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異世界転生したら実妹ルートに突入しました~ただし、ハーレムは強制のようです~  作者: 朝霧雪乃


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第85話・明日はお姉ちゃんがいない日


「あ、兄さん。少しいいですか?」

「なんだ?」


 永遠《とわ》が何か思い出したように声をかけてきた。


「明日なのですが、父への近況報告も兼ねて自宅に戻ります。一応、泊まる予定ですので夕食も要りませんので……」

「ああ、わかった。気を付けてな」


 ほぼ業務報告に近いけど、永遠の父親とは定期的にメールでやりとりはしているし、永遠も連絡は(・)しているとのこと。

 最初の頃は、週に1回のペースで自宅に戻って報告していたみたいだけど、うちでの暮らしに慣れたのか、最近はずっとうちで過ごしている。

 だから、ちょっと気になったのだろう。

 さすがに永遠と関係を持ったということはちょっと怖くて伝えてないけど。

 いつかミウたちと一緒にごあいさつに行かないといけないね。

 改めて永遠を見る。

 銀髪をツインテールにした美人な妹というのは言わなくてもわかるとは思うけど、すました顔もきれいだよね? 


「兄さん。私の顔に何かついていますか?」

「あー、いや。そのね? すました顔もきれいだな?と思って……」

「はぁ。兄さん。急に口説くのは止めてください」


 永遠が言い返してくるものの、ほんのりと頬を赤く染めていた。

 まんざらでもないのかな?


「別に口説いているつもりはないんだけど……まあいいや。それよりもだ。永遠とデートしたいと思っているんだけど、いつがいい?」


 本当だったら勉強が終わった後に誘う予定だったんだけど、この際だから誘っておく。


「へ? デートですか?」


 鳩が豆鉄砲を食ったようにきょとんとする永遠。

 そんなに意外だったかな?


「うん。本当だったらデートしてからそういう関係になるはずなんだけど、ちょっと先になっちゃったからね。だから、俺とデートしてくれない?」

「……ミウはどうするんですか?」


 永遠が目を伏せる。


「すでに話は通しているし、許可も取ってるから大丈夫」

「そ、そうですか。わかりました。それで場所はどこですか?」

「あー。実はまだ決めてなくて。とりあえず候補としては、水族館にショッピングセンターに図書館とかだね。図書館は永遠が好きそうな魔導書がある図書館なんだけど……」


 計画自体は色々と立てたんだけど、やっぱり永遠の意見がないとね。

 SNSで見た話だと、女性にばかり決めさせるのはあまりよろしくないそうだが、やっぱり失敗したくないんだよね。


「でしたら図書館ですね。ここからでしたら、【東京中央魔導図書館】が一番近いですか……」

「あ、やっぱり行ったことある?」


 ネットでデートスポットを探してたときに見つけたところだ。

 名前の通り、魔導書を専門的に集めている図書館らしい。

 前世にはなかったから、俺も興味がある。


「はい。何度か。ここ数年は行っていないのですが。兄さん、調べていたんですか?」

「まあね。永遠が好きそうなところと言ったらそういうところかなって。一応、遊園地や映画館とかも考えていたんだけど……」

「いえ。図書館がいいです。うるさいところは好きではないので……」


 あー、だよね。

 普段の永遠の様子を見ていればわかる。


「わかった。あとデートの日なんだけど、休みの日の方がいいよね? 放課後だと時間がちょっと無くて……」

「確かにそうですね。ですが、くるみとこむぎはどうするんですか? 休みの日は預かるのでは?」

「一応、話しておく。俺としては毎週預かっても良いけど、母親と過ごす時間も必要だと思うからね」

「……さすが兄さんですね。わかりました。今週の土曜日に」

「わかった」


 永遠とのデートは取り付けたから、あとはくるみたちに話を通さないとだね。

 あ、ミウにも報告しないといけない。

 それからは永遠に魔法のレクチャーを受けてお風呂の時間となった。



――



「へー。明日は永遠お姉ちゃんはいないんだ」


 お風呂からあがった後、ミウの部屋でミウを膝の上に乗せながら話す。


「うん。だから急で悪いけどデートいかない? ショッピングセンターか映画館になるけど……」

「お兄ちゃん。その流れでデート誘う? ふつー(普通)?」


 どこか呆れたように言い返してくるミウだったがその表情はほころんでいた。


「まあ、土曜は永遠と図書館デートがあるからね。久しぶりにミウと2人でデートっていうのもありかなと。最近は永遠やくるみにこむぎもいたからさ」

「あー。そうだね。おにー(兄)ちゃん、永遠お姉ちゃんやくるみちゃんたちに囲まれてデレデレしてたもんね?」


 ちょっと棘のある口調で言うミウ。

 本気で嫌がっているというよりは、からかってくるように感じだから大丈夫だろう。


「仕方ないだろ。みんなかわいい俺の妹なんだから」


 ついでに彼女の頭にもちゅっちゅとキスしておく。

 もちろん、ミウも大事だからね。


「ふ、ふーん。お兄ちゃん相変わらず妹に弱いね。わかった。それなら映画が見たいんだけど、何か面白いのやってる?」

「そうだね。話題になっているやつならいくつか……」


 それからミウとの予定をまとめ、明日のデートに備えるのだった。



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