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ユニークスキル『箱庭ガチャ』でハーレム&スローライフ!〜集まったのはなぜか子供と老人とおっさんでした〜  作者: 砂糖


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初めての釣り

ガチャから乙女が出た翌日、ジルとバルマリークの顔合わせをしたんだがどうやら同じ騎士団の団長と副団長だったらしく、ジルが狂犬のバルマリークじゃないかと言ったことでマリーだって言ってるでしょ!と鉄拳を食らわせる一悶着があった。


 ちなみに狂犬は副団長時代の2つ名だったみたいだ。


 そんな一悶着があった後、俺は今日何をしようかと考えていたのだがそういえば湖エリアにまだ行ったことがないなと思い、のんびり釣りをすることにした。


 普通の魚が釣れるのか、モンスターが釣れるのかはわからないから鑑定眼鏡をつけて護衛はラディである。


 ところで俺は釣りをしたことがなく、通販で釣竿と一緒に餌を買ったのだが、それが虫だった。


 ……俺、虫触れない。


 俺が乙女みたいなことを言ってる自覚はあるのだが、苦手なものは苦手なのだから仕方ない。ラディが付けてくれると嬉しいのだが。


「え……虫が触れないのに釣りをしようとしたのですか?」


「次からはルアーにするから今日だけ頼む」


 呆れられたが餌は無事に付けてもらえた。

 そもそもここに魚がいるのかすら知らないので釣れるかはわからないが。


 魚が釣れるのを待ってる間、ふと思ったのだがラディとこうやって2人きりで話すことって今まであまりなかったなと。

 ラディからしたら雇用主と2人きりで魚釣りに来るだけでもしんどいのに話すのなんてもっとしんどいとか思われているのだろうか。


 俺は上司に魚釣りに着いてこいなんて言われたら3キロは痩せる自信があるね。


 ラディはそんなことを思っていないと信じて、気になっていたことを聞いてみる。


「ラディに聞きたいことがあるんだけど聞いてもいい?」


「虫の触り方ですか?」


「それは一旦忘れてくれ」


 虫の触り方なんて聞いても触れないからな。


「それよりもラディって吸血鬼だろ?日中に外出ても平気なの?」


「今更ですか?」


「確かに」


「それぞれ個体差はあると思いますが、私の場合はそこまで苦手でもないですね。ただ、夜の方が得意というだけで」


 それって吸血鬼のデメリットないってこと?無敵じゃん。にんにくも、十字架も……


「にんにくも十字架も平気です」


 なんで考えてることがわかったんだ?


「声に出てますよ」


「そんな馬鹿な」


「嘘です。顔に出てます」


 なんか吸血鬼までハイエルフと同じようなことを言ってくるのだが?

 一定の年齢を超えるとそういうスキルでもあるのだろうか。


「ちなみに血はあくまでも嗜好品なので、飲む吸血鬼もいれば飲まない吸血鬼もいます」


 なぜ、俺が最後に聞こうとしてたことまでわかったんだ……


「ちなみにラディは?」


「好きな人のなら飲んでみたいですね」


 なるほど、ラディの初恋はまだみたいだ。


「…主様」


「ラディの初恋がまだだなんて思っていないよ」


「声に出てますよ」


「そんな馬鹿なパート2」


 ところで全く魚が釣れないのだが…


「ラディ、魚が釣れないから帰るか」


「よろしいのですか?」


「釣りにはこういうこともあるだろう」


 結局2時間ぐらいは待ってみたのだが1匹も釣れなかった。まあ、のんびりするのが目的だから別にいいんだが。


「ラディとただ湖デートをしただけになったな」


「ええ、私も好きな人と来たかったです」


「初恋がきたら教えてくれ」


「主様が生きていればですけどね」


 なんて怖いことを言うんだ。寿命だよな?

 俺、ラディの初恋を知った口封じに殺されたりしないよな?ラディならサクッとやりそうだ。


「そんなことしませんよ」


「また声に出てた?」


「いえ、顔に出てました」


「そんな馬鹿なパート3」


 そんなやりとりをしつつ屋敷まで帰ってきた。

 今日は魚の気分だったから安藤さんに夜は魚料理を作ってもらおう。


 きっと今日買った釣竿と餌はアイテムリングに当分封印だろう。大体こういうのは1回やってみれば満足するもんだ。


 俺はすることがなくなりラシオンに一芸でも仕込もうかと思い、何がいいか考えていると屋敷に橋本さんがやってきた。

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