ネットオークション開始
「春樹。ネットオークションで売る予定のポーションやアイテムバック、エリーの付与付きジャージにパーカー、ガンナーが作ったミスリルの剣にエルディンが作った弓も用意が出来た。さっそくだがこれらを売り始めたい」
エリオットとゲームをしてから数日、相変わらず名前入りのジャージを着ているアスが俺の前に商品を並べた。
「ガンナーはまだミスリルが少ないから剣が2本なのはわかる。エルもたまにしか作らないって言っていたから弓が1つなのもわかるんだけど……エリオットはちょっと早過ぎないか?こないだゲームした時はまだ中級ポーションだけだったから、あれから上級ポーションとアイテムバックを作ったと言うのか?」
いくらなんでも早すぎる。これだとブラック企業と変わらないではないか。
「なにやらクラフトするゲームが無限に時間が溶けると言って、先に商品を作って後はゲームの時間にするらしい。なんかガンナーまで一緒にやっておったぞ。建築するならなぜ呼ばない!って一緒になって街を作っているらしい」
箱庭の中で箱庭を作っているみたいだ。それよりもガンナーは絶対ゲームに向かない性格だろう。モンスターにやられて死んだらイライラして破壊したりしないよな?
「それよりこの中級ポーション、ガチャで出たやつより少しだけ効能がいいな」
俺は鑑定眼鏡で商品を検品していた。
エリオットが作るものは信用しているしどれも完璧なんだが一応販売する側としては何事もないのが1番だからな、ちゃんと鑑定眼鏡で全部確認していた。
「ああエリオットの腕がいいんだろう。普通のポーションは苦味があるが、これらは全て無味だ。これなら冒険者も飲みやすいはずだ」
俺はポーションを飲んだことないが普通のって苦いんだな……怪我しないでおこう。
「それと予定では現実世界にはドワーフなどいないから誰が作ったなどと書く予定はなかったが、箱庭ユグドラシル産と予め書いておけば、そういうスキルだとわかるし箱庭ならドワーフがいても別に変ではないのではないか?」
まあ俺が最初アイちゃんに受けた説明はあくまでも現実世界になるべく獣人やドワーフなどの種族が外に出て混乱を招くのを控えて欲しいっていうお願いだったし、それは多分エルフなどが外にでて結婚して子供が出来たらハーフなどが産まれて、種族が人間だけじゃなくなって混乱するからだろうしなあ。
だからあくまでも箱庭ユグドラシル産ドワーフ製作と書く分には、箱庭っていうスキルがあってそこにはドワーフが住んでいるんだろうぐらいで理解されそうな気もする。
まあ誰にもだめとは言われていないしとりあえずやってみればいいか。
「よし、それじゃあその案でやってみよう。だめだったらまた考えればいい」
「じゃあまずこの中級ポーション10本セットが3セットと上級ポーションは5本セットが3セットで説明文には箱庭ユグドラシル産と錬金術師が作製と無味であることをきちんと書いておいてくれ」
俺たちはきちんと写真を撮り丁寧にわかりやすく説明文を書いて投稿した。ポーションや魔導具、武器などには箱庭ユグドラシル産だとわかる世界樹のマークが全て刻まれているのだが、これは俺たちが作ったという証だ。
エルが魔法で刻んだので他の人には簡単には真似出来ないように出来ている。
他にもアイテムバックは小と大で1個ずつだが時間停止機能付きで世界樹のマークがワンポイントでオシャレに見える。
それから同様に剣や弓にもドワーフ製作、ハイエルフ製作と書き準備は整った。
「よし、これらは一旦最長の7日でオークション開始だ。次にエリーの服はフリマ形式だったな」
「ああ。付与付きという名前より魔導ジャージ、魔導パーカーとかの方がかっこよくないか?」
自分の着ているジャージを見ながら魔導ジャージ魔導ジャージと呟いているが正直どちらでも良い。
「エリーから価格は上下セットで79800円だと言われている。高いと思うかもしれないが生地からジャージを手作りし、エリオットに付与をしてもらうことを考えれば妥当な値段だ」
俺みたいな庶民にはジャージに出せる金額ではないが付与も付いていてこれなら買う人間は多いだろう。浄化と自動修復が付いているから洗濯要らずに破れても元通り、1着買えばずっと着続けられて元は取れる。
目の前にあれからずっとジャージを着続けている悪魔もいるしね。
「じゃあこれはその値段でフリマ形式開始!どれも売れるといいな」
「わかる人にはわかる商品だ、焦らず待てばいい」
それもそうだ、気長に待とう。




