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ユニークスキル『箱庭ガチャ』でハーレム&スローライフ!〜集まったのはなぜか子供と老人とおっさんでした〜  作者: 砂糖


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クリスマスパーティー

初雪が降った日から数日後の今日はクリスマスイブだ。

 昼に予定しているクリスマスパーティーに向けて俺たちは朝から準備をしている。


 俺は本当はサンタの格好をして夜になったら家に忍び込んでプレゼントを枕元に起きたかったのだが、セバスから領主が不法侵入はやめてくださいと言われてしまった。


 サンタは屋根から来るっていうのが決まりなのに……


 仕方なく俺はサンタの格好をしてプレゼントを普通に手渡しで渡すことに決めた。



 そして昼頃になり集会所でのクリスマスパーティーが始まろうとしている。

 人数も増えてきたから全員参加は厳しいかと思ったのだが、どうやら全員参加してくれるらしい。


「ではご主人様、クリスマスパーティー開始の言葉をお願い致します」


 夏祭りの時は長いと言われたからな、今度は気を付けよう。


「みんな今日は忙しい中集まってくれてありがとう。俺がこの箱庭に来た頃はまさかこんな大勢でクリスマスを迎えられるなんて思ってもいなかった。最初は何もない平原から始まって、畑を作ったり家を建てて貰ったり仲間が増えて……」


「ご主人様長いです」


「また長かった?」


「まだ乾杯すら出来ておりません。お料理が冷めてしまいますのでご挨拶は30秒以内でお願いします」


「わかった……それじゃあクリスマスパーティーの開始だ!」


 まだ半年分の感謝を伝えきれてなかったのだが仕方ない。

 せっかく作ってくれた料理が冷めるのは俺も不本意だからな。


 俺が開始の合図を宣言すると誰かが子供たちにクラッカーを持たせていたらしく、パンパンッ!と大きな音が響いた。


「なっ!敵襲か!」


「団長、ワタシは周囲を見てくるわッ!」


「…いや、これは敵襲じゃなくてクラッカーだからジルもマリーもそのままで大丈夫だ」


 福田さんがニヤリと笑っていた。

 さてはクラッカーを持たせた犯人だな?


 こうして一笑いが起きたあとみんなは料理を食べ始めた。


「ん〜!このチキンが美味い」


 クリスマスといえばチキン。

 安藤さんが作ってくれた料理の数々に俺はもちろんみんなもメロメロになっていた。


 両親が作るのももちろん美味いのだが、プロは別格である。


「ところでその領主様の格好は何か意味があるのですか?」


 知らないことについてはとことん知りたくなるエルがサンタの格好について聞いてきた。


「これはサンタの格好で空飛ぶトナカイがソリを引きながら子供たちにプレゼントを配りに行くんだよ」


「え!プレゼント!?」


「僕たちも貰えるの!?」


 近くで聞いていたフィンとフィアがプレゼントを貰えると知って嬉しそうにしているが、プレゼントは料理を食べ終わってからのお楽しみだ。


「空飛ぶトナカイ……それは神獣では?」


 エルはプレゼントよりも空飛ぶトナカイの方が気になったみたいだが、確かに言われてみればなぜトナカイが空を飛ぶのだろうか。


 俺はまだまだ知らない事ばかりだな。


「春樹くんそろそろケーキを出そう」


 安藤さんに言われて俺はアイテムリングから巨大なケーキを取り出した。


「わあっ!すごい」


 周りからも驚いたような声があがる。

 専門じゃないと言っていたのに練習してくれたらしく、全員でも食べられるほどの大きなケーキを作ってくれていた。

 せっかくならと思い俺は用意していたロウソクを立てていく。


「これに火を付けたいんだが…」


『ぼくがふーってする?』


 ラシオン……それだとケーキが消し炭になるからだめだ。

 結局ロウソクはエルに付けてもらい、その火は子供たちに消してもらった。


 ろうそくを消すこの行為って魔除けとかの意味があったか?気になったが余計なことを言ったら、どっかの誰かが興奮してもう一度やりましょうなんてことを言いかねない。

 ここは大人しく黙ってケーキを食べよう。


「春樹、俺たちをここに住まわせてくれてありがとな」


「そしてこんな楽しいイベントに誘ってくれてありがとうね」


 ケーキを食べていると両親が揃って俺のところにやって来た。

 俺の方が父さんと母さんが住んでくれて嬉しいというのに。今まで何も出来なかった分、これからはたくさんの恩返しをしていきたい。


 俺は子供たちだけではなく、こっそり両親のために買っていたプレゼントを手渡した。


「未だに紙で小説を書いている父さんには万年筆と革のブックカバー」


「これ高かっただろう?ありがとう、大事に使わせて貰うよ」


「母さんにはガーデニング用のエプロンと珍しい花の種を用意したんだ」


「まあ、嬉しいわ!ここに来てから好きな花をたくさん育てられて毎日楽しいのよ」


 よかった。2人とも気に入ってくれたみたいだ。こういうのは少し照れ臭いが喜んでもらえるとこっちも嬉しくなる。


 このやり取りを見ていた子供たちも早く欲しそうな顔をしていたので、俺は一人一人にプレゼントを渡していった。


「ありがとう春樹兄ちゃん!」


「僕も大切にします」


 こうして子供たちから感謝の言葉を貰い、嬉しそうな笑顔も見れてユグドラシルでのクリスマスパーティーは無事に終了したのだった。

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