「いえ、私たちも1年の終わりぐらいは手で掃除するのもいいかと思っただけでございますよ。最初の木の小屋が懐かしいですね」


「確かに。初日は2人を木の小屋に寝かせたんだったな……それに比べたら随分と立派な屋敷に出世したな」


「本来このぐらいの大きさの屋敷ならもう少し従者がいますから余計に広く感じるのでしょう。坊っちゃま、来年こそは可愛いメイドが出るといいですね」


「ご主人様は来年も爆死ですね!」


「アルトには来年からもっと厳しい授業が必要か?」


「なんでもないです!絶対神引きします!」


「それでよろしい」


「諦めた方が早いですよ」


「セバス!」


 本当にこの半年で遠慮を知らなくなった従者たちだ。

 俺は新年早々ガチャで神引きして絶対いい1年にするから見てろよ!


 そして、来年もやりたいことはたくさんある。


 まずは新年早々の餅つきにやっとこのユグドラシルに慣れてきたスレイプニルたちに乗って散歩をしたり、ラシオンとももっと遊びたい。


 箱庭ももっともっと発展させたいし、住民たちとも交流していきたい。


 半年前までの俺だったら夢みたいな願いごとだった。だが、それが今なら全部叶う。


「箱庭やっふぉーーーい!」


「手を動かしてくださいご主人様」


「考え事は掃除が終わってからにしてください」


「ご主人様、まだ終わってないのですか?」



 ……こいつらに遠慮を教える授業をした方がいいのか本気で悩み始める俺だった。

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